AIと人の違い(ショートムービー用台本)

K:Aは何で今の仕事しているの?

A:自分しかできないこと、そういうことができるかも、と思って。

K:いつ、そう思った?

A:そうだな、(自分は)半分逃げの選択。
A:就活をしたくなかったのもあって、研究室に残ったからね。

K:そっか、、、
K:AIが発達してもなくならない職業って、なんだろうね?

A:偉いね。

K:なんで?

A:(自分は)そんな風に考えてなかったから、きちんと将来を意識していて偉いなって。
A:AIの時代か、
A:なくならない職業、そういう予測も二転三転して、本当に何が残るか、はっきりしたことはわからない。

K:未来になってみないとわからない?

A:そうだね、どうなるか、正確なことはわからないね。

K:、、、

A:どの職業、どの仕事がどうなるか?は確かにわからない。
A:けど、人とAIの違い、その本質についてはわかっているつもりだよ。

K:違い?本質?

A:人とAIの違いは何だと思う?

K:AIは機械で、人とは違って感情を持たない。

A:よく勉強してるね。
A:でも、AIは感情を持つことも可能ではないか、そういう説を唱えている人もいる。
A:AIが感情を持つ可能性はゼロではないし、それに近いことだけどAIと人の違いはそれではない。

K:感情に近いもの、、、
K:何?わからない。

A:次元の違い。
A:2次元のものと3次元空間のもの、そのような違いがあると思っている。

K:2次元と3次元?
K:3次元が人?

A:うん。
A:AIというのは能力が高く、人間以上の能力も持っている。
A:けど、それは2次元の世界に存在する。

K:でも、AIは多次元を使うって、何千万、何億の次元を使っているんでしょ?

A:そうだけど、次元が違う。
A:確かにAIは多くの次元を使うが3次元空間の次元、存在は持っていない。コンピュータないのプログラムなどによってつくられたデータ、2次元の情報を使用している。

K:わかるような、わからないような、

A:イメージ的には、現実世界とメタバースのような仮想世界を考えるといい。
A:現実の自分たちは移動するのにも大きな労力がかかる。世界のいろんな場所にいくにしても、時間もそこに行くためのエネルギーも多くなる。
A:メタバース、データがあれば簡単にいろんなところを見ることができる。それは3次元ではなく、2次元内で起こっている事象だからだ。
A:メタバースそれだけじゃなく映画やアニメ・ゲームなんかもそうだけど、現実世界だけでなく非現実、仮想世界を含め多くの世界を見せることは可能。
A:しかし、それをいくら足していっても3次元になることはない。

K:メタバースと現実世界、確かにイメージしやすいかも。
K:そしたらAIが発達しても人間を超えることはできない?

A:どうだろ?それはまた違う話だと思う。
A:人間とAIの優劣は分からないし、そこよりも本質を意識することが大事だと思う。

K:本質?
K:2次元と3次元っていう話じゃないの?

A:そうなんだけど、それじゃ足りない。
A:AIの次元と我々生物の次元にどう違いがあるか、そこが本質だと思う。

K:私が言ったこととどう違うの?

A:AIは多次元を使うことができる。
A:それを使えば、疑似3次元は作れるようにも思う。

K:疑似3次元?

A:メタバースのように表面的なものは表現できる。空間がなくても空間のようなものを作り出すことは可能だ。

K:じゃぁ、違いって何?

A:今、研究中だけど、感覚とかだと思う。

K:感覚?

A:うん。
A:感覚というのは、例えば音を聞くのにしても、単純に聴覚だけで感じているのではなく、その空気感、その場の熱気や肌に伝わるものも同時に感じながら一つの感覚として捉えている。
A:AIも一つ一つ情報を解析することはできるけど、互いの感覚がどのように作用、相互作用しているのかを理解することは難しいのではないか、
A:そう思っている。

K:もうちょっと詳しく。

A:そうね、、、
A:例えば食べ物。おいしいと思うものは人それぞれだけど、その中には懐かしさや思い出があって、好きな味というのがある。
A:思い出というのはその人にしか持っていない独自のものであり、それがどう相互作用するのか、そこはAIに再現することはできない、
A:そう思っているよ。

K:感覚をAIは持てない、そういうこと?

A:まぁそう思っているよ。

K:じゃぁ感覚が必要な仕事、クリエイターとかは残っていく?

A:どうだろ?

K:なんで?

A:また違う話になる。

K:教えて。

K:長くなるからまた今度。

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