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ひな 【優しい人柄溢れる、伴奏音源を作る人】

YouTubeで流行っている「歌ってみた」という動画をご存知だろうか。
有名な歌や難易度の高い歌を動画の出演者が歌ってみるという極々シンプルな
企画動画。
最近では、歌手よりもうまいのでは?というような一般人も出てきており、
驚かされることも多い。

この「歌ってみた」動画だが、原曲をそのまま流しながら歌うことや、カラオケの音楽が入った音声は、著作権違反となり削除されてしまう可能性がある。

では、どうすれば良いのか?それは原曲とそっくりの曲を作ることだ。
そういった用途から作曲という仕事を請け負っている人達がいる。

今回はその一人、ひなさんにインタビューをさせていただいた。

ひなさんは、しっとりとしたバラードをピアノ音源作成ソフトで
伴奏を日々作成し、クライアントの要望に丁寧に応えている。

作曲以外にも大人のサークル「ミュージカル合唱部」の事務局員として、
サークルをサポート。
MV「This is me」では、堂々とした存在感のある歌声を披露した。

その音楽に囲まれた人生や想いを聞いてみた。

音楽に出会ったきっかけ

「ピアノを習い始めたのは、小学校低学年のときのこと。
しかし、この頃はすぐ辞めてしまいました。
小学校低学年の私にはピアノを弾くことが難しすぎたのです(笑)」

もう音楽に関わることはないだろうと思っていたのですが、
そんなことも束の間。
小学校高学年になると、なんと吹奏楽部に入ることに。

「母に必ず何かしらの部活動に入りなさいと言われていたのですが、
通っていた学校が、陸上部か吹奏楽部しかありませんでした。
運動はすごく苦手だったので、消去法で吹奏楽部に入りました。(笑)
続けられるか不安を抱えながら入部したのを今でも覚えています。」

しかし、そんな心配は杞憂だった。
吹奏楽部に入り管楽器を始めたのだが、
音楽の楽しさに気づき、のめり込むようになった。

「管楽器はピアノよりもハードルが低く、色んなジャンルの有名な曲を吹けるなど、音楽に触れる楽しみがありました。またコンクールなど目指すものがあったので、毎日が本当に充実していました。」

こうして中学卒業後は、音楽専攻のある高校へ進学。
高校卒業後は、音大へ。音楽無しには語れない青春時代を過ごす。


大手楽器店へ入社するも、すぐに退社

音大を卒業すると、とある大手楽器店へ就職。
しかし、職場の雰囲気や会社の方針などに疑問を持つように。

「音楽が好きだからこそ、この仕事は続けられないことに気づきました。
音楽=ビジネスとなってしまって、音楽が好きな気持ちとか情熱とかがなくなってしまいそうな気がして。。。
今となっては、仕方がないこととは思いますが、その当時は自分の気持ちを大事にしていました。」

自分の得意が仕事に

「音源の作成をするようになったきっかけは、
ミュージカル合唱部でアナと雪の女王の「Let it go」を歌うことになり、
その伴奏音源を作ったことが始まりです。
それから、知り合いの方やアーティストに楽譜や音源の作成を頼まれるように
なってきました。」

今ではココナラでも仕事を受けており、
YouTubeの「歌ってみた」動画のための音源作成や、
幼稚園の先生から幼稚園で歌うための作成依頼などがある。

ピアノ音源作成ソフトで伴奏を作っている人は恐らく少ない。
しかし、ソフトで作成すると…
・ミスなく作れる
・人の手では弾けない、旋律を入れることができる
・リズムの調整も可能
などなど、メリットが多い。

音楽への関わり方の変化

「今までは、コンクールに参加することが多かったので、
失敗できないという気持ちや絶対譜面通りに演奏しないと
という気持ちがどうしても先行していました。

もちろん完成度も大切ですが、ミュージカル合唱部では、
成功させるという意識よりも、
みんなで楽しもうという意識の方が強くなりました。

しかし、音楽に対する好きな気持ちや情熱。
この気持ちは昔から変わりません。
想いを持ち続け、これからも色々な方のサポートをしながら、
音楽に寄り添い続けていこうと思います。」

あとがき

自分もここまで長く、何か一つでも続けていることがあるだろうか?
そんなことを自問自答したが、中々答えが出てこない。。。
小学生から今まで『音楽』をずっと突き詰めている
ひなさんのお話を伺うと、背筋の伸びる思いです。

またインタビュー中は、こちらが意図を汲みやすいように
考えながら話してくださっていました。
バラードが得意ということでしたが、まさにひなさんの
優しさを象徴するようです。

ただゆっくりと落ち着いた曲ではなく、心のこもった曲を作る。
その音楽への愛とこだわりに感動しました。

ひなさんSNS

Twitter: https://twitter.com/navy_blueflower?s=09

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