積み重ね

私は日々を継続していくことこそが一番尊いことであり、一番難しいことだと思っています。

暮らし・仕事・趣味…なにをとっても、継続は力なり

そういう意味では、新潟経営大学さんにお邪魔させていただいてから、(恐らく)10年が経とうとしています。
具体的に何か成果あったの?という部分を、今日は書いていきたいと思います。


関わることで糧に

 サンファーム泉が経営大さんと関わることは、10年ほど前からはじまりました。
 経営大所属の東川先生の2年ゼミにお邪魔させていただき、毎年「アロニアにまつわる何か」を行ってもらっていました。

 ・アロニアの知名度を上げるにはどうしたらいいだろう?
 ・サンファーム泉の売り上げがあがるにはどうすればいいだろう?

 大きなテーマはこの2つです。でも、テーマが抽象的すぎて、とある年度の学生さんには「桐生さんがここへ来て、一体何がしたいのかが良く分からない」とバッサリ言われたことがあります。

 それもそのはず、私は学生と関われればそれでいいという人種でした。今でもそうですけど、流石に齢を重ねてくると関わるだけでいいという所から微量ではありますけれども、成長もしまして。

活動を通じて、この子たちの何かしらの糧になればいいな。

 そう考えるようになりました。

そうはいっても上手くいかない年が続きます

 私がはじめて経営大さんにお邪魔した際は、まだ26歳とかその辺。正直、学生さんと年頃も近かったので、変に意識することが多くて、なかなか悪戦苦闘したのを覚えています。

 そのせいもあってか、なかなか上手くいかないゼミ。

・アロニアの知名度を上げるためにSNSを活用しよう!→続かない
・アロニア商品を使ったレシピをサイトに掲載したり動画化しよう!→いつの間にか非公開に
・チラシを作って広く知ってもらおう!→満足のいくレベルまで出来上がる事はなく、配る時期も逃す
・個別の案を発表会と称してコンペのような形にして、一番良い案を採用して実行に移そう!→発表会そのものが目的となってしまい、案が採用されたころにはゼミが終わる冬に。

 様々なことをやっては消え、やっては消え…そんな活動を繰り返していました。

だけど無駄なんかじゃない

 でも私はこうした時間を1分1秒たりとも無駄だと感じたことはありません。
 2年ゼミで取り扱ってもらう都合上、毎年入れ替わってしまうメンバー。時間的制約のある中での作業。

 そもそもの私の提案が抽象的すぎたんだ。そう反省します。今から4年ほど前の事なので、5年目とか6年目とかにようやく気付いたことなんです。我ながらおバカだなあと思いつつも、こうした経験があるからこそ辿り着けたものでもあると思っているんです。

 だから最初から5年、6年は活動の基礎、土台を作ってくれたメンバーさんたちだったのだなと思っています。一番古株だともう30歳手前ぐらいの子もいるのでしょうか。
 社会でもそろそろ若手から中堅と呼ばれる年代ですね。

出来上がったテンプレート

 そうして出来上がったテンプレートが、「試食販売会」でした。実際、サンファーム泉が毎年毎イベント、大切にしている活動のひとつです。

 それを学生の皆さんにやってもらおう!とだけ決めて、

・会場はどこが良いか
・販売時間は何時から何時まで?
・目標金額はいくら?
・何を重点的に販売する?
・商品説明はどうする?

 その他いろいろを準備してもらって、本番に臨む。

「アロニアの知名度を上げるにはどうしたらいいか?」

という抽象的なものから、

「試食販売会をやる事になったから、考えなきゃいけないことたくさんあるよー。」

と、少しやり方を変えました。ある程度レールを敷いてあげた上で、その上で走り方は任せよう、と。そうする事にしました。

風向きが変わった

 具体的な活動を任せるようになると、学生は変わりました。一般消費者であるお客様に迷惑をかけるわけにはいかないという緊張感も助けになっているのだと思います。

 4年前に庭園の郷保内さんにお邪魔して試食販売をやった時は正にそうで、それまで保内さんではサンファーム泉の商品はお取扱いいただいていませんでした。

 しかし、

 「この間あの子たちに食べさせてもらったあのジャム、どこに置いてあるの?」

 「あのジュース定期的に買いたいんだけど。」

 そうしたお問合せが保内さんに入るようになりました。

 最初は客注でお届けしていた商品を、今では店頭に置かせていただくまでになりました。

 風向きが変わりました。目に見えた成果が出てきました。

 正直準備などをするゼミの段階では、「この子たちホントに大丈夫なの・・・?」と毎年のように先生と言っているような気がします笑

 実際、今年のゼミの総括でも先生から「やれば出来るんなら、普段のゼミからやってほしいっていうのはありますよね~。」と若干の皮肉が入りました。

 でもやれば出来るんです。信じて託すと、思わぬパワーを見せてくれるんです。

自分の人生において役にたった

 以下は今年関わってくれた学生さんたちの、活動に対する感想。

 ・販売や接客は経験した事が無かったので、良い経験になった。

 ・思ったよりお客さんって優しいんだなって思った。もっと怖いものかと    
  思っていた。田舎のじいちゃんばあちゃんは優しい。

 ・自分が生きていく上で大切な経験になった

 ・説明が苦手な分、割り切って呼び込みをしようと考えたら、思いの外頑
  張る事ができた。

 ・皆で協力をして声を出すという活動はあまり経験できることではないの
  で、良い機会になった。

 ・アルバイトでもレジ打ちしか任せられないので、販売活動を経験できて
  良かった。

 ・1回目は上手くいかなかったが、2回目は上手くやれたと思う。何事もま
  ずはやってみる事だと感じた。


活動を通じて、この子たちの何かしらの糧になればいいな。

糧になっていると感じさせてくれて、ありがとうございます。

あなたたちのその努力が、私の糧になります。永久機関だ!万歳(*‘ω‘ *)

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