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ある日私が家に帰ると
君は大きな顔をして部屋の真ん中に座っていたね
さも「ここの主人はアタシよ!」と言わんばかりに


ずっと反対だったんだ
一緒の時間を過ごせる時はいい
でも・・・


良い時もあれば悪い時も当然ある
それをちゃんと受け入れられる?
悪い面に蓋して都合よくやり過ごさない?
って


どうやら覚悟はあるようだった
そこまで決意が固いなら仕方ないと
一緒に暮らし始めたんだ


それからの君は時に愛らしく
時に不機嫌を隠す事なく嵐のようで
甘えて構ってほしくてイタズラする
ホント手のかかる子だったよ


それでも毎日一緒で
家に帰ると真っ先に近づいてきて
安心し切った顔で傍らで眠る姿に
いつも癒されていたよ


ずっと一緒だと思っていたけど
時間は静かに残酷に過ぎていくものだね
君はある時ひっそり旅だった
まるで眠るようなその姿
今でもはっきり覚えている


私はまだまだそっちにいくつもりはないし
再開はかなり先になるけれど
またキミに会えたなら一緒に歩き
一緒に寝てしあわせな夢を見ようね


私の妹
愛犬「藍ちゃん」へ

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