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【書き散らし】研究が進まない 

研究が進んでいない。かれこれ5か月くらい。
焦っていないわけがない。それこそ1か月めからずっと焦っていて、なんとか進めようと文献を読んで、モデル論文を選んで、中間発表にあわせて発表して、そこで出た指摘をもとに背景を練り直して、今。
文献を読んでいなかったから読んだということではあるのだけど、果たして何が得られたか、自分でも分からない。読んだ文献の何を覚えているわけでもなく、思想が、思考が、どう進んだのか、どう成長したのか、何も見えない。
いや、こうやって何してたか忘れるからこそ研究ノート書いてるんだろお姉さん。それもそうだ。

先生には、研究が進んでいない理由として「そもそも定義がなっていない」「なぜ、なぜ、と掘り進めるのが君の仕事だけど、ある一定のラインからなあなあにして『わかりません』で議論を終わらせる癖がある。そこが君の仕事だろう。」と指摘された。
たしかに、「なぜ、なぜ」と深めていく思考が足りなかったと思う。

果たしてそれだけか…?

もともと専門用語Aの話に繋がるとも繋げようとも思っていなかったし、自分でもそこには興味はなかった。自分なりにこうしたいと提案しても「いや違う、それはうちの研究室でやる意味はないし他の研究室の人ににらまれるからダメだ」といわれて、分からなくなって、分からなくなって、結局専門用語Aの話にしようという話になったけれど(これが1月)それが腑に落ちたのはつい最近(これは4月)だと思っている。

たしかに腑に落ちるまでも長ければ、理解してからの進みが遅いのも良くない。腑に落ちるにはある程度思考リソース×時間が必要で、その思考リソースを割けていたなかったのは事実。理解してからの進みが遅いのは、それこそ「なぜ、なぜ」と深めていく思考が足りなかったのだと思う。

自己保身の言い訳はもっと立つし、正直ごもっともな理由だってある。「だってそこ興味ないんだもん」「お金貰ってやってる仕事じゃない。今しかできないことではあるけれども、今やらないことが将来に響くわけではなかった。だから思考タスクとして後回しにしていた」「ただ”本業”であるだけで、それで食べているわけではない」「就活で脳のリソースをそれ以上使えなかったんだもん」
だから、これまでの自分を責める必要はない。
いや、もちろん恥ずかしいよ、自分の甘えた部分を晒していたことは本当に恥ずかしいし、ダメな学生だなというイメージを持たれることは誰相手であっても本当に嫌だ(プライドが高いと言われそうだけど、誰だって劣等生だと思われるよりは優秀だと思われたいでしょうよ)。とはいえそう思われても仕方がない。努力が不足していた。だいいち、就活と研究を両立したいと思っていた自分はどこに行ったんだとも思うし。

努力不足だとは思うけれど、では私は怠惰だったのかといわれると、そうではないと思うんだよ。数日単位で怠惰だったことはもちろんあるけれども、この停滞した5か月間で研究ノートは120ページ以上書いている(何を書いているのか自分でも思い出せないが、事実として存在するのだから仕方がない)。就活のかたわら、3(4)度の発表準備もあったうえで、である。普段、日常生活のなかで動いている脳のリソースの多くを、精神的にも物理的にも就活に捧げる必要があっただけの話。
あー、時間がないからこそ頭を使って効率的に研究を進める必要があったんだけど、残念ながらそのリソースもなかったし、リソースを食う時期まで効率的に研究を進めなきゃいけないことに気づいてなかったのかも、それだ。

ああ、怠惰だと思われるのがつらい。怠惰だったのかな、怠惰ってなんなんだよ一体、

ああ、やってるのに進まない 研究室にいるからといって研究が進むわけではないとはこういうことなんだろうな

先生に言われた指摘がもっともであるとは理解している。けどこうやってうじうじしている。
いいじゃないうじうじしたって。自分の欠点と向き合うのはそう簡単なことじゃないよ、少なくとも私にとって。でも向き合うことで成長できるってわかってるからうじうじしてるんだよね。

またこれが腑に落ちるまで、自分事として正面切って扱えるまでに数日かかるんだろうな。
その境地に至るための思考リソースはいくらでも割いてあげるよ、わたしちゃん。

2024/05/30

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