見出し画像

Bud Powell 私の好きなジャズメン②

前回、Jimmy Cobbを聴いてジャズのスイングの奥深さに魅了され、追求の旅が始まったと書いた。
では、ジャズの音楽的中身に僕はどのように惹かれていったのかと振り返ると、
それはBud Powellの音楽に出会ったことからなんじゃないかと思う。

大学ジャズ研の部室にあったレコードだったかなにか忘れたが、ジャズ初心者が必ず聴くようなBud Powellの有名な『クレオパトラの夢』



この演奏の醸し出す、優雅で厳かな雰囲気。。
ジャズ初心者でも、その不思議な魅力を感じ取ることが出来た。

それからいろいろなジャズや音楽を聴いてきたが、Budほど、荘厳で、知性と人間臭さ湛えた深い音楽には出会えてないと思う。

Bud本人を聴くのは、
ある種の意思が必要で、気楽には聴けない。
その影響を様々な形で消化、発展させて自己のサウンドを確立したジャズメンを聴くほうが気楽で楽しい。

その人生をモデルにした
映画『ラウンドミッドナイト』

マイルスデイビスの自伝で描かれる
バドは、、
その音楽に、人間としての普通の幸せを
奪われた様な、悪魔と取引の末の壮絶な人生だったとわかる。。

本人は深いところで、自分の人生、運命、後世への影響を自覚していたのではなかろうか。

そんな人生を送ったジャズメンは幾人かいるが、その中でも特にその天才で計り知れない影響を後の音楽に及ぼしたBud Powellに
畏敬の念を持たずにいられない。。

僕のオススメは
リラックスしてて、かつ切なさを感じる晩年の録音。
独身時代、孤独な夜によく浸るようにきいていた。


アナタはどんな時に、Bud Powellを聴きますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?