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Sigma 16-28mm F2.8 DG DNファーストインプレッション(作例あり)

こんにちは。
おそらくこの記事がインフルエンサーでない人によるthe ファーストインプレッションになるかと思います。そう、先日6月1日に発表されたSigma 16-28mm F2.8 DG DNがやっと到着したのでその作例とともにご紹介。

1.まずは設定から

ボディはいつもおなじみsony a6400。設定はマニュアルモードです。RAW現像をしてsony imaging edgeにてレタッチをしています。フィルターでTiffenの保護フィルターを使っています。

※このフィルター、若干周辺減光が起こるのが残念。。。

2.作例&感想

それでは、作例を見ていきましょう!

この写真は名古屋駅のセントラルタワーズ15階から撮影しました。
名古屋のフォトグラファーの中ではちょっとした有名スポットでもあります。順光で撮影しましたが、ビルの隙間から入る光の筋が明確に写されていてさすがSigmaだなと感じます。
また、拡大してもここまで解像感があるレンズは他にないのでその点も高評価です。

ガラス越しに、ミッドランドスクエアを撮影しました。
Sigma 65mm F2 DG DNほどではないにしても、Sigmaらしく金属の質感はきちんと表現できています。こう考えると、やはりあのSigma 65mm F2 DG DNというレンズはとんでもなく優秀なレンズだなあとつくづく感じます。

フィルターの影響で左上に赤いケラレが発生してしまったことは残念ですが、すごい良い写り方です。
あ、ちなみに、このレンズは、F4.5~F9くらいに絞って使うとより最高の描写力になります。この作例でもほとんどの写真で絞って撮影しています。

※開放が悪いわけではありませんが、”絞ったほうがより良いかな。”という印象です。しかし、このレンズは絞ってもSigma 85mm F1.4 DG DNほどの描写力ではないのであしからず。

手をつないで歩くカップルを撮ってみました。
望遠側28mm(フルサイズ換算で42mm)です。レタッチでは、懐かしさを表現するためにホワイトバランスを暖色傾向へしました。

Sigma 16-28mm F2.8では、このようなレトロ写真も撮れます。
Sigma 24mm F2 DG DNほどではないにしても、ここまでレトロ感が表現できれば十分かなとも感じます。

室内から撮影しました。
いつもF2の単焦点レンズばかり使っているせいか、暗い環境下での撮影ではやはりF2.8というのは暗めに感じます。この作例では、ISO感度640で撮影しました。
これは、Sigmaのレンズあるあるなのですが、もう少し明暗の描写力どうにかならないかなあと思います。ARTシリーズはさておき、Contemporaryシリーズでもこの性能がしっかりできるとより素晴らしいですね。
ギリギリ黒つぶれはしていないので、及第点というところでしょうか。

接写能力はこんな感じです。
さすがSigma!と言わんばかりの解像感です。質感などの総合的な描写力は置いておいて、解像感だけのことを言えば、Sigma 65mm F2よりも優秀ではないでしょうか。

市バスで移動中に偶然、この構図を見つけて撮ってみました。
西日の差し込み方がきちんと表現できています。

Sigmaは原則、フィルターを付けない方が写りが良い傾向にありますが、この色味だけ見ていると、オレンジ系の色味が出るtokyo grapherのOPF-650Lや緑系に強いOPF-550Sが合うのではないかなとも思います。

面白そうな注意書きを見たのですかさずパシャリ。
カラスって、日本語読めるんですかね(笑)

現在、名古屋には期間限定でブルーボトルコーヒーが来ています。
東京で飲んだことが1度だけありますが、高かった。。。1杯1,000円は高すぎです。

このブルーボトルコーヒーがある辺りから北西方向を見ると、観覧車のあるサンシャイン栄が見えます。
夕日に照らされたサンシャイン栄を撮り、ホワイトバランスをまたまた暖色傾向へといじってみました。

そう、このレンズの唯一の弱点ともいうべきか、レタッチにおいて、色の表現が類を見ないほど難しい。
こんなに難しいレンズあるのか!?と驚くほど難しい。

この作例では、夕日感をを残しつつ、雲の輪郭を残したかったのでこういうレタッチになったが、他のところが少し黒つぶれしていて残念。
暗い部分、あと2トーンくらい明るくできたら最高なのに。。。
もし、暗いところだけ少し明るくできる方法知ってる方いたらぜひコメントで教えて下さい。

時間帯は違えど、先日の記事で公開したBatis 25mm F2と同じ構図で撮影。
色の表現力という観点ではやはり、Batis 25mm F2の方が優秀ですが、金属の質感という点ではSigma 16-28mm F2.8 DG DNの方が優秀ですね。

海外のstreet photographerが良く撮る構図を久屋大通でも試してみました。
こういう写真を現像していると、お金がかかってもphotoshopを導入すべきか悩ましいですが(-_-;)

sony imaging edgeではLUTやプリセットを購入してプラグインできないので、ちょっとその点使いにくいです。

aps-cにこのレンズをつけてみるとさすがに超広角とまではいきませんが、24mm-42mmの画角で使うことができます。
この作例は16mm側の作例です。歪曲補正をオートにしていますが、よくネットで言われている歪曲は気になりませんでした。

また、このレンズの素晴らしいところとして、AFがとにかく早いです。
離れているところでもスパスパ決まるので、シャッターチャンスを逃すことが少ないです。もちろん、顔認識も効きます。
Sigma 85mm F1.4 DG DNの次に速いかなという印象です。

夜景における金属の質感はこんな感じです。
Sigma 65mm F2ほどではないですが、しっかりと表現できています。

カメラ界隈には『Zeissブルー』という言葉がありますが、Sigmaブルーもなかなか悪くないんじゃないでしょうか?
この作例のような青色の表現もなかなか好きですよ。

いつもは標準~中望遠ばかり使うので、広角は慣れず画角調整で足踏みをしてしまいます。また、単焦点レンズばかり使っていて、ズームレンズはかなり久しぶりなのでズーム機能を使わずに、足で動いてしまうのもあります。

この作例は、バス停を遠くから撮りました。
少し暗めに写っていますが、町の雰囲気を残したかったので敢えてF4で撮影しています。
大三元ズームは初めて使用しますが、小三元のF4ズームと比べて同じF4でもこちらの方が画質がいいように感じます。

広角16mm側でテレビ塔を撮影。
名古屋のテレビ塔は名称が変わりましたが、名古屋民からするとテレビ塔はテレビ塔で、前の名称の方が懐かしさがあります。

今やショッピングモールが併設されかなり周辺は綺麗になりました。
以前は、ただの日本一大きい中央分離帯だったので良いなと思います。

余談ですが、昨年、北海道の大通公園に行った時、「ここは名古屋の久屋大通かな!?」と思うほどそっくりでした。

3.最後に

今回は、Sigma 16-28mm F2.8 DG DN Contemporaryを試しました。
写真だけの試写で動画や本格的なストリートフォトには使っていないので今後が楽しみです。

このレンズの特徴としては、『解像感が素晴らしい』『青色の表現と金属の質感がナチュラル』『色の表現(レタッチ)がこの上なく難しい』レンズだなと思いました。

しかし、半日撮影していてこのレンズの”強み”がイマイチわからなかったのでこれからも使用してこのレンズの得意な分野、苦手な分野を把握していこうと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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