見出し画像

姫事絶対値「絶対値」という曲について

前回の記事で今年リリースされたアイドルソングの中から勝手に20曲を選びましたが、姫事絶対値「絶対値」が堂々の第1位です。


2022年末に初披露され、ここぞという瞬間のライブで効果的に披露されてきた1曲。
メンバー5人が揃った時(メンバーの雪幸ユイは家庭の事情で東北から通っている都合上、平日のライブは基本的に不参加である)にしか披露しない曲であり、実質的にセルフタイトルとなる曲名からも判る通り、グループの代名詞となる絶対的なアンセムと云っても良い曲である。

Zeppワンマンの際に書いた記事からの引用になるが、姫事絶対値が標榜するコンセプトである「君のLIVE IDOL」を表した曲といえば、初期からの代表曲「Repeat negative morning」が既に存在する。
そして「絶対値」はその続編と表しても過言ではないだろう。

手を握りますか 私記憶に残りますか
また『会いたい』と思いますかって口塞ぐ
声聞こえますか 私記憶に残りますか  
また『会いたい』と思いますかって聞く勇気はない…

「Repeat negative morning」

私と君、まだ不安定な気持ちを表した歌詞と云ったところだろうか。しかし、デビューから5年以上経ち、「君」との間に信頼感が芽生え、その関係にも変化の兆しが見えてきたのだろう。

「もう辞めたい」って一度も口に出した事はないから
繋いだ時間を まだだ まだだと君に見せたくて
繋いだ時間を まだだ まだだと君に見せたくて
悶えた日々思い出して そうだ そうだったと君と超えていく
そんなに距離はないさ

「絶対値」

姫事絶対値は今年の12月で、デビューから5年7ヶ月もの期間が経過した。群雄割拠の地下アイドル界で、この長期間、しかもメンバーの増減も一切無く、オリジナルメンバーのみでデビューから活動しているグループというのは極めて稀有な存在だが、グループの存続に関わる危機というのは何度も起こった事だろう。
しかしそれでもアイドルを続けたい、「君」に届けたい、という想いがこの曲の歌詞にしっかり投影されており、まさに「君のLIVE IDOL」というコンセプトをそのままにした名曲なのだ。

この楽曲の落ちサビは私の推しメンであるゆうらちゃんの担当だが、過去にこの楽曲が披露されたその場面場面で、心に響く瞬間が幾度となくあった。
以下の2つの動画の時は「君に見せたくて」の箇所で指を指してくれたシーンだけど、ガチで大笑顔になってしまうね…。

自分は姫事絶対値というグループに出逢ってから2年も経っていないが、姫事絶対値の、ゆうらちゃんの、幾年もこれまで積み重ねてきた「君のLIVE IDOL」の結晶こそが、自分の心へと響く一番の理由なのだろうと深く思う。そんな1曲です。

楽曲の話題からは逸れるが、グループの公式からは今年の9月にこんな発表があった。



2023年、ライブアイドル・地下アイドル業界はコロナ禍の停滞を乗り越えた末に、またアイドル戦国時代の様相を成しているように思える。
コロナ禍以前の地下アイドルのライブというものは、往々にしてステージとフロアの盛り上がりの一体感が作用して成り立つ物が大多数であった。
しかし、コロナ禍に於いてフロアの声出しやモッシュなどのそういった盛り上がり要素が削がれた結果、ステージングの魅力に欠けるグループは淘汰され、本当に素晴らしいグループのみが生き残った事が、地下のライブアイドル業界に於ける3年間に及んだコロナ禍の結果だったと思う。

そんな状況の中で生き残った姫事絶対値も、上記にある通り来年2024年からの2年間は勝負の2年となる。
そんな中で、夢に向かって頑張るメンバー5人の事を最後まで見届けていきたいと、切に願う次第である。本当に楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?