霜降り明星への想い
霜降り明星が大好きだった。まだM-1で優勝する前に、「霜降り明星のだましうち」というラジオが好きで毎週聴いていた。2人の人間性、掛け合い、コーナー、全部が毎週面白かった。なにより2人が自分と同い年であることが、自分にとって、仕事を頑張る活力になっていた。
一度だけ、アウトレイジのコーナーで、メールを読まれたことがある。嬉し過ぎて何度も聴いた。読まれると思っていなかったから、住所を書いていなくて、ステッカーがもらえなかったことを本当に後悔した。何よりも、霜降り明星の2人に「おもろい」と言ってもらえたことが本当に嬉しかった。たった一通のメールで、ここまで人を変えてしまうラジオの力を痛感した。
その後も、毎週ラジオを聴いていた。徐々に、霜降り明星の勢いが増してきていて、今年こそはM-1決勝に行くだろうと思っていた年に、行けなかった。霜降りの2人がラジオで話しているのを聞いて、自分も一緒に悔しがった。
そしてその翌年、ついに霜降り明星の決勝進出が決まった。当日はテレビに齧り付いて、一つ一つに一喜一憂しながら、大はしゃぎしていた。霜降り明星の優勝が決まった瞬間は、今までの諸々が込み上げてきて、大声で叫んでしまった。それぐらい嬉しかった。
それからの霜降り明星の活躍はすごかった。やっぱり天下を取る人たちだったんだと思った。よくある自分がもう応援しなくてもいいやという境地に達してしまったこと、追いきれなくなってしまったことが原因で、ラジオからも離れてしまった。自分が忙しくなって、時間を取れなくなったことも大きな原因の一つ。
そして、数年が経ち、この間、久しぶりにだましうちを聴いた。あの時の2人がいた。勝手に自分が離れていただけなのに、そんな身勝手なことを感じてしまった。霜降り明星は面白い。
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