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突然交通事故にあった長男の闘病日記

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アメリカ在住。ビジネススクールでmaster degreeを取った26歳の長男が新しい職に就く前に交通事故に遭う。長男と家族(夫、次男、私、愛犬)での闘病日記。
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#手術

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】3月24日(木) 0日目:突然の事故

朝4時頃に誰かが家のドアをノックしている。 昨晩友人宅に行くと言って出かけた長男だと思ったがどうもポリスのようだ。 夫を起こして彼が対応してた。外で話し込んでいるので私も行ってみた。 どうも交通事故を起こし今ERにいる、critial conditionだという。 すぐに服を着替え、寝ている次男に声をかけ夫と二人でERへ向かう。 向かう先は隣のcountyにある大学病院のshock trauma center。 ERへ向かう道中は深い霧だった。雨も少し。標識も見づらい。これが

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】11月3日(木) 224日目:ORBITAL CRANIOFACIAL RECONSTRUCTION

ORBITAL CRANIOFACIAL RECONSTRUCTION:眼窩頭蓋顔面再建 医学用語を日本語に訳するのは難しい。 ORBITAL→眼窩 CRANIOFACIAL→頭蓋顔面 RECONSTRUCTION→再建 長男の左眼周辺の陥没手術の予定日が決まった。 12月21日、長男がICUに居た病院の shock trauma center 内の手術室で朝8時から。 手術の予定が決まって安心した。 ただし、1か月も先だ。 医師がいうには、長男用にカスタムで人工骨を

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】12月20日(火) 271日目:drop the ball

drop the ball:重大な誤りを起こす 間違いなく、ここはアメリカだ。 明日予定されていた長男の眼球陥凹の手術はキャンセルになった。 Dr.のオフィッスが長男の保険会社からのリクエストの書類を出していないため、保険会社が手術の費用をカバーしないと言っている。 病院側も保険会社のauthorization(許可)が取れていないので、手術はできないとのこと。 今日の午後に夫が保険会社に連絡し、Dr.のオフィッスから補足書類がまだ届いていない、と言われた。 その

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月1日(日) 283日目:A Happy New Year

2023年 年が明けた。 年末から年始にかけて神社にお詣りに行く毎に、長男の手術や今後の事、次男の大学の事、家族の健康と幸せを祈って来た。 今日は早朝に次男と実家近くにある神社にお詣りに行った。 実家に戻りアメリカに居る夫に電話をする。 ちょうど長男を仕事場からピックアップして戻って来たところらしい。 新年の挨拶をし長男の眼球陥凹の手術の事を聞いたところ、長男の加入する保険会社が手術費用をいくらかカバーする承認が取れた!と喜んで話してくれた。 よかった。 これで1月

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月22日(日) 304日目:時差ボケ

まだ時差ボケが治らない。 一日中、数時間の昼寝をしてる状況が続いている。 いつもそうだ。 アメリカから日本に行く際は時差ボケは酷くないが、日本からアメリカに戻ってくると時差ボケは酷い。 これは人間の体の仕組みらしく、一日が長くなった場合(西回り:アメリカから日本へ)は体内時計は整えやすいらしいが、短くなった場合(東回り:日本からアメリカ)はそうではないらしい。 次男の大学は25日の水曜からSpring Termが始まる。 ずっと閉まっていたdormは今日のお昼から再開

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月23日(月) 305日目:最後の手術

きっとこれが最後の手術になるだろう。 いや、なってほしい。 今日は長男の眼球陥凹の手術日だった。 去年の4月に顔面骨折の修復手術はしているが、その際に長男の左眼神経の状態が不明だったので、左眼周辺の骨折の手術は簡易的にされていた。 その後、眼科に数回通院している時に医師から左眼の神経は問題ないと診断され、また左眼が陥没しているので眼球陥凹の再建手術を勧められた。 10月に医師に再建手術の診断をしてもらい、それから3か月。 医師のオフィッスの怠慢な対応などがあり、やっと

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月24日(火) 306日目:修行

早朝から夫の携帯が鳴る。 「早く迎えにきてくれ!」 と長男からのようだ。 手術の箇所が死ぬほど痛い、看護師が優しくない、等々 不平不満のオンパレードだ。 いい年した大人が、、、と思ってしまう。 長男がリハビリ施設に入院していた時にも同じことがあった。 昨日の手術は約6時間かかったようだ。 左眼が陥没しているため、眼を前に出すようにする為に周辺の骨の再建手術。 また、頬骨用のインプラントの挿入、など。 正確な位置にインプラントを入れたりする必要があるため、コンピュータ

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月25日(水) 307日目:術後の経過

術後48時間からシャワーが浴びれるらしい。 たぶん長男が同じ手術を日本で受けていたら、1-2週間の入院になると思う。 アメリカでは1泊入院の翌日退院だ。 長男が昔ACL(前十字靭帯)の手術をした時は日帰りだった。 日本だと4泊くらいの入院らしい。 次男が半月板の手術をした時も日帰りだった。 私が次男を出産した時も2泊3日の入院だった。 とにかく、アメリカでは入院期間が短いので、その分、自宅での療養が肝心になる。 退院した昨日から、顔を冷やすために何度も氷嚢を取り換

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月26日(木) 308日目:術後3日

昨日までの長男は文句タラタラ、手術の痛みで機嫌が悪かった。 なぜか今日の長男は人が変わったように大人しくなっている。 逆に不安だ。 何か脳のどこかのネジが外れたのだろうか? 手術跡、眼の回りは赤く内出血状態だ。 また、頬骨を整形するためインプラントを入れたので、頬の回りが腫れている。 しかし、手術後、一昨日、昨日、とその腫れは少しずつだが落ち着いてきている。 「痛みはある?」 と聞くと、 「まだ痛い」 と長男。 しかし、その痛みも弱くなってきているようだ。 ま、相

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月28日(土) 310日目:内出血

眼球陥凹の手術と頬骨のインプラントの手術で、長男の顔は腫れあがり内出血で皮膚の色も赤くなっていた。 術後5日経って目の赤いアザ(内出血)の範囲も小さくなり、顔の色も腫れていた箇所は黄色くなってきた。 まだ左眼を大きく開けることはできないが、術後に眼の瞼に膿のようなものが溜まっていたのも無くなってきた。 白眼の部分は赤い膿のようなものが溜まっている。 綿棒で取り除こうか、と思ったが来週木曜のフォローアップの時に医師に診てもらって処置をしてもらうほうがいいだろう。 頬骨の

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】2月16日(木) 330日目:follow up #2

術後3週間ちょっと。 2回目の長男の手術のフォローアップ診察だった。 左眼は順調に回復。 コンタクトレンズもOKになった。 ただ、口内の手術跡が前回は2cmの穴があったが、今回は5mmまでになってたようだ。 引き続きソフトダイエットをするようにと言われたらしい、 次回のフォローアップは3月2日。 一泊の手術だったが、それでも大きな手術(5時間強)だったので、仕事の復帰はまだfull timeにはしないように、と医師から言われたようだ。 この調子だと3月のいつからかf