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ボードゲーム考察:静岡アナログゲーム祭りから見るボドゲ業界

どうも、こんばんは
Sunnyです。

つい先日8月1日に静岡アナログゲーム祭りというアナログゲーム即売会に行ってまいりました。
そこからのレポです。



どんなイベント?

静岡アナログゲーム祭りとは、静岡県の藤枝市という場所で開催されたボードゲームの即売会です。

こちらに、デバックモンキーズとして出展してきました。


感想

シンプルに非常に楽しかったです。

ゲムマ以外の即売会に参加したことが今までなく、個人としても団体としても初めての経験で、ほんとに刺激的でした。
このコロナの状況下なので、色々大変なことがあったと思いますし、僕らも運営の方々にご迷惑をおかけしたところもあり
本当にありがとうございました!

初めての静岡というのもあり、僕個人は慰安旅行の気持ちで楽しんでました。マグロ丼も食べられたので満足です。

イベントもいろんな方と実際に会うことができて、挨拶だけじゃなく、ゲームやイベントの話などゆっくり話すことができました。



考察

で、やっぱり一個人としての感想だけじゃなくて、刺激的だったのでそこから色々考えました。

まず、なんで楽しかったんだ?と考えると
規模が小さかったから、というのが集約して思うことであります。

会場が小さいので、来場者だけじゃなくサークルも全部回ることができる
会場が小さいので、来場者もミニマムだからゆっくり慌てることなく見ることができる

これって、来場者ないしはゲームユーザーにとって非常に大きいことだと思っていて

昨年春にこんな記事を書いていますが

ゲムマはすでに予約の受け渡し会場と化してる側面があります。

静岡アナゲ祭りは、そういう側面が少なく、同人の源流の「自分が好きなものを好きな人たちと共有」するという文脈に非常に近かったと思います。
その場で話を聞いてマッチングしているか判断して、買うか買わないか決める。

これができるのは規模が小さいから、全部見ても時間がかからず、ゆっくり見れるからだと思います。

ゲムマくらい大きいイベントになると全部見るだけで1日終わります
となると事前に調べる必要があります。
なんなら予約をする必要があります。

なぜなら、ゲムマ であろうが地方イベントであろうが、作る数の増減ってそこまでないと思っていて
サークルさんの初期投資できる額も大体決まってるから作れる数も概ね決まっているんすよね。


地方イベントの来場者より、ゲムマの方が来場者が100倍だからといって、作る作品数は100倍にまで広がるわけじゃない。となると、手に渡る人の数に最大値がある

だから、ゲムマに行く場合、作品が手に入るかわからないから予約をする必要がある。

これって、ユーザーからすると購入予算があるはずなので、良さそうな作品に出合えたとしても突如買うことができるかと言われると怪しいと思います。

だから、ふらっと行っても買えない。

そこで起きてるムーブが事前試遊会
これが起きてる理由はつまるところ、マッチングの機会創出なんですよね。ゲムマではかなえられない。

でも、地方であれば規模感の関係で、マッチングできる
出展者としても、来場者としても気軽に楽しむことができるイベントなんだなと。

売ることが目的ならデカイイベントがいいんすよ。そこの母数が増えるんで。
それとは違う、同人の姿を目にすることが出来たのが良かったです。
(良い悪いではもちろんないですよ、向き合い方考えなきゃなというお話です)

そういう意味では、僕らはすこし肩ひじ張っていたのかもしれません。



これから

ともすると、どうするべきか。どうなっていくか、というところなんですけど。

ここで少し書きましたが、業界全体としては縮小していくだろう。
で、アナログとデジタルの融合が非常に大切になってくる。

そのように考えています。

その時から3か月経って状況も変わっていますが、大きく予想は外してないと思っていて
コロナの終息が見えない現状、前よりもっとスコープが出来ている気がします。

イベントにおいて、人が集まる状況はどんどんクローズになっている

これは秋のゲムマでも例外ではないと思っていて、大規模な縮小・ないしは中止もありうると思います。

となると、同人ボードゲームの源流に戻ってくる、いわゆるリバイバルの動きがくるのではないか?と考えています。

売り方やタッチポイントは最新化していくが、文化としてはリバイバルになる。

ここは結構未知数なんじゃないかなと思います。

面白いゲームをデジタルのツールで気軽に触れることができる。面白いものを面白いと共有しあう。同人文化のアップデートがそこにある、そんな予感を感じます。

もしかしたら、ゲムマをゆっくり見れる日が来るかもしれない

静岡アナゲ祭りというコロナの状況下で、感じた未来です。
規模が小さいことと、大きいことのメリットデメリットが見えた気がします。




とりあえず、静岡アナログゲーム祭りの運営の方々、来場者、他のサークルの人、お疲れ様でした!!

僕の人生でもすごく意味が大きかったイベントです。

ありがとうございました!!

札幌出身、福岡育ち、東京住みのSunnyと申します。 働きながらボードゲームデザインをしています。いただいたご支援は、ボードゲームデザインに使わせていただきます。