見出し画像

夜明け前の旅

朝日も昇らぬ朝夜のはざま
闇夜を歩むと 思いたつ
くらい夜道の灯りを追って
とおく とおくを 目指してあるく

なんにも残らぬ歩みがあって
誰にも遭わない歩みがあって
けれどもその時 わたしは確かに
世界の全ては わたしの物に

とおく とおくの 旅路の果ての
どことも知らぬ 歩みの果ては
夜空をあおく にじんで染めた
星のきらめく 夜明けの空だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?