見出し画像

ミズラミニチュア AD横澤

非常に面白いミニチュアが爆誕していたので即購入させて頂きました。

おごう さんという方の「ミズラミニチュア」というメーカーになります。

3Dプリンタ出力での製品で レジンキットの様に洗ったりをしなくて良い、
むしろ煮たりしないでね という注意書きが記載されています。

全てのツボを抑えた仕様
ワクワクのパケ

この方のミニチュア造型はデジタル造型だと思いますがデフォルメセンスが異常に秀逸で

「異様なリアルさもあるが非常に愛嬌が有る」
という丁度良い中間点を、ど真ん中ストレート168キロの剛速球で投げ抜かれています。

ミニチュアペイントは僕も歴が非常に浅いので
まだまだ掘り起こせていない部分もあるとは思いますが

圧倒的に他のミニチュアと違う所は
世界線と時代感が 【THE NOW】 という まさしく今、この平成から令和に切り替わっている超今、超今の日本に生まれているメーカーだという事です。

何を言っているかはわからないと思いますが、大丈夫です。
感じが伝われば問題ないと思います。

僕の様なそもそものペイント歴が浅く、ファンタジー文化などにも造詣も浅い、ウォーゲームとしても遊ばないタイプのミニチュアペインターは
「平和な感じの奴(ミニチュア)がほしい」
というコロコロコミックみたいな感情が徐々に沸いてきます。

以前にも記載しましたが
あまりに平和な感じの奴を求めすぎてアイコノクラズムの店長に
『剣とか銃とか持って無いやつ欲しい』旨を伝えた所
「基本は戦争してるか冒険しているからね」と言われたのが、なるほど納得のお答えでした。

村人っぽいやつを塗っても
酒飲みっぽいやつを塗っても

「外人っぽいからファンタジーさや良い塩梅のノスタルジーを感じるのか・・・」

等を感じながら塗っていました。

たまに毛色が違うミニチュアを塗ってみたりもしましたが
良い意味でメチャクチャちゃんとしている感があるというか
何をどう塗っても 格好いい 渋い 強そう イケてる という感じになるのが自分の中で難点でした。

それでもペイントは滅茶苦茶に面白いので
「これがプラスチッククラックかぁ」
と思いながら プラもレジンもメタルも塗り続けていました。

そんな中で たまたまTwitterで見つけたのが
このツイートでした。

衝撃の写真


あまりに衝撃すぎて、即フォロー即ヤバイみたいなメッセージを送りました。

「昭和のヤンキーをミニチュアで作っている人がいる!ヤバすぎる!」

という安直で簡単でシンプルな想いが爆発しました。

そしてこのパケのセンス。
完成品、というか購入した物は赤のヘッダーで閉じられていましたが
まさに「玩具」を彷彿させるパッケージと色合い。

どのミニチュアを見ても注意書きには
【ノット トイ】 と記載されており(子供飲み込むから や 材質の問題)
玩具好きの僕からすると 何かわからないけど 無意味な疎外感のような物を感じていましたが
この写真から感じたのは
「ミニチュアなのに玩具っぽい!!」
というよくわからない感想でした。
(多分コチラもノットトイです)

どの国産メーカーとも圧倒的に違う毛色は
自分のような玩具が好きで、ただの塗るのが好きみたいな奴にはバチッと刺さっています。

駄玩具のように見えて駄玩具で無い
玩具のように見えて玩具で無い

まさに全ての市場の端々を綺麗に纏めたミニチュアがミズラミニチュアで、僕は衝撃を受けました。

という訳で僕はあまり時間をかけれるほど上手い技術を持ってませんので制作過程とかを写真には収めておりませんが完成品を掲載致します。

AD横澤

サフレスでいけると書いていたのでそのまま塗装してみました。

個人の感想ですが素材感と色感も相まって染め塗りに近い感覚で塗れるのでギュンギュン色が乗る印象です。

色を乗せる場所も明確で一般的なスケールだと思いますが、非常に塗りやすい造形でした。

塗っている最中に
『そう考えたらほんまにこれって現代のジーパンやなぁ』
と思いながら塗った事は今まで無かったので
しっかりレプリカの赤耳モデルでアタリ出てる感じに無駄にディティールを追加。

キャンバーのチルバスターをイメージしたグリーンに
スニーカーはチャックテイラーのゴムをイメージして塗装。
少し黄味がかった白を探して塗りましたが何の色を乗せたのかは記憶にありません。

パーカーもジーパンもスニーカーも
ファッションある程度好きだが 仕事に忙殺されて世の中に恨みが出てきているイメージで塗っています。

カンペ文字は一番汎用性がありそうなものを書き込みましたが
カンペを書いた瞬間にただの疲れているADだったのに、死神か、鬼か、のような人間に見えてきました。

持っている中で一番小さい玩具がコトリマークの対決セットだったので
「スケール的に特撮撮影してる風に見えるのかなぁ」と思いながらミニチュアと並べてみると
アンチテーゼタッチがより一層高まりました。

鬼畜の所業


この無駄な時間こそが娯楽の良さ、というのを大人になっても再確認できました。

すばらしいミニチュアでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?