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#057 体験の価値2 お米について知ってるかい?
体験はフレッシュなうちにアウトプットということで旅行計画シリーズ中ですが今回は農業体験について書いてみます。
先週日曜日に、田植え体験に行ってきました。ワタクシ、田舎で育ちながらも田植えは経験ありませんでした。初めての体験についての気づきと、農業体験の可能性について考えてみました。
こころん自然農園
東別院のマルシェで紹介したこころん自然農園さんの本拠地へお邪魔してきました。
実のところ、すでに6回目の訪問。昨年、稲刈りとクラフトコーラを作るワークショップにお邪魔して以来の訪問ですが、我が家から近いので自然と親近感なのです。
園主のサトシさんはもともと教員をされていたのですが、脱サラして新規就農。しかも自然農法(農薬や化学肥料を使わない)という手法を敢えて選ぶ超マイノリティ。
こんな面白い人はなかなか居ないのでここ1年半ほど追っかけしております。今回は、昨年の稲刈り体験に続いて、田植え体験をさせてもらいました。
https://note.com/sunsetorange1979/n/n2c6f068e6c63
自然農法
ゲームで言えば「ハードモード」差別化のために難しい道を敢えて選ぶ。でも普通の農法を否定するんではなく我が道を行くスタイルに好感をもちます。
そもそも普通の農業も仕事としてハードモードです。自然農法なんて超カッチコッチのスーパーハードです。
彼がやっているのは無農薬、無化学肥料、さらに動物性肥料を使わないお米。つまり植物と水と太陽の光のみでできている作物は、好きな人には刺さる素晴らしい差別化アイテムです。
一般の人から見ればそれって難しいの?と思うかもしれませんが、ちょっとでも農をかじれば「えっ!ほんとにできるの?」となるようです。
私のおよそ3畳くらいの庭。雑草がはびこって困っています。学校の運動場1枚分とかの土地でそれをやるってことは、2000倍くらい大変ってこと。うーん、スゴイ。匠の技と不断の努力があるようです。
本当の肌感覚(田植え体験)
田植え体験のはじめに
お米の苗について説明を受けます。
お米の苗をどうやって作るか。どうやって植えていくか。
突然ですが、質問です。
1粒の種モミを育てると何粒のお米になるか知っていますか?
→ 答えは400~500粒。5万%はすごい投資回収です。太陽エネルギーの偉大さ。そして農業の原始的な凄さを感じます。ちなみにお茶碗1杯が3000粒くらいなのでお米6粒を植えるとお茶碗一杯になります。(すげー。)
実際にやってみてわかることも。
稲苗に触れてみると稲苗は凄く強い。茎はガラス繊維のように強く引っ張っても切れることはありません。こんなに強いから機械で植えることができる。米作は優れているんです。
いよいよ田植えです。
みんなで靴下を脱いで田んぼに入ります。
入るときにちょっと勇気が要りますが、入ってみるとすごくキメ細かい泥が気持ちいいー。
みんなで横一列にならび、ロープを目印に苗を植えていきます。ぐっと土の中に、苗の先端が水からちょこっと出るくらいまでかなり深く押し込みます。抜けてしまわないように。
それでも稲は生きる。生命力つえー!
ロープにそって手で植えていく全然進まん。そして人がたくさんいないと無理。現代農業で使う田植え機ってすごいってことがよくわかります。農業技術が進歩したからこんな人口が増えてもみんな食っていけてるんです。コテンラジオでよく出てくる、余剰生産が文明を生むってやつ。
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マキ割り体験とスペシャルゲスト
みんなでワーキャー言いながら田んぼでの田植え体験がひと段落すると、
次は食事準備です。
薪割りして、薪ストーブで食事を作ります。
大きな斧を使うのですが、安全な使い方をサトシさんよりレクチャーされ、薪をちょっとづつ割っていきます。
今回は固い樫の木を割るのでなかなかの苦労です。
ただの作業でも子供たちにとってはエンタメです。薪割に行列ができます。そんななか、突然の来客。
薪を受けるおおきめの切り株の下から、なんとマムシ登場。
子どもたちは大騒ぎになります。
そして、そこは冷静なサトシさん。クワで蛇を押さえて逃げないようにして、2リットルのペットボトルへ蛇の頭を押し込んであっさり捕獲!「マムシ、獲ったどー!」ヒーローです。
透明なペットボトルの中でマムシは口を開けて威嚇します。大きな蛇ではありませんが初めてまじまじと見る異形は新鮮で、子供らも私もラッキーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718539780715-6PwLjWN3gp.jpg?width=1200)
子供らと一緒に参加する意義
子供たちは面白いものセンスの塊です。彼らには自分には無い無指向性アンテナがついていておじさんは気づかない楽しさに気づきます。
ジブンに無い感性と触れることで自分のアンテナの感度が上がります。
素直な彼らの感性を自分にも投影できます。
「何にもないと思うのは感じる側のアンテナが低いだけ」ということがよくわかります。都会暮らしの子らには何が新しいのか。
差別化できているものは何か。そんなこをと考えさせられました。
日本は田舎にも売れる価値がある。
感性を鍛えていくべしと思いました。
今回出会ったもの
今回、子供らが楽しそうにしていたものについて一言づつメモ。自分の貯めの備忘録。おまけです。
亀・・・外来種っぽい亀が寝てました。10分後に見に行ったらいなくなってた。意外と足が速い。
タープ設営・・・ちょっと複雑な2ポール8角形タープを設営。日陰があるだけでめっちゃ快適。タープ立てるのは結構トレーニング必要。
キジ・・・雉の巣が近くにあって、みんなでキジを見に行くツアー。私はついジビエとして美味しいのかな?などと邪な心が。
田植え・・・田んぼのキメ細かい泥は天然の泥パック。足がすべすべ。
ヒル・・・ヒルって緑色なんですね。初めてまともに見ました。あれは好きになれない。
薪割り・・・斧での薪割りって見てるとやってみたくなりますよね。子供らが列をなしてみんな「やりたい、やりたい」ってなる。やってみると背中と足腰に効くのがわかります。まさに体幹トレ。薪割り体験売れるかも。
マムシ・・・長物でマムシを押さえて、2リットルペットボトルを頭にかぶせると捕獲できる。マムシ酒をつくる。
薪ストーブ・・・調理のために外用の薪ストーブ。焚火と違って、火の管理がし易い。一家に一台ほしい。
豚汁・・・自家製味噌ってうまいのね。環境がそうさせるのか。
羽釜ごはん・・・五分突き玄米は白米と一緒の水加減で炊けるのに栄誉抱負。塩むすびは絶品。
差し入れ・・・山のようなミニトマト、いちじくコンポートの焼きチーズかけ、冷凍ヤキイモはどれも一瞬で子らの口の中へ消えました。tomajoの美味しいものはどこでも通用する。
農業系コミュニティについてちょっと紹介
サトシさんとは農業系コミュニティtomajoDAOでつながり、リアルでお会いするようになりました。「農家の所得を上げる」をモットーに活動する人たちで農家でない私も一緒にマーケティングや食育について学んでいます。
今回のイベントではファウンダーのとまたろうさんも大阪からやってきて朝取り樹上完熟ミニトマトを振舞ってくれました。山盛りのミニトマトがあっという間に売り切れ!美味しいものは正義。ほかにも差し入れがいくつか。
差し入れ
・トマト配りおじさん(とまたろう)
・いちじくコンポートの焼きチーズかけ(ファームおおしま)
・冷凍焼きいも(ヤキイモマフィア)
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各農家がプライドをかけて自分の名前で販売する絶品農産物を共同サイトで販売していますので、美味しいものに興味ある方は覗いてみてください。2024年4月にクラファンして作ったECサイトです。
まとめ
食べ物の成り立ちとして農業体験は五感を鍛えるトレーニングになる。さらに、子供たちと一緒に参加すれば感性がより研ぎ澄まされるかも!
大人にも子供にも価値を提供できるイベントでした。
こころん自然農園の黒焙じ玄米茶もどうぞ。
自然栽培玄米100%。食物繊維がたっぷりで、水にさっと溶けるから夏の水分補給に最適。ノンカフェインも嬉しい。
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ではおやすみなさい。
ばいちゃ!
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