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『情緒的なレンズ』Sigma 90mm F2.8 DG DN

こんにちは。
今回は、最近購入したSIGMA 90mm F2.8 DG DNについて話していきます。

1.購入経緯

もともと、この焦点域のレンズでは、sony FE 70-200mm F4G(SEL70200G)を持っていました。しかし、SEL70200Gは重い。北海道のときのような本気撮りならいいものの、プライベートで持っていきたくはないレンズでした。

SEL70200Gのデメリットは、重い以外にも最短撮影距離が1m、そして近距離撮影には向いていない、ことがありました。

(1)最短撮影距離が1m

これは、スナップ撮影をしていて、1m離れないとピントが合わないので、マクロ気味に撮りたいとき全く大きく撮れません。
望遠の200mmまでなるとさらに最短撮影距離が伸びるので被写体に近寄れません。ピントの合うギリギリまで近づいてこんな感じです。⇓

SEL70200Gの最短撮影距離で撮ったもの

(2)近距離撮影には向いていない

レビュー記事などでよく、遠景は解像度が劣るや、絞って写るレンズなど評価されていますが、このレンズはよくも悪くも風景写真に向いているレンズです。

200mm望遠側で撮影
a7siiiとともに夜間撮影
伊丹空港で動体撮影
150mm周辺で。

では、近距離撮影のことを話すと、こちらもあまり向いていないと思います。
奈良公園で鹿を撮ってみたときに、動物からすると白と黒の大きな筒と思っているのかみんな逃げて行ってしまい写真どころではなくなります(笑)

なので風景写真や飛行機撮影以外では使いにくいレンズだなあと感じていました。

そこで、SIGMA 90mm F2.8にしました。

(3)他の同焦点域と比べて

他の似た焦点域のレンズと比較すると、単焦点レンズだけで、
・sony FE 85mm F1.8
・zeiss Batis 85mm F1.8
・sony FE 90mm F2.8 G macro
・Sigma 85mm F1.4 DG DN
があります。

色んなレンズレビューを見て感じたのはSigma 90mm F2.8は中望遠レンズの悪いところを改善してきたレンズで、軽く持ち運びしやすそうだなと感じました。

2,SIGMA 90mm F2.8 DG DNの良いところ

(1)最短撮影距離が50cm

sigma 90mm F2.8 DG DNの最短撮影距離で撮影

最短撮影距離が50cm。SEL90M28Gの次に寄れるレンズです。
そのため中望遠単焦点の中では、2番目に被写体に寄れることになります。

加えて、Sigma 65mm F2 DG DNの最短撮影距離とも同じです。
そのため、Sigma 65mmと同じ感覚で被写体に近づけます。

(2)ボケが綺麗

F3.2で撮影

安価の中望遠レンズというと、、ボケが汚いことが多いです。
特にイルミネーションなど丸ボケを写すと、レンズの隅が全てレモンボケなんてことも。

過去使ってきたレンズだと、SEL85F18とZiess Batis 1.8/85は絞ってもレモンボケは改善しませんでした。
Sigma 90mm F2.8 DG DNもさすがに開放F2.8では四隅がレモンボケになりますが、F3.2まで絞ると気にならない程度に綺麗な丸ボケになります。

以前どこかの記事で、「SIGMA 90mm F2.8は綺麗なボケにこだわったレンズ」と見ましたが、その通りで、丸ボケ以外にも背景ボケや前ボケもとてもきれいに撮れます。

(3)フォーカスブリージングが皆無

これも中望遠レンズあるあるですが、ピントを移動するときにフォーカスブリージングという現象が起こりやすいです。
試験動画がないですが、使っていて感じるのは、まるでsony a7ivのブリージング補正を使っているかのような補正具合が体験できます。ボディはa7SIIIですが十分です。

(4)解像度も申し分ない

SigmaのIシリーズに45mm F2.8というレンズがあります。
そのレンズは開放で撮影すると解像せずピンボケする現象が起こることで有名です。
このレンズもそうなのかなと思い使ってみると、なんと、SIGMA 90mm F2.8は開放でもしっかりと解像してくれます。さすがSIGMAといったところです。

しかし、やはり、解像度お化けのSIGMA 65mm F2 DG DNと比較すると敵いません。

⇓SIGMA 90mm F2.8 DG DN

⇓SIGMA 65mm F2 DG DN

(5)色乗りが素晴らしい

SIGMA 90mm F2.8 DG DNはとても色乗りが良いです。
sigma 24mm F2 DG DNほどではないものの、撮って出しのjpegで、レタッチ不要なのでは!?という情緒的な写真が出てきます。

(6)その他の項目

・軽い

中望遠レンズあるあるなのが、重いorデカいですが、このレンズは200g台でカバンに入れていても持ち運びしやすいです。
重さは問題ないですが、フードが少し大きくてコンパクトとは言いにくいかもしれません。24mm F3.5くらいのフードにしてほしかったです。

・MFの反応の問題

一部のYouTubeで、MFの反応が遅いとレビューされていました。
それについてですが、個体差の可能性があると思います。SIGMA 90mm F2.8がデビューしたばかりの頃、家電屋さんで試した時には確かに反応の遅さを感じました。しかし、現在、同レンズを使っていてそこまで遅いと感じたことはありません。

3.SIGMA 90mm F2,8 DG DNの悪いところ

(1)ピントがよくズレる

動画を撮っている時によく感じます。
なので、a7siiiのc3ボタンをフォーカスフォールドにして押しながら撮っています。

(2)AF合わせが若干遅い

SIGMA 90mm F2.8 DG DNの最大の弱点は、ピントが外れた際に再度合うのにそこそこ時間がかかることです。
90mmレンズでAFが遅いレンズで、SEL90M28Gがありますが、sony 90マクロより0.5テンポ遅いです。

それも、ピントが別のところに行ってしまうパターンではなく、全体がボケる方なので、カメラ側でコントロールできません。

(3)特定の環境下でパープルフリンジが起こる

今まで使用した中で起きたことは1度もありませんが、家電量販店で試写している時に気になりました。
どうやら、昼間×最短撮影距離付近×輪郭が白の組み合わせのときにパープルフリンジが起こるようです。

4.動画作例もどうぞ


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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