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からしと生クリームが入れ替わる魔法


信用していた人に裏切られて
これだから信用するってのは難しいなあと
諦め、怒り、悟り、呆れが
ぐるぐるぐるぐる、入り混じる。


そんなときに親友にこんなことがあってさ、と愚痴ったら
その友人はなんなら私より怒って

大丈夫、その人にはカラシと生クリームが入れ替わる魔法をかけとくから!

という。



足の小指を角にぶつけるとか、信号に引っかかりまくるとかでもなく

カラシと生クリーム?とポカンとする私に、


本人は大真面目に続ける。

まずはあらゆるケーキがカラシまみれになるでしょ?
でね、納豆には生クリームなの!笑

なんて発想だ、と落ち込んでるのを一瞬忘れて大笑いした。

小指よりも信号よりもある意味悪質なんだけど、なんだかかわいらしいような、奇妙な可笑しさがあるような。


私は時折この話を思い出しては何回でも笑えるのだが、

この前その話をしたら、当の本人は、え、それなんの話だっけ?と本気で忘れていた。

そんなところも含めて、良き友人を持ったものだわ、としみじみ思うのである。

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