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第6話 「月のように」

君と、駅前のコンビニの駐車場で、何度も朝を迎えた。

朝に変わる瞬間。

いつも、月が、空に滲んで見えていた。

早く、朝になって欲しかった。

朝になれば、何か新しい事が始まって、何か素敵な事が起こるんじゃないかって思ってた。

いつか、朝方に雨が止んで、遠くに虹が見えて事があったよね。

君のバイクのガソリンタンクにも、綺麗に虹が映っていて、それはそれは素敵だった。

僕達は、家に帰りたくなかったんじゃない。

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