#033 投資の考え方1 - 刺さった言集より
元日に山崎元さんがお亡くなりになりました。
20代のころに著作に出会い、たくさん影響を受けました。
運用や投資についての考え方を書いてみようと思います。内容を整理して自分の子供たちに伝えるのにも役立つではず。
キーワードでまとめてみました。
「連帯保証人に絶対なるな!」by 私のかーちゃん
最初は親からです。私の母親は商業高校卒業ながら、自己啓発を常にする人で当時の平均と比べれば金融リテラシーに優れていたと思います。その母親がしきりに言ってきたのが「連帯保証人になったらあかん」でした。その時は話半分で聞いていましたがキョーレツにそのキーワードが頭に残っていて大人になってから調べるとビックリ。
連帯保証人はなったらあかんです。
保証人と連帯保証人の違い知ってますか? お金を借りた人が返済を渋ったりしたら、全額を連帯保証人に請求することができるのです。
お金の契約は慎重に!契約書をちゃんと読まずに印鑑押してはイカンのです。
「お金に働かせる」by ロバート キヨサキ
かの有名なロバートキヨサキ氏のベストセラーは私にとって大きな起点になりました。「お金を働かせる」概念は新鮮。
2024年現在ではイメージしにくいかもしれませんが、1980年代までは銀行預金の利率は凄いもので、10年で元本が2倍に増えるという時代だったのです。そのために、母親はたびたび定期預金のすごさを強調してきました。
そんな風に育った私だったので貯金を不動産投資に振り向けて超過利益を取る。さらにそれを「お金に働かせる」というアナロジーで表現することに感動した覚えがあります。
この本を読んだおかげで投資の勉強をしようと思ったわけです。
投資して、早く稼いでリタイアしたい。そんな思いからオフショア投資関連の書籍を読み漁っていました。そしてまずは本を読み漁り悶々と。そんななかで図書館で借りた山崎元さんの著書は私の目を覚まさせてくれました。
「投資バカにつける薬」山崎元
シンプルに「売り手の儲けは買い手の損」という当たり前のことに気づかせてくれました。読み進めるほどに金融業界の闇が赤裸々に語られており、プロが消費者を鴨ネギ扱いしている様がよくわかります。
ちなみに当時は毎月分配型投信が流行っており、分配するごとに元本を減らして分配(納税)し、さらに手数料もバカ高いものがベストセラーになっていました。そんなこともこの本に出合わなければ気づかなかったハズ。
更に、生命保険などは支払ったお金の30~40%が手数料になるというとんでもない手数料率。。。
とにかく、金融業界を渡り歩いた頭脳明晰な著者の語り口に魅了されていったのを覚えています。
そのころの私は前年にプルデンシャル生命の外貨建て変額年金保険に入ったばかり、カモそのものでした。生命保険を即解約し、掛け捨てのものに変更しました。
とにかく、ビジネスでは誰がだれからどれくらいお金をとっているかを考える癖が付きました。この姿勢を持ってからおかしな話はすぐに分かるようになりました。そして、手数料の観点からオフショア投資を検討から外しました。自分で商品を検討できる力が徐々について投資バカが治ったと思っています。
「アクティブファンドはめっぽう弱い」 by バートン・マルキール
そして、その数カ月後の2007年にさらなる出会いが。それが水瀬ケンイチさんのブログ「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」。そこではその当時まだマイナーだった「インデックス投資」という方法をが紹介されていました。
今でこそNISAの王道商品であるインデックス連動型の低コスト投信を比較して紹介。そして実践の話は失敗談を踏まえた泥臭い記事は読み物としてもおもしろいものでした。
ブログ内で理論的な根拠として紹介されていた書籍が世紀を超えた名著バートン・マルキール「ウォールストリートのランダムウォーカー」でした。ブログのタイトルがオマージュしている。
今回、10年ぶりに最新版を購入しましたが2023年の第13版で50周年というすごい本です。半世紀におよぶ著者の追跡研究が記されてここにあります。定番の現代ポートフォリオ理論からビットコインやNFTの話までここには詰め込まれており最新版を買う価値があると思いました。
本書のポイントは「アクティブファンドの90%は市場平均に負ける」ということ。プロだって勝率1割。すごい世界です。しかもその勝率はあくまで生き残っているファンドのみ。解散したファンドはもはや記録を追えない。
このデータを見て私はインデックスファンド派に!
水瀬さんのブログを研究して商品選をしていきました。
そしてバンガードという最強の低手数料ファンドへ。
今回は
金融商品への考え方を、影響をももらったキーワードで書いてみました。
投資の実践記については次の記事で。
今日も頑張りましょう!
ばいちゃ!
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