トニーウィリアムズについて
このGW中に、いくつかのステージで、
コルトレーンの有名な
'Impressions'
を演奏したり、仲間の演奏をきいた。
それで、ふと、この曲が作られた
1960年代初頭の、コルトレーンやマイルスのレコードを聴き直したくなった。
コルトレーンバンドのドラマー、
エルビンジョーンズは、頻繁に聴いていたが、
マイルスバンドのドラマー、
トニーウィリアムズについては、
久しく傾聴してなかったことに気がついた。
トニーウィリアムズは、
僕がジャズに興味を持つきっかけに
なったドラマーである。
彼は1997年2月23日に亡くなっている
から、24日か25日の記事だったんだろう。
'ジャズドラマー'死去 とあり
??ジャズってどんな音楽だっけ?
と興味を持ち、近くの図書館のジャズCDコーナーで、彼のアルバム
"ライフタイム'を聴いた。
当時、リスナー専門のロック少年だった
僕には、このレコードをきいても
当たり前だけど
'意味不明?なんだこりゃ?
謎の雑音がひたすら刻まれているだけ'
だった。
それから27年も、たってしまったが、
今日は、マイルスデイビスの
'IN EUROPE'(1963/6/23録音)
をじっくり聴いている。
『枯葉』や『オールオブユー』など、スタンダードを取り上げてるが、、
トニーウィリアムズ、凄いです。
27年前にはわからなかったが、、
スイング、ビバップ、ハードバップを
聴き倒して、演奏しまくってきた
私の耳にとっては、
'斬新かつ大胆に伝統を乗り越えている'演奏に
聴こえる。
いくつかポイントをまとめてみると
・強烈に前に進む、四分音符のレガート
・2.4拍バックビートを解放した、大きな枠でのポリリズムのアプローチ
・リズム隊全員が伝統的な伴奏を心得たうえで、敢えてそれをせず、音楽的な拡張を、
冒険的に試している。
何より素晴らしいのは
トニーが生み出すビート1音1音の粒立ちと
スピードの説得力!
(子供時代に一日8時間の練習を何年も継続した
という)
マイルス曰く、バンドはトニーを中心に
音楽的発展をしていたという。
20歳近く年上の、しかもすでにレジェンドだったマイルスのバンドに加わって、
さらに新しい音楽への展開をもたらした
17歳の天才少年ドラマー、、
他所で多く語られている話だが、
ジャズドラマーの端くれとして、
その凄さに圧倒されている。
60年も前の演奏だが、、
ジャズを学び、継承していく音楽家、ドラマーなら誰しも試金石のように
挑戦するサウンドだと思う。
僕も今からでも遅くない、トニーのサウンドからインスパイアされトライしようと
心に決めた!!
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