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ディス・コミュニケーション
自慢じゃないけど、僕はそれなりに急成長を遂げた人物だと思う。
少なくとも友達の中では、僕はかなり変貌した方で。
それは運と実力が五分五分くらいだったかなと、今では思うんだ。
別に変わっていない友達たちをdisるわけじゃない。
むしろそっちの気持ちは良くわかっているつもりで。
環境が人を変えてしまうとは良くいうけど、その通りなんだろうなと。
輝かしい生活を送る人たちと、鬱屈とした世界を抜け出せない人たち
僕はちょうどその狭間にいたんだ。
そして、どっちつかずだった。
なぜ輝かしい世界に行けないのかというと、単純に劣等感からだ。
僕はやはり卑屈で臆病だから、人に歩み寄ろうとできない。
上には上がいる。これが、輝かしい世界で思い知った現実だった。
じゃあ下の世界に居続けているのかというと、今はそうでもない。
僕も知らないうちに、輝かしさの住民の一部を取り込んでいたんだ。
変わろうとしない人たち、人を蔑むことでしか笑えない人たち、昔は自分もそこに居たのに、そんな人間を遠ざけ始めている。
しかし、輝かしい世界はそんなに長くは続かない。
やがて周りの環境は下の世界に飲み込まれていった。
そんな中で、自分が輝かしくあろうとする努力が、これほどまでに孤独だとは思わなかったんだ。
こんなにも排他的で、テキトーで、人に興味を持たない人たちの周りで、昔の僕はそっち側だったはずなのに、はずだからこそ、今は否定したい。
勘違いはしないように。今だって僕は卑屈で臆病だ。
けど、あの輝いていた人たちと一緒にいた時間、そんな時間に少しでも近づこうとする。あの人たちみたいになりたい。そう思う魂がある。
支えもない。援護もない。褒められない。誰かが見ているわけでもない。
でもそれで良い。
生き様で後悔したくない。
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