アリと遺伝子とミーム(ショートムービー用台本)


女王アリと働きアリ、どちらに生まれ変わりたい?

M:ミームの視点からみれば、本当のシンギュラリティはAIではなく、人間側になるんじゃないか?
M:そう思っている。

I:ミームの視点?
I:確かにシンギュラリティについてはいろんな意見があって、AIの危険性を唱える人もいれば、そうならないという人もいる。
I:またAIに対して大事なのは人間がどうAI扱うか、倫理的なことが大事だという人もいる。
I:そういうこと?

M:倫理は大事。しかし、それはまた別な話。

I:ミーム、、、

M:ゲーム理論の考え方は役に立ったし、量子力学の考え方、物事を多次元的に捉える、重ね合わせのイメージを持つことは大事だった。

I:ゲーム理論。個人の利益と組織の利益、いろいろな要素を考えると必ずしも自分が最高の利益を取ることが最適な答えとはならない。
I:一度だけ個人の最高の利益を得ることよりも中長期的にみれば組織に利益をもたらすことで個人で得られる利益よりも多くの利益を得られることもある。

M:情けは人の為ならず、昔から実体験として、人は知っていた。
M:ゲーム理論で個と組織という関係を意識できたことは大きかった。
M:アリや蜂はミームの説明によく出てくる存在。
M:女王アリは子を作り、遺伝をする。働きアリなどはミームを作る。
M:女王アリが大事なのか、働きアリが大事なのか、そういうことを考えたこともあった。
M:、、、
M:量子力学は、偉大だな。

I:量子力学、
I:重ね合わせ、、、

M:重ね合わせ。
M:同次元に両方が存在しているのではなく、違う次元のものが重なって存在する。
M:そのイメージが大事だった。
M:女王アリと働きアリを別の次元にし、重ね合わせで考える。

I:アリの社会をゲーム理論で考えるか、面白いね。

M:、、、
M:AIと人間の関係はアリの社会と同じように考えられる、そういう一面もある。
M:しかし、それだけで全てがわかるわけではない。

M:人が生きる目的、
M:それが遺伝にしろ、ミームにしろ、「情報を未来に伝える」、そのことが一番の大事なことだとすれば、
M:特異点というのはどこになるのか?

I:特異点?

M:「情報を未来に伝える」ことを優先するということは、遺伝か、ミームかは問わないということになる。

I:人間もアリの社会のようになる、遺伝を行うもの、ミームを作る人、そのような社会になるというのか?

M:、、、
M:遺伝で未来に情報を伝えるよりもミームでやる方が効率が良くなるとすれば、そちらを選択する。
M:それが理論的な答えになる。


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