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広尾道場について


2024年8月、広尾にて念願のテコンドー道場をオープンした。
念願というと大袈裟になるけれど、自分のクラスを持ったり継続して誰かを指導するといった機会をあまり持たなかった僕にとっては、満を持してというか、やっとという気持ちがある。

中学2年生のころ兵庫・西宮道場にて金公一先生と須賀先生のもとでテコンドーを始め、社会人になってからは福岡、東京、広島、福島と、西へ東へ異動を繰り返しさまざまな道場の先生方にお世話になりながら経験を積み、気付けばテコンドー歴もちょうど20年という節目といえば節目の年になる。

まだ未熟な、指導経験の豊富でない一稽古生の身であることは自覚しつつも、広島時代に文相権師賢より「副師範」という役割をいただいたからには、テコンドーの普及や自身の次へのステップアップという点においても、このタイミングで道場を持つということが自分の中では必要不可欠だった。

文師賢と須賀師範と


「広尾」という場所になった経緯は単なる偶然であったものの、多様性豊かで都内屈指の人気ある街で道場を構える運びとなったことは思ってもない幸運だった。近隣にテコンドー道場がないこと、そもそも武道教室も少ないことも良かった(もしかすると武道道場が定着しない街なのでは?という不安は僅かにある)と思う。

当面、広尾道場は第一・第三、第二・第四土曜日に2つの場所で練習を行うことになる。
練習場所に関してはある程度大きな決断をした。

金銭の話にはなるが、ビジネス的な観点でみればおそらくは10人中10人が辞退するような賃料のかかる場所を借りたからだ。

一度は断られたものの、長文のメールを送り、直談判してなんとか月2回(第二第四土曜)だけ借りることが出来た。

テコンドーという武道の性質上、また「身体を目一杯動かす楽しみを伝えたい」という僕の道場運営にあたっての基本観からすると、道場は広い場所であればあるほど良かったし、なにより広尾という特別感のある場所でせっかく道場を出すなら練習場所にもそれなりにこだわりたかった。

本部道場と同じか、もう少し広い。


当面は成年部だけで稽古生を募集することもあり、いつ収支がプラマイゼロになるかまったく分からない(利益はそもそも副業になってしまうため受け取れない)。

この業界において、成年部の稽古生をゼロから集めることの大変さは少しは分かっているつもりだ。
しかし35歳を目前に、いつまで続くかは分からないが、「自分の城」と呼んで差し支えない場所を得た。

せっかく無理して素晴らしい場所を借りたからには、20人30人と練習生が集うような道場にしたい。

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