チラシ陳列の試行錯誤とデザインの思考
⚪︎はっちにて
地元八戸市の文化観光交流施設「はっち」にて、地元を盛り上げよう、とイベントや企画のチラシがたくさん置いてあるが、いまいち目に飛び込んでこない。
(田舎だからか、)スペースを存分に使うことができ、チラシを限りなく水平に置いている。
都心では、というか普通の店舗では、こんな贅沢なスペースの使い方はできないだろう。
ちょっとめずらしいなぁと思いました。
下からチラシを抜き取るようにしたことによって、
□どのチラシも平等に見せることができる
□チラシがおじぎをしなくて済むので見栄えが悪くならない
と、いいこともあるのですが、
肝心のタイトルが見えないのです。
目線の位置に、このチラシたちが貼ってあって、取る場合は下から取ってくださいね、というストック置き場としての使い方ではないので、やはりこの棚のデザインは失敗だと言わざるをえません。
ポスター チラシの制作の教科書的なものには
左もしくは上 にメインのタイトルをいれましょう、と載っている。
人間の視線の流れ、と考慮したものではあるが、
既存のポスタースタンドの仕様にも関係ある、よね。
このスタンドはまだ比較的全面が見えるが、コンビニの本の陳列棚のように上の部分しか見えない棚も多くある。(本の棚とチラシの棚は違う視点で見る必要があるかもしれないが)
⚪︎もしくはチラシのデザインが悪い?
これまでのチラシの作り方のメソッドが悪いのか、ここにあるチラシがすべて悪いのか、
例えば、電車の中吊り広告みたいなデザインのチラシならどうだろう?
ネットから拾ってきた画像ですが、サイズ感は無視して、
こんなデザインなら下から抜き取るタイプの棚に置かれても、
「おっ 和光大学、オープンキャンパスか、、どれどれ」
「小倉優子か、昔ギャルだったんだよな、おぉMAXがライブするのか、、、」
などと視線がだんだんと上にいくレイアウトで、はっちに置いても大丈夫な気がする。
デザインの根本を見つめ直す大事なことだと思います。
今、デザインしている、作っているこのチラシは、どこに設置され、誰に、どのように見られるのか。
⚪︎デザイン と AI
近年、チラシをそのままHPにアップすることが増えている、気がするが
逆に、HPをそのままチラシにするのは見たことがない、私は。
チラシをアップロードしたら、AIがどんどんレイアウトを変えて、一番これかが言いたいんでしょってことは勝手に大きくしたり、傾けてみたりして、それを画面上で 気に入らない、と左にスワイプしたら、次の提案レイアウトが即時に出てきて、なんで時代が来るのかもしれません。
未来のデザイナーとは、AIを駆使して最適なデザインを届ける人、みないなことになって、
ベテランのデザイナーたちが「最近の若いデザイナーはAIばっかりで、イラレも使えないくせにaiデータがあーだこーだとか言ってるwww」「それな!」なんで愚痴をこぼしているのかもしれませんね。
※八戸を一生懸命アピールしようとしています。覗いてみてください。
【了】
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