Sunmoon

30歳の今を生きる。恋も仕事もプライベートも、その全てが’いま’の私を創り出す。

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最近の記事

この恋、 時速40km

私が旅立つ数日前、 私の地元で一大イベントの花火大会。 私はどうしてもこの花火大会に 一緒に行きたくて。 花火大会の日付がわかった 数ヶ月前から予定を空けておいてと お願いしていた。 私にとって大切な自分の生まれ育った 場所を知って欲しかったのもあるけど、 砂浜で見る音楽に乗せて打ち上がる花火は 本当に綺麗で感動モノだから。 私の生まれ育った町の大好きな景色を 旅立つ前に見せたかった。

    • この恋、時速40km

      迷いがなかったのかと言われたら、 もちろん色んなことに迷いがあった。 迷いも、不安も、心配も…。 だけど、 私が迷ってることをわかってる上で ‘俺なら行ってみるけどな!‘って、 背中を押してくれたその言葉に 悩んで迷ってうじうじしてるくらいなら 思い切って行ってみる。 その思い切りこそ、 何だか私らしい気がして。 決めてからは本当に早くて、 家も仕事も全てトントン拍子に決まった。 ‘やってみてダメだったら 帰ってくればいいや。‘ そんな気持ちで 慣れ親しんだ土地を離

      • この恋、時速40km

        ‘大好きな場所に住みたい。‘ 私がまっさら自分になった時、 でた答えがこれだった。 あれこれいけない理由をあげたら キリがないのは確かで、 だからこそ行くなら今しかないと思った。 必然的にもちろん物理的に 距離がさらに離れることになる。 でも、 どこかで‘きっと大丈夫。‘ そう思えてる私がいた。 なんの根拠もないけれど、 この距離すらも乗り越えられたら 私たちはきっと最強になれる気がしたから。

        • この恋、時速40km

          幼い頃からなりたくてなりたくて、 その夢だけを追いかけて就いた仕事だった。 でも、いつからか自分がしたいことより やらされていることの方が大きくなって、 やりたくない、望まれないことまで しなくちゃいけなくなって… 私にはもう限界が近づいてた…。 全て投げ出して、 全てリセットして、 何もない真っさらな私が 後悔ない人生を送りたい。 たったそれだけに フォーカスを当てたら 私は一体何を望むのか。 そう思った時、 そこに出た答えが私を突き動かした。

        この恋、 時速40km

          この恋、時速40km

          そんな中 私自身は一つ大きな決断をした。 10年続けてきた仕事に ひと段落つけること。 ‘もう、これじゃない。‘ そんな感覚がある中、 目の前に起こる現実が その思いをより加速させた。 仕事を辞めること。 それは大きなターニングポイントだった。

          この恋、時速40km

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          それからしばらく、 私たちは会えなかった。 物理的な距離も離れ、 遠くに行ってしまった感覚がして 無性に寂しくなる。 こういう感情が襲いかかることが、 何より嫌だった私。 だけど、 ‘寂しい‘のなかに ‘不安‘が入り混じってはこない。 ジェットコースターみたいな恋は、 寂しいの中に色んな不安が入り混じって 色んな私の感情に緩急をつけて襲ってきた。 それに疲れ果てて、 私の中に寂しいや苦しいを 感じない選択をしてきた数年間。 でもこの人への‘寂しい‘には、 そんな感

          この恋、時速40km

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          私が逆にこの人にできることは何だろう。 素直にそう思った。 この人の為に私が今できること。 次いつ会えるかわからなくても、 どれだけ物理的な距離が離れても 頑張ってることもわかってるし その姿を心から応援してること。 それを真っ直ぐ伝えたくなった。 お参りした神様の力を ちょっとだけ借りて。 御守にその思いを託して、 ‘新しいとこでも頑張って!‘ そう言って手渡した御守をみて、 満面の笑みを見せてくれた。 ‘これ持って頑張るわ。‘ そう言って見せてくれる 少

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          次会えるのはいつになるだろう。 転勤と引越しを控えて、 ‘明日から大変そう。‘なんて話を 横に聞きながらそんなことを思って。 今ままでの倍以上の距離に行ってしまう。 仕事終わりに普通に会えた距離では もうなくなってしまうから… 何だかそれが妙に寂しかった。 でも、だからなのか そんな日の前の日にこうやって 一緒に過ごす時間を作ってくれたことが 何だかとてつもなく尊い時間に感じて。

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          年初め、 新年のお参りをしにきた場所で まさかこんなこと思うなんて 思ってもみなかった。 でも、何か新しい始まりの合図な気がして。 そんなこの瞬間が何だか とても愛おしくて。

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          自分でも自分の変化に たまに驚くことがあるけど、 この気持ちの変化が 今までの中で一番の驚きかも知れない。 それほど、 自分の心の変化は大きい。 私の心の中にある 大きな塊のような錘のような何かは 少しずつ優しい何かに 包まれていくような気がして。 人は誰でも必ず痛みや傷を抱えて 生きている生き物だけど、 その傷や痛みを痛みや傷だと 認識できた時初めて それと向き合うことができる。 少なくとも私はそうだ。 だから、 そんなこと何一つとしらない この人がくれる裏表のな

          この恋、時速40km

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          この人が私をどんな風に思っていても、 そんなことはどうでもよくって。 どうでもよくはないか笑 私が誰かにこんな風に、 穏やかに向き合える日が きたこと自体が自分にびっくりだった。 ジェットコースターみたいな、 苦しいと好きが=で、 それが恋愛の醍醐味だと思っていた私だ。 昔の私が知ったらさぞ びっくりするに違いない。

          この恋、時速40km

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          ‘この人はそんなことしない。‘ そんな風に思ったわけじゃない。 ‘この人は大丈夫だ。‘ そんなことを感じたわけでもない。 ただ、本当にただ何となく。 こんな風に思いやりと優しさを 向けてくれるこの人の隣に 少しでも長くいてみたいと思った。

          この恋、40km

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          そう、きっと最初から どこかでわかってたのに。 そう認めてしまうことが 怖かっただけだった。 もう二度とズタボロになって 傷つくのは嫌だった。 傷つくくらいなら 恋も愛ももうしなくていい。 一人でも生きていけるくらいには 強くなってきたつもりだし、 煩わしいものを抱えることほど 自分を弱くするものはないって 痛いほど身をもってわかっていたから。

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          思わず‘ハハッ!‘って、 声が出てしまうほど もう妙に可笑しくなってしまって。 初めて2人で会った日の ‘一口飲みます?‘って、 あの日を思い出して。 この人は最初から何も変わらなくて、 いい意味で何も考えずに こういうことをしてくれる人だった。 相手にどう思われるかとか、 どんな風に見えるとか、 そんなこと考えた先に 見せる優しさじゃなくて。 そこに、その瞬間に ただただ思いつく限りの 優しさと思いやりを落としてくれる。 あぁ、 きっと本当は最初から。 ‘例外‘

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          色んな屋台を一通り回って、 食べたいものを色々買い集め ベンチで食べ始める。 お好み焼きを持ちながら 片手でお箸を割ろうとしたけど 上手く行かなくて ‘そっち側引っ張って!‘ そうお箸の片側を託そうと 声をかけたのに、 持ってたお箸はサッと取り上げられて。 ‘ちょっと使っちゃったけど、こっち使いな。‘ 割れなかったお箸は すでに割れてるお箸へと姿を変えて 私の手元にやってきた。

          この恋、時速40km

          この恋、時速40km

          だけど、 いよいよそうも行かなくなってきて。 その狭間がもどかしくて。 ‘例外‘にしておきたい自分と、 ‘特別‘を認めたくない自分。 私にとって‘例外‘であることと ‘特別‘にしてしまうことの 違いは何なんだろう…。 少しだけ前を歩く その背中を見ながらそんなことを思って。

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