最初のネタ見せでやろうとしたけど、永野さんのお母さんに「面白くない」と言われボツになったネタ

コント「葡萄酒」

〜心の声〜
15年前、俺は妻を殺した。本当に些細な喧嘩だった。カッとなった俺が仲直りのしるしと偽って葡萄酒に毒を入れ、それを妻に差し出した。彼女はそれを美味しそうに飲み、そして死んでしまった。俺はその罪悪感から、未だに、、、、未だにぶどう狩りに行けない。

先輩!今度パートの女の子たちとぶどう狩り行くんすけど行きますよね?
ダメだあ!
え?
1番だめ。絶対にダメだ!オレはいかん。
えーそうすか。まりこちゃんも来るのに、
なにィ?

〜心の声〜
まりこちゃん、彼女は今年俺と同じ部署に入ったまだ20歳の女の子だ。ふふっ、恥ずかしい話だが50を手前にした俺は、この20歳の彼女に心惹かれてしまっている。ただ、これは普通の恋ではない。俺は恋という言葉では片付けられないような思いを彼女に寄せているのだ。どういうことかって?ふふっ、酷い話だが、彼女は俺が殺した妻にとても似ているんだ。いや、似ているどころじゃない。仕草も考え方も彼女そのものなんだったんだ。

すまん、ぶどうじゃなくてリンゴにしてくれないか?
え、あーいーすけど、先輩そんなぶどう嫌いなんですか?
あ、ああ。あ、アレルギーなんだ。

〜心の声〜
うそは苦手だ。

〜リンゴ刈りするとこ〜

いや先輩美味しそうなリンゴがいっぱいなってますね。
ああ、そうだな。
(まりこ)ん、ん、取れない、、!
ん?どうしたんだいまりこちゃん。
(ま)これが、ちょっと高くて取れなくて。
あーこれかい?よし、俺がとってあげよう。よいしょっと。はい、どうぞ。
(ま)ありがとうございます先輩!私ぶどう好きだからとっても嬉しいです!
え、あ、これぶどう?!
え、あ、はい。どうかなさったんですか?
いや、、、。おい!お前(後輩男)!リンゴ刈りにしたんじゃねえのか!!
あ、いやどっちもあったみたいですね。
お前な、、。俺は本当にぶどうが無理なんだぞ

〜心の声〜
俺は本当にぶどうが無理だ。

いや触るくらい大丈夫でしょ。それともなんすか?先輩、ぶどうに嫌な思い出でもあるんですか?
ないよ!

〜心の声〜
ある

じゃあまあそんなに嫌なら、もう果物かるのやめますか。
あー、ま、それもいいんじゃないか?もう沢山とったしな。でもこんないっぱい持って帰れるのか?
あ、なんかここの農園、持ち帰れないくだものはお酒にしてくれるらしいですよ。
あーそうなんだ。

〜心の声〜
嫌な予感がする

じゃあ中行きましょう。いやまじ自分がとった果物のお酒飲めるなんて最高すね!
あーそうだな。

〜席に着く〜

よし、じゃあまずはこのりんご酒から飲もうかな〜。ゴクゴク。ん?なんかこれ味おかしくない?
え?そうすか、普通のりんご酒じゃないすか?ちょっとください。ゴクゴク。ん?あたしかにリンゴぽくないな、、。すいません店員さ〜ん、これなんのお酒ですか?あ、あーそうなんすね。

〜心の声〜
嫌な予感がする

先輩これマスカットらしいです。
あ、そうなんだ。

〜心の声〜
セーフ

先輩次これどうぞ!なんかこれ、まりこちゃんがとったやつらしいですよ?
あ、そうなの?じゃまりこちゃんいただくよ。
(ま)どうぞ。

〜心の声〜
いや、でも待てよ。そういえばまりこちゃん、ぶどうとってなかった??いやとってたよね?あ、やばい。あこれ絶対葡萄酒だ。うわやばい。でも今更引き返せないよね。うわどしよ。あ、でも待って、これよく見たら全然ぶどうの色じゃないな。あー絶対大丈夫だ。飲める飲める。これぶどうじゃない。あ、これ絶対リンゴのいろだ。よし、

じゃ、まりこちゃん。いただきます。ゴクゴク、ぷはー!
(ま)どうですか?
めっちゃ美味しい!
ほんとですか?よかったあ、頑張って白ぶどうとったかいがありました。
終わった(気絶して倒れ込む)

〜家のリビング〜

あなた!あなた!おきて!!
あ、え!?あーあれ?!ここどこだ?
何言ってるんですか?私たちの家ですよ。
家?え、もしかして、、お前、俺の妻か?!
え?(苦笑)そうですけど?
なんだお前死んでなかったのか!?
もう、あなた変なこと言わないでください。
あ、す、すまん。てか俺なんでこんなとこで寝てたんだ?
あ、それは、、。ご、ごめんなさい!さっき喧嘩した時、私カッとなって、、、あなたのぶどう酒に睡眠薬入れちゃったの!
ええ?!
でも、ほんのイタズラのつもりだったの!別に殺そうとか、そういうつもりはサラサラなかったわ。、、あなたと違って。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?