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#027 ビア活 その4 体験醸造の成果
前回は体験醸造について書いてみましたが、今回はそのまとめとして得られたものを書いていきたいと思います。
体験醸造の感想
レシピ作りが重要
今回特に感じたのは、醸造家の重要さでした。同じことを決められたようにするだけであれば、おそらく大抵の人はできるでしょう。ただし、不測の事態に対応することや、新しいレシピを開発するとなれば正しい知識と意味のある試行を繰り返して築かれた知性が必要です。
設備の簡素さにビックリ
クラフトビールを作っているマイクロブルワリーは多くが見せる設備を多く持っていることが多いなと感じていました。ところが、今回お邪魔した備後福山ブルーイングカレッジは、最小限醸造に必要な設備と角打ちとしての機能に特化したスーパーマイクロブルワリーでした。どれくらい簡素な設備でも、ビール作りができるかを体現している。ミニマムに無駄のないカタチを見ることができました。
ビジネスの難しさを痛感
同時に感じたのは、あえて「豪華な見せる設備を駅前に持たなくてはならない理由」が他の醸造所にはあるということです。年間6000リットルはあくまで最低量。それで食っていけるわけではないでしょう。もっと売らないと成り立たない。今回のブルワリーは技術指導などで収入があるのでたくさん売らなくてもやっていけるわけで、比較するとよくわかりました。
ジブンビール現る
福山を訪れた後、1ヵ月ほど経過したある日、我が家に件のビールが届きました。330mlの瓶が35本入りで5箱、つまり175本のビールが夕方届けられました。受け取った妻がビックリ。わたしも想像以上のボリュームにビックリしました。そして要冷蔵です。
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当たり前ですが、我が家には175本もビール保管する冷蔵庫はありません。冷蔵庫を買おうかとヤフオクで探しました。←まさに泥縄。
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設置場所の問題もあるため、冷蔵庫を買うのをやめてエアコンを効かせた部屋で常温保管することにしました。ビールの劣化具合を観察する良い実験にもなると思いなおしたからです。火入れされていないビールのため、発酵が更に進んでしまうことがわかっていたので早いペースで友人知人に配って回りました。
今回はクラフト、ビールを扱うことの不便さ、大変さを改めて知る良い機会になりました。
テイスティング
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さぁ、やっとテイスティングです。まずはラベルを見てみましょう。今回はビールの名前とラベルについてはブリュワーさんにお任せしました。小畑さんは、新しいものをどんどん取り入れていく人なので、AIにビールの名前をつけさせたそうです。
ホップランジール・・・何語でもない造語なのでしょう。あ、range aleオレンジ エールをくっつけて読んでるのか、でも”O”がない。。。まあ読みやすいから今回は良し。
味については、私のイメージしているオベロンにほぼ近い味でした。オレンジの風味のある爽やかなエールそして苦味無し。もう少し爽やかさ、酸味みたいなものがあってもいいかなとは思いましたがほぼ希望通りの味になっていました。そして、冷蔵庫で熟成していたものが1ヵ月ほどすると、酸味が増してきて私の記憶の中のオベロンと同じ味が再現されました。
感動です。
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ビール配りおじさんへ
上にも書きましたが、急いでビールを配る必要があったので、今年の夏はビール配りおじさんとして活躍しました。およそ130本ほど配り、25本ほどは自分で飲んだと思います。あと20本は一緒に行った友人が記念に買い取ってくれました。結果、いろんなフィードバックをいただいて感謝。
たかだか130本なのだが普段付き合いのある人に殆どに配ることになりました。これでは6000リットルの道のりは遠い。
まとめ、得られた知見
・設備の事
・手順の事
・概ねの材料費
・足りないもの
得られた知見は以下の4つ。今回は詳しく書きませんがこれによって仮に「ビール工房を始めるとしたらだいたいどれくらいの資金が必要か?」「1回の製造バッチでどれくらいの材料費が必要か」を推定することができましたこれをもとに事業試算できる材料が揃いました。
そのうち別稿にまとめたいと思います。
足りないものは「販路」と「技術」 ← 当たり前だがね。
販路はほかの人の協力によって改善できるかもしれないが
技術は自分が関わりたいと思うなら圧倒的に足りないということがよくわかりました。15分コンサルしただけでお客の思うようなビールが作れるというのはちょっと想像できませんでした。
ただし、小畑氏も最初からできたわけではないハズなので走りながら改善するべきなのでしょう。
今後の活動について
次回の記事へつづきます。
今日は以上です。
おやすみなさい。ばいちゃ!
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