たなかはなこ

「映画みたいな人生を送ってるよね」 そんなことを友達に言われた 誰も知らない私の物語…

たなかはなこ

「映画みたいな人生を送ってるよね」 そんなことを友達に言われた 誰も知らない私の物語をこっそりと君だけに教えてあげる

最近の記事

エンドロール/私が生きた証

映画の仕事を始めていつからか エンドロールに名前が載ることを1つの目標にしていた 理由はとても明白で、 自分の生きた証を残したいから。 私がこの世界からいなくなっても、 その10年後、50年後、100年後も、 私の名前は作品に残り続ける この世界に私はいたんだなという証。 人はこの世から去る時に、 特定多数の人の記憶に残るけど 残りすぎるとこの世から去れなくなるという でも、それも、長い年月が立てば消えてなくなる記憶 私を覚えてくれていた人もこの世を去れば この

    • 傷つけられたくない

      自分が好きな人とだけ一緒にいたいし、 私を好きな人だけが傍にいてくれればいいと思うけど、 予期せず傷つけられることってあるよね。 ぐさっ、とね。 その傷って結構深く残るんだよね。 絆創膏とかじゃ足りないくらい。 うーん、後遺症が残るタイプの傷だから、 そうやって人間不信になってくんだよな。 でもそうすると、 たぶん私も無意識のうちに 誰かを傷つけてるんだろうなとも思う。 それだと申し訳ないな。 出来るだけ優しい言葉をかけて 出来るだけ後悔のない関係性にしたい

      • キミが残した呪い

        キミが残した呪い。 いつ電話できる?って聞いた時、 「未来のことなんて分かんない」って言われた。 あぁ、そうだよな。何が起こるか分かんないよな。 それが今でも心に遺っている。 少しばかり未来へ期待を込めて。 私は自宅以外では トイレのことをお手洗いって言ってる。 育ちがいいから?違うのよ。 「トイレじゃなくてお手洗いって言えよ」 キミにそう言われたんだ。 あぁ、いつキミと再会しても 自然と「お手洗い」って言えるように 365日毎日練習してるんだ。 7秒以上目があっ

        • 映画は世界を魅せてくれる

          「映画配給」という仕事をご存知だろうか。 映画配給会社がなければ、 海外の映画を日本で観ることも出来ないし、 日本の映画を映画館で観ることも出来ない。 映画を人々に届ける最終段階に、「映画配給」はいる。 20歳になるまで、映画に興味がなかった。 映画配給という仕事も、もちろん知らなかった。 そんな私が2年経った今、映画配給の仕事をしている。 最初のきっかけは、長期インターンだった。 外国語を活用したい、そんな軽い気持ちで選んだ場所はある有名な映画関係のイベントを主

        エンドロール/私が生きた証

          忘れたくない、と記憶にしがみつく

          私は記憶力が悪い。 高校の時住んでいた寮の先輩後輩の名前も、 中学1年生の記憶も、高校1年生の記憶もない。 英単語を覚えられなさすぎて、 学年のルールが変わったこともある。 友達との会話も6割は忘れるし、 幼い頃家族と行った旅行先も今では曖昧だ。 そもそもの脳のキャパの問題だろうか。 大切なことかどうかは関係なく、忘れるものは忘れる。 忘れるというよりかは、上書きされてしまうのだ。 それを友達も理解してくれるし、気にする人もいない。 ただ、私にも忘れたくない記憶

          忘れたくない、と記憶にしがみつく

          おとなになるということ

          小さい時は 大きくなれば自然と大人になるものだと思っていた。 大人はかっこいい。 早く大人になりたい。 22歳になった今、分かったことは 私が思い描いていた大人は、社会人であることだった。 バスに乗った時、スーツを着た男性が「奥行けよ!乗れねえだろうが!」と乗客を押しながら叫んでいた。 その人はただの「社会人」で「大人」なんかじゃない。 「社会人」になったからといって「大人」になったわけじゃない。 おとなってなんだろう。 大人じゃなくて、おとな。 小さい時から、 自

          おとなになるということ