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コンビニのカレーパンだと甘く見た僕

1年前、東京のセブンで見つけたレジ横にあるカレーパン。店内で油で揚げられたカレーパンは歴戦の猛者(商品)が集うコンビニの中でも特別、そして新人ならではの輝きを放っていました。その時は「お、新商品はカレーパンなのね~。おいしそうだな~」と思ってはいたけど購入しなかった気がする。正直詳しくは覚えてないよね。



その当時、東京から一人暮らしをする家に帰った僕はしばらくして驚愕の事実を知ることになります。近所のセブンどころかそこらじゅうのセブンを探してもレジ横でカレーパン売ってないのね。


悲しかったよね。食べたかったな~。と思っていたのはその時だけですっかり忘れて居た昨日、何気なく入ったセブンにカレーパンがあったんですよ。これは革命ですね。やっふう!


さっそくカレーパンを購入しましょう。店員のお姉さん(推定50代)に元気よく言います。


「カレーパン、ください」


すかさず店員のお姉さんが聞いてきます。「坊や、どちらのカレーパンが欲しいんだい?」


嘘です。坊やとは言ってませんし、僕は坊やって歳でもないです。店員さんは普通に「どちらのカレーパンにしますか?」と聞いてきました。


はて、どちらの?


どうやら普通のカレーパンに追加して、期間限定で銀座デリーが監修した「辛口カレーパン」が期間限定で発売中らしい。デリーが何かは知りませんが、銀座は知っています。オシャレな場所です。銀座が監修したのなら美味しいのか?期間限定だし?


とも思いますが、この銀座パンお値段なんと220円。普通のカレーパンが160円なので価格差脅威の60円。220円?カレーパンに?高いね。おとなしく普通のカレーパンを…「限定のカレーパンは激辛なんで注意してください」と店員さんからの忠告が。これはつまり「坊やにはこの限定カレーパンは食べられないわね」と言われているようなもの。


舐めるなよ



以外かもしれませんが、僕は辛い物好きなんです。そんな事を言われて黙っているわけには行かない。220円?そんなもの僕の傷ついた名誉に比べればちっぽけな金額でしかない。やってやんよ!



ということでお家に連れて帰って来ました。銀座産のカレーパン、略して「銀座デリー監修 辛口カレーパン」です。数分後には僕の胃袋に入居することになるんですけどね。


さあ、胃袋に入居の時間です。このカレーパン、そんなに辛いっていったって所詮コンビニ、所詮カレーパン、僕が恐れおののく存在ではないです。



皆さん、想像してください。見た目から辛さが一切伝わってこないカレーパン。そして僕の舐めている態度。ここから導かれる方程式の答えはただ一つ。



滅茶苦茶むせました


びっくりしたよ、もう。30秒ほどむせ続けてました。ザコだと思っていた。敵ですらないと思っていたこの銀座に僕はしてやられたのです。


「坊やにはこの限定カレーパンは食べられないわね」と言っていたお姉さんが頭をよぎります。(※店員さんはそんな事言っていません)僕は過ちを犯してしまったのでしょうか?いや、そんなことない!油断していただけだ。確かに真剣に敵と認定し、銀座と向き合った結果、普通に食べられました。うん。


次は舐めた態度、取りません。失礼しました。