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#051 障がい者施設のマルシェ

昨日、私が住む小牧市にある就労継続支援B型事業所へボランティアスタッフとしてお手伝いに行ってきました。

気づいた点やこれからのために調べるポイントなど備忘録として残そうと思います。


小牧ワイナリーへ

今回は小牧ワイナリーのイベント「春の葡萄酒祭り」のお手伝いです。
私の勤める会社へボランティアの募集があったため応募しました。

私の長女はASD(広汎性発達障害)で特別支援学校に通っています。
彼女も2年後には社会に出るため、障がい者の皆さんが学校卒業後にどんなところで仕事をしているのか気になって情報を集めていたところにこの話が入ってきました。

自宅から5km以内にある小牧ワイナリーはなかなかユニークな活動をしている施設で気になって何度かワインを買いに行ったこともあります。

ここは障がい者を使った作業所で小牧市の中山間地でブドウを育て、そこでワイン醸造している施設。ここで自家製ワインも販売。

ワイナリー

以前はカフェもやっていたのですがコロナ以降カフェは閉じたままでした。訪問して何気なく話を聞く感じではなかったため、今回は中の人に話を聞きたい、自分の目で様子を知りたいと思って行ってきました。

小牧ワイナリーはこんなところ

https://komakiwinery.com/

なかなか立派な建物と醸造設備があり庭には素晴らしい芝生広場。

芝生広場

社会福祉法人が運営する就労継続支援B型事業所
障がい者とは雇用契約ではなく、職業訓練の一環として作業してもらい、いくばくかの工賃を支払っているようでした。
成人となった障がい者の実質的な就職先として機能しているようでした。

イベントの様子

小牧市、春日井市の飲食店やキッチンカーがのべ10店舗ほど販売していました。会場は50m四方くらいの広さで中央に芝生があって、10張ほどタープが用意されていました。大きさとしては丁度よいスペース。

ボランティアは9時ごろ集合。
作業内容は事前に知らされていないため、当日説明を受けます。
私と同じ会社のNさんはワインのグラス売りブースに配置されました。

まずは張り紙や、ワインクーラーの設置などを手伝います。
そうこうするうちに、開場となりお客様がやってきました。

お客様はおそらく全部で300人くらいでしょうか。延べ人数は不明ですが。

私の任務はチケットと引き換えに客にワインをつぐこと。
ワインのボトルが空になったら新しいボトルを開栓して、どんどん注いでいきます。
かなりのお客様が来ていました。
間違いなく、今までの一生で一番多くコルクを抜いた日でした。
開栓が少し上達した気が。

途中で味について質問されましたが、飲んだことが無くて答えられなかったので焦りました。

ああ、これはマズイなと思ったので勝手に試飲させてもらい、
そこからはうまく説明できたと思います。

グラスワインブース
ワインを注ぐ

気づいた点(イベント目線)

今年はビアガーデンなどのイベントをする予定なので、ビジネス目線でどうやったら利益を最大化でできるかの観点で気づいたことを書いてみます。

①まずはワイン
ここで作っているワインをいくつか試飲させてもらいましたが、数年前よりワインの味が洗練されていました。
美味しい酸のあるものなどはお料理と合わせるとよさそうなものがもたくさん。そうなると重要なのがペアリングです。

当日販売していた料理との合わせ方を紹介できたら相乗効果で売り上げアップしたハズ。

②食べ物
食べ物については良かったと思います。どれも量が多くなく。
いろいろなおつまみをワインをともに楽しめそうでした。
おにぎりなど小さいお子様用の食べ物がもう少しあってもよかったかも。

③座って飲んでもらうと売り上げアップ
 ボトルを買ってタープ内で宴会をしているワイン好きの皆さんがいました。日本酒の酒蔵開放とかで見たのと同じ光景。既視感。
タープ席はたくさんあればそれだけ客単価が上がりそうな気がしました。
他にはブドウ畑近くに特別席などつくってお金を取って予約できるようにしてもよいかと思いました。

④継続的に来てくれる人(地元人)へのアピール
 マルシェを通じて新たな客層を取り込めるとよいので、近所のサークルの発表の場として発表ステージがあってもよいと思いました。例えばダンス教室の発表会などあれば親や親せきが来て、ついでにワインも買ってくれるでしょう。将来の顧客獲得のためにも効果あるはず。

⑤イベントに頼らない営業
 
見た感じかなりの売り上げになってであろう今回のイベントですが、年に数日のイベントでは収入としてはわずかなものです。やはり継続的に売り上げを上げることが重要だと思います。そのためには来てくれたお客さんの中でファンを育て、横のつながりも作ってコミュニティ化していくことも必要でしょう。定期的にサポーターミーティングなどやれば。。。(既にやってるかもですが)

 他には、近隣飲食店で個々のワインが飲めるところはあまりありません。
今後もコラボを増やしてワインを購入してもらう先を増やせればと思います。今回のイベントは15時で終わってしまうので、そこでできた仲間とイベント直後に飲みに行けるところを提携/用意することもありと思いました。
上記コミュニティ化といっしょですね。

 そのうえで、ワインのオーナー制度などプレミアムをのせた販売などができればまだまだ売れるでしょう。サブスクにできればなおよし。

ポイントまとめ
・ワインの味を販売員が説明できるようにしておく
・美味しいおつまみは量の小くして種類を増やす。
・ペアリングをアピール
・ワインコミュニティをつくる
・地元の人に継続的に買ってもらう
・サブスクっぽいことを考える

気づいた点(私と娘の人生戦略)

障がい者福祉施設の建物や庭が立派であったため財務状況が気になりました。はたして利益が出ているのか。少なくともイーブン以上でないと職員の給料が上げられず優秀な人が入ってくれません。補助金が減らされてしまうと一気に経営破綻してしまいます。
そうなると、利用者は行くところが無くなってしまいます。

長いスパンで娘の人生を考えると勉強しなくてはならないことがわかってきました。
つまり、障がい者福祉政策の予算全体像と財源を把握しておかないと継続可能性がわからない。

ということで以下のことを今後調べみます。

①この施設の財務状況(1例として)
②日本の福祉政策の全体像(国/県/市とのすみわけ)
③福祉政策に関わるお金の流れと数字の大枠

とにかく、今回の施設で働く障がい者のみなさまはメチャクチャ楽しそうでした。心から多様性を認めて、できることをそれぞれやって何とか食っていけてるのでしょう。娘の人生も豊かに楽しくなれば良いなと。
いい雰囲気なので、それを持続可能にできればと心から思います。

ではおやすみなさい。
ばいちゃ!

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