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「がんばれ!」は諸刃の剣

こんばんは。晴れときどきYUです。

まず、このコロナ禍の中、西日本を中心とした豪雨災害の被害に遭われた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い、復旧・復興を心より願っております。コロナも収束しておりません。くれぐれもお気をつけください。

皆さんは『尾畠 春夫さん』をご存知でしょうか。
一昨年、山口県で行方不明だった当時2歳の男児を発見・救出され、『スーパーボランティア』として一躍時の人となった方です。
尾畠さんは現在、大分県日出町で豪雨被害で生じた泥などの排出ボランティア等に従事されているそうです。

先日、某ワイドショーの中で、ボランティア活動中の尾畠さんの活動が放送され、番組内で尾畠さんがこのようなこと仰っていました。

「こんなところで(被災者に)頑張れよなんて絶対に言わない。頑張れよなんて地獄の言葉だって」

皆さんは尾畠さんのこの言葉、どのように感じましたか。
僕はこの尾畠さんの言葉を聴いて「ドキッ」としました。とても衝撃を受けました。
同時に過去に仕事で失敗した経験を思い出しました(このエピソードは後日投稿させていただきます)。

ここからは僕の意見になりますが、『頑張れ』という言葉をかける側にしてみると、「相手を励ましたい」「勇気づけたい」という思いで発していると思います。

でも、今この瞬間、瞬間を懸命に頑張っている人にしてみれば、「一生懸命頑張っているのに、これ以上頑張れというのか!」と逆撫でする言葉として受け取られてしまう可能性がありますよね。

「『頑張れ』という言葉は諸刃の剣だな」と感じました。
今回のタイトルは敢えて『「がんばれ!」は諸刃の剣』とさせていただきました。

さて、ここからもし自分が被災された方や辛い状況にある方を目の前にして、何という言葉をかけようかと考えました。
「共に頑張りましょう」なのか、「焦らず少しずつ進んでいきましょう」なのか、「これからきっと良いことが起きますよ」なのか。

とても素晴らしい言葉ではありますが、僕の中でどの言葉もしっくり来ず、どれも本質ではないような気がしました。
僕なりに考えて、考えて出した結論(言葉)はこれでした。

『あなたは決して一人じゃないから』

辛く厳しい状況、経験をしたことのない状況に身を置くと、人は孤独感を感じる傾向が高いと思うのです。
「自分は一人じゃない」というメッセージを相手に与えることが、何よりもの安心感に繋がると思いました。

スーパーボランティア・尾畠さんは、これまでのボランティア経験などで、被災された方々の気持ち、辛い状況にある方々の気持ちがよくわかるからこそ、「頑張れよなんて地獄の言葉」と表現されたのではないかと思われます。

平時、何気ない日常の中で交わされる「頑張れ」という言葉は、相手を励ましたり、相手の気持ちを鼓舞させたり、エールを送る意味があるでしょう。

緊急時や相手がとても辛い状況下では、「頑張れ」という言葉が棘になって相手の心に刺さってしまうんだと改めて考えさせられました。

僕自身は直接、被災地へ赴き、ボランティア活動に従事することが難しいのですが、今自分がいる場所から、できる限りの支援ができたらと考えています。
改めて、一日も早い復旧・復興を心より願っております。

最後までお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ、辛い状況下にある方を目の前にした時、皆さんならどのような言葉をかけるか、コメントいただければと思います。
次回もよろしくお願いいたします。

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