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突然交通事故にあった長男の闘病日記

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アメリカ在住。ビジネススクールでmaster degreeを取った26歳の長男が新しい職に就く前に交通事故に遭う。長男と家族(夫、次男、私、愛犬)での闘病日記。
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#injury

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】3月24日(木) 0日目:突然の事故

朝4時頃に誰かが家のドアをノックしている。 昨晩友人宅に行くと言って出かけた長男だと思ったがどうもポリスのようだ。 夫を起こして彼が対応してた。外で話し込んでいるので私も行ってみた。 どうも交通事故を起こし今ERにいる、critial conditionだという。 すぐに服を着替え、寝ている次男に声をかけ夫と二人でERへ向かう。 向かう先は隣のcountyにある大学病院のshock trauma center。 ERへ向かう道中は深い霧だった。雨も少し。標識も見づらい。これが

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月5日(火) 12日目:Oral and Maxillofacial Surgery

医療英語は普段使わないので本当に難しい。 Oral and Maxillofacial Surgery : 口腔顎顔面外科 Tracheostomy : 気管切開 Gastric fistula ( feeding tube ) : 胃ろう 病院では毎日、trauma team の doctor達と、ICU team の doctor達が病室を巡廻する。 長男は昨日Oral and Maxillofacial Surgeryを受けた。 これまで何度も手術が延期になり、担当

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月11日(月) 18日目:TBI

TBI (Traumatic Brain Injury) : 外傷性脳損傷 TBIの回復時にagitationが始まるらしい。 今の長男はその過程だ。 今日も不機嫌だった。 手に被せられた医療用グローブを足を使って外していた。 また、口を使って外そうとしていた。 昨日と同じように、監視カメラから警告音が鳴る。 医療用ソックスを足を使って脱いでいた。 足の指に付けられた oxygen parameter を、片方の足を使って外していた。 昨日と同じく、手足をバタバタさせて

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月12日(火) 19日目:お母さん

朝 夫が看護師に電話をした時、 昨晩  Oral and Maxillofacial Surgery の医師が長男の顔をビデオに撮りにきた、また術後の状態を診るためにCTスキャンも撮ったとの報告があった。 医師の朝の巡廻は11時前後が多いので、今日は朝9時に家を出発。10時過ぎに病院に着いた。 病室では長男がベッドの上でいつものように虚ろな表情で寝ていた。 声をかけると目を開けた。 手にはいつものように医療用のボクシンググローブ。体にはベッドに固定する服が被せてある。

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月13日(水) 20日目:Precedex

今日の長男は私たちの訪問中ずっと寝ていた。 昨晩、agitationが酷かったようで夜勤の看護師に Precedex を投与されたようだ。 その副作用なのか?長男は目をしっかりと開けることはなかった。 長男のいるICUでは看護師は12時間勤務の2交代。 7:30amから8am、7:30pmから8pm、の間がシフトチェンジの時間帯らしい。 このシフトチェンジの時間帯で患者の状況等を引き継ぎするようだ。 また看護師一人が担当する患者は最大2名までとなっている。 この看護師にサ

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月14日(木) 21日目:step down

事故から3週間。 長男の病室に行くと、目を開けた長男が医療用のソファに座っていた。 手に被せてあった医療用ボクシンググローブは外されており、手が自由になっていた。 しばらくすると、Oral and Maxillofacial Surgery を担当したdoctor の一人がやってきて長男の頭に刺さっているホッチキスを外しにきた。 結構な量(30個以上?)あるので外すのも大変だ。 痛みがあるのか、長男の顔が不機嫌だ。 あまりに痛みが出て頭を動かし始めたので、残り1/3のホッ

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月15日(金) 22日目:Speech Language Pathologist & Occupational Therapist

Speech Language Pathologist : 言語聴覚士 Occupational Therapist : 作業療法士 今日は、Speech Language Pathologist と Occupational Therapist が長男のevaluation に来た。 長男は気管切開をしているのでチューブの穴のところに蓋をして、Speech Language Pathologist は喋りの確認をしていた。 ただ、気管切開をしていると痰が多くでるようで、

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月16日(土) 23日目:$58,000

長男の自動車保険会社から自損事故の補償をしたいので、病院のbill(請求書)が必要と夫に連絡があった。 長男は、 3月24日から30日の夜まで、大学病院のAロケーションに入院 30日の夜にヘリで同じ大学病院のメインキャンパスに転院 と、二つの病院にかかっている。 最初の病院で担当していた脳神経外科医は、大学病院内にオフィッスを構える doctor だったので、その  doctor のオフィッスから約$2,000の請求書が家に届いていた。 3月24, 25, 26, 27,

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月18日(月) 25日目:Physical Therapist

Physical Therapist : 理学療法士 これまで数回 physical therapist (PT)が長男の evaluation に来ていたらしいのだが、agitaion が酷く evaluation が出来なかったらしい。 今日は午後から PT が長男の evaluation をしに来た。 PTが来る前は agitation が酷く、枕、ぬいぐるみ、帽子、携帯電話を投げたりしていた。 携帯電話は床に投げると壊れると分かっているのか、ベッドに投げつけてい