サニースポットのヘアケアの原点

独立する迄、勤めていた店がP.B.商品やヘアケアに力を入れていたこともあり、以前から「トリートメント技術」には興味がありました。
独立後、当時としてはとても刺激的な「O社」と言うヘアケア専門メーカーの商品を取り寄せ、また、O社の方と直接コミュニケーションもとり、お客様に効果の還元をしておりました。さすがにどれも効果のあるものばかりで、よい感触と仕上がりでした。しかし、人は欲張りなもので、自分もお客様も望む効果がでてくると「ここまで出来たんだから、もっとこうして欲しい」という気持ちが出てきたのです。そのお客様方のご希望を叶えようと様々な方法で応えようとしました。しかし、どの製品を使用しても望む結果は出ません。自分の持つイメージが高すぎたのかもしれません。未熟だったといえばそれまでですが、お客様のニーズに答えられない事にどうしても納得できませんでした。悩みながらもネットサーフィンで探っている時、たまたま「原液素材」を見つけました。ケラチン・脂質・活性剤など様々な原料原液です。 以前からハホニコ等のサイトでも知ってはいましたがなかなか手が出せないでいました。しかし効果の限界が見えている時、これを使いこなせれば「必ず高いレベルでの結果が出せ、しかも応用は限りなく広がる」と思うとワクワクが止まりませんでした。それからすぐ、比較的入りやすい低・中分子のケラチンから取り寄せ始め、現在もその種類が少しずつ増えています。毎日「ケミカル」との試行錯誤の日々が続いております。そして現在、何とか自分の思いをP.B.商品と言う形に出来るところまでたどり着きました。商品開発をして気付いたことですが、なんでも「濃ければよい」というものではありません。(当初、自分がそうでした。濃ければ効果が上がると考えていたからです。しかし、ことごとくその考えは正しくない事に直面しました)やはり、その「素材」には使用目的にあわせ適正効果が発揮できる「正しい濃度」が有ります。 但し、配合成分を少なくして他の素材で「お茶を濁す」的なモノづくりはあまり感心出来るものではありません(商売なのだからと言われればそれまでですが・・・)。
皆さんも経験があると思います。せっかく勧められて買ってきた新発売のヘアケア商品 。使ったその時は感動するのでしょうが・・・翌朝、鏡の前で髪を見ると「あれっ」今までと同じ・・・・・。 そう、それが宣伝文句のマジックなのです。
ここ最近、ケミカルに興味を持つ美容師さんが増えています。しかも、P.B.商品を持つ個性を持った美容室も少しずつ増えています。それは、そのお店とスタッフのお客様への「綺麗になってほしい」と言う思いの形だと自分は思います。それが結果的に全てお客様への還元につながっていきます。
これからの「美容室」「美容師」の変化が楽しみです。

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