手根管症候群への対処法 訪問介護士@オーストラリア

介護士は身体を使う仕事なので、慢性的な身体的不調や痛みを抱えながら仕事をしている人も多いのではないかと思います。
私もその一人で、5年前に中度の手根管症候群と診断され、慢性的に腕や手の痺れと痛みを抱えています。手根管症候群は手首の正中神経が圧迫されて手に痺れや痛みが生じるもので、私はその後肩からの痛みも発症しているので、胸郭出口症候群も併発していると思われます。
同じように痺れや痛みに悩んでいる方のお役に少しでも役に立てればと、私が取り組んだ治療で良かったものをご紹介したいと思います。

私の手根管症候群の原因は、同じ動作の繰り返しだと医師からは言われました。掃除が得意な私は、当時のほとんどのシフトが掃除、1日4,5件掃除ばかりしていました。ある時、かすかに手の痺れを感じたため、すぐかかりつけ医に診てもらい、MRI検査をするも、頚椎には異常なし。微弱な電流を流して検査をする筋電図検査(EMG)をすることになりましたが、その検査の予約が1か月後ということで、その間、一気に症状が悪化し、仕事中激しい痛みを感じながら拭き掃除や掃除機をかけていました。原因がわからなかったために会社にも言えなくて…。更に筋電図検査の微弱電流の影響で、検査後に手の力をコントロールできなくなってハサミやお箸を使うといった細かい動きができなくなり、携帯すら手が重さに耐えられず持てなくなりました。

手の痛みと痺れで日常作業もままならなくなり、一旦仕事を辞める決意をして会社に伝えるも、会社の方に「本当にいいの?」と何度も言われて、辞めることを保留していただき、しばらく休みを取りました。
そこから「仕事を続けたい」一心で、以下のことに取り組みました。
①Physiotherapist(理学療法士)に診てもらい、症状に合わせた筋力トレーニングの仕方を教わる
②カイロプラクティックの施術(体のゆがみをとる)
③鍼治療
④指圧
⑤姿勢矯正の施術
⑥手根管症候群に関する体操(YouTubeでいろいろ検索)
⑦ヨガ&ストレッチ
⑧毎日の背中のテーピング
⑨痛みが出たらすぐクイックマッサージ
⑩自宅での道具を使ったマッサージ(ローラー、マッサージボールなど)
この中で痛みに効果があったと感じたのは、体操、毎朝晩のヨガ&ストレッチ、テーピング、クイックマッサージの4つです。
定期的な歪みの矯正では、直接的に痛みが消えるわけではないけれど、体の状態が良くなるのは実感できました。

YouTubeの体操はFMT整体の「手の痺れを緩和する」体操が良かったです。
【手根管症候群】手のしびれを緩和する3つの方法 - YouTube
手根管症候群の治し方|自分で手や指先のしびれを緩和する3つの方法 - YouTube

そして、ヨガやストレッチはB-Lifeのまりこ先生のYouTubeが超おススメ。
メニューが豊富にあり、気分とできる時間と症状に合わせていろいろメニューが選べますし、何よりまりこ先生の笑顔で元気が出ます。
B-life - YouTube

テーピングは本当に痛みがひどい時にはとても効果がありました。テーピングをすると痺れと痛みが楽になります。これを1年くらい続けて、日常的な痛みが取れました。先日テーピング講習会に参加した時も、講師の方が「テーピングは捻挫などの時だけにするものではなく、体を整えるためのに日常的に使うのにも有効です」とおっしゃっていて、超納得でした。

首・肩・背中の凝りを放置すると痛みが悪化することが長年の経験からわかったので、「あー凝ってるな」「今日は手の痛みがひどいな」と思ったら、迷わずクイックマッサージにGO。いろいろなところに行ってみましたが、クイックだとハズレのところも結構あり、ココ!という行きつけを見つけておくとGOOD。
私の場合は、その日の仕事のタスクによって、トリガーポイントが変わるので、家でローラーやマッサージボールなどでトリガーポイントをほぐすのも効きます。何かの本で「40代は自分の身体のためにお金を使うべし」と書いてあったけれど、正しく。私の場合は、「使うお金をケチると、働けなくなる」とホント実感したので、長く働くために体のメンテナンスに結構お金を使ってます。

最近また痺れがひどくなり、朝起きると腕全体がしびれていることも良くありますが、朝一のヨガと仕事後のストレッチで一日一日を乗り切っています。そして、長く働くために、そのタスクだと痛みが悪化する!と思った場合は、仕事を断る勇気も持つようにしました(それをしないで、また一気に悪化してしまったため、さすがに凝りました)。

皆さん、ご自愛しながらお仕事頑張りましょうね。

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