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カッコつけマンに起きた悲劇

森林ボランティアなるものが世の中にはあるとです。

山って管理(間伐ね)しないと
ひょろひょろ細い木ばかりだと
大雨降ったときに土砂災害になってしまうんですって。
(ちょっと理解間違えていたらごめんなさい)

で、友人に森林ボランティアに参加している人がいて
(その名もみほさん)

▼焼きマシュマロ堪能中のこの方です。

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「あ~師匠に自然に触れあいさせたい」

とちょうどそのとき悶々していた私は
渡りに船とばかりに参加したのです。

出身は山ばかりの場所の私。
(神奈川と静岡の境で山に囲まれています。
 富士山のふもとです)

しかし、別に山ガールではない。

ええ、山って何着るの?レベルでいったのです。

昔、皇居ランとかが流行ったときに
購入したウェアとか使えるんじゃない?
師匠のリュックは買ったけど私はママバッグでいいか、
あら、靴は大学生時代にはいていた運動靴発見!

と家にあるもので向かったのです。


もうね、ほんと山の中で
ホーホケキョと鶯の鳴き声は聞こえるし

「ヤッホー―――!」と叫ぶと
やまびこが返ってくる!

春を代表する花や植物が生え、
え?これが山椒?すごい、こんなふうに生えるんだ~~~と師匠も楽しんでいましたが私もめっちゃ、発見ばかりでルンルン。


▼焼きマシュマロ中(煙が目にいたいので隠している)

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▼見てください、この苔の生えっぷり!

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やま、たのしーーー!!!


そんなときに、事件が起きました。


なんと…

私の靴のソールが
半分剥がれて歩くたびに
ベコンベコンすることに気づいたんです。
(しかも両足とも!)

それに気づいたのは
お昼も食べ、
焼きマシュマロをして
のんびりまったりしているとき。


ん?なんかベコベコしてる…と
ふと足元見たら
つま先から足の裏の真ん中へんまで
見事にがっつり
ソールがはずれてるーーーー!

どうしよ?どうしよ?

え?しかも両足?!
うわーーーー!
恥ずかしい!!!!!


なるべくベコベコ言わせないように
足元に注意して歩きながら

『気づかないで〜!!!』
(いや、むしろ気づいてもらったほうが
 ラクなのか?)
と葛藤の嵐。

そんな私の心なんぞつゆ知らず、
皆さん、談笑中。


うーむーーー、
アロンアルファなんて
持ってきてるわけないし
(普通、山にそんなんいらんでしょ?) 

もういっそここまできたら
全部外れてくれればいいのに
くっついて残った部分は
なぜか頑強で

『だったら前半分も取れないでくれよ、
 トホホ』

という私になんかおかまいなして
取れる気配がない。


うーん、うーん…と
ない頭では知恵を絞れず
とうとう私は
誘ってくれた友人Mさんに
こっそり話しかけたのです。


「Mさん、Mさん、
 ちょっと靴が壊れた」

Mさん
「え?(と言って私の靴を見る)
 え?え?!大丈夫ですか?
 ○○さんなら何か持ってるかも
 ちょっと聞いてみます?」


「そうですね。
 うーん、でも恥ずかしい〜〜!」

Mさん
「え?恥ずかしいんですか?
 なんで?」


「え?なんで?
 えぇ?!恥ずかしくないですか?
 初めて参加して、
 知らない人ばかりで
 そして靴壊れるって」

Mさん
「えー?面白くないですか?
 私だったら
 むしろおいしいって思います。
 まがりんは、誰かが同じように
 靴が剥がれたら
 その人恥ずかしいって思います?」


「いや…思わないね。
 うん、むしろおいしい、
 ネタになって羨ましい。。。」

Mさん
「ほらーーー笑
 大丈夫ですよ」

そういってMさんは
代表の○○さんに伝えてくれたのです。


不思議ですよね、
他人が同じようにソール剥がれたら

大変だね、
大丈夫?とか

ネタ的にいいわ〜
おいしいわ〜
いいな〜

ってめっちゃうらやましがるのに


自分がその立場になると
恥ずかしいなんて。


なんで恥ずかしかったのか?

実はですね、
この靴古いからソール外れるかも?
でもまぁ大丈夫、大丈夫

と一瞬頭によぎりつつ
それを「大丈夫」と無視して
履いてきてたんです。

見た目的にも平気そうだったし。

そしたら
ほんとに外れてしまった!

初めての人ばかり
準備してなかったの?って
思われたら嫌だーーーー

山をなめてんのか?って
思われたら嫌だーーーー


って気持ちが湧いて
靴が壊れたことを言えなかったのです。

つまり…


カッコつけなの、私!
初めての人に
いい印象与えて
気に入られたかったの!

ってこと。
(ああ、かっこ悪い。。。)

ちなみにですね
皆さん、私の惨状を見て


「大丈夫?」
「ガムテープでまく?」
「古い靴だと接着剤が劣化して
 こういうことあるんだよねぇ〜」

と、足の甲部分を
黄色のガムテープで
ぐるぐる巻きにして
直してくださったのです〜
(もちろん両足)


いやー、ありがたい。
もうベコンベコン言わなくなりました。


▼こんな感じ。靴下の黄色とマッチしている(笑)

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そうして私は引き続き山を堪能。

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ところが下山中、

自力で取ろうとしたときは
まったく外れなかった踵部分の
接着が取れ、
結局ソールがパコンとはずれた〜

両足とも。


もうね、ソールなしで歩きましたよ。
見た目的にはまったく違和感なし、
地面を足から感じる靴に
生まれ変わりましたよ。笑


すでに壊れた靴だと判明してるので
私ももう
「全部外れちゃいました〜」って
カミングアウト。


カッコつける必要ないって
めちゃラク!

いやー、壊れた靴に
感謝ですわ〜笑


ほんとすべてネタ。
そして、
なんかトラブったほうが
人は余計なものが取れて
楽になれるようです。


ちなみに、こんな感じできれいに外れたのです。
こんなにもきれいさっぱり外れたので、
全然見た目も問題なく、電車乗って帰ってきましたよ。

ソール



次に山に行くときは、
アロンアルファ必須だな、と思ったのでした。
(そこか?!)

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