三十万円放浪日記 その2
◯ 7/6
夜の上野公園は恋人たちが座るための場所。京都鴨川と同じくらい恋人がきちんと並ぶ場所である。スケボー少年とネズミたち(上野公園にはネズミがたくさん生きている)があいだをすり抜けていく。弾き語りの「かみつきたい」を聴きながら、噴水のそばで酔い冷ましに小一時間座っていた。
今日は歌会だった。東京都北区には北とぴあという大きな建物が建っている。なかには大きな会議室があって、そこに11人が集まり、短歌のことについて話した。打ち上げ会場の居酒屋で、85歳の孤独について話した。
◯ 7/7
蓮舫さんに投票したあとに、短歌連作歌会へ。ルノアールで四時間。五年ぶりくらいに珈琲ゼリーを食べた。四時間を珈琲ゼリーで過ごす。
10月に京都で開催される歌集批評会に行くことにする。歌会の打ち上げで一緒に中華を食べた人が運営周りをやるらしい。秋頃には京都に住む予定なので、京都の川をよく歩きたい。
◯ 7/8
みらべるというお店に行く。↓の短歌をみんなに読んでもらい、評をしてもらっていたりした。
帰り道にワイヤレスイヤホンの片方を線路に落とした。ケースにしまおうとした手からこぼれ、自分の真っ黒のスニーカーのつま先にあたって、地面を滑って線路まで抜けていった。都営地下鉄新宿線・馬喰横山駅。間違えて洗濯してしまったのにもかかわらず、現役で動き続けていたのに。
◯ 7/9
来年の3月に友だちと台湾旅行に行く予定なのだが、その飛行機代が往復で61,000円ということである。もうすでに友だちが立て替えてくれていて、7月末に払う予定になっており、夏の暑さが増してくる。その事を考えているうちにいつのまにか夕方が来ていた。
◯ 7/10
昼ごはんを焼きそばにする。揚げ焼きの卵を乗せる。焼きそばは最後に醤油を少し焦がしてから混ぜると、格段に香りが良い。
◯ 7/11
資源ゴミをまとめる。明日がいま住んでいる家で資源ゴミを捨てられる最後の金曜日なので、まとめなければならない。資源ゴミを捨てるのにはかなり努力が必要で、平静を保つのが難しい。
段ボールは親に車を出してもらって、全部実家に持っていってもらうという友だちがいた。学生の頃はその奇っ怪な行動を訝しんでいたのだが、感覚がなんとなくわかってきた。資源ゴミをきちんと捨てるにはやはり大変な労力を要するため、皆様々な方法でこの問題に取り組んでいる。
◯ 7/12
奨学金の返済を止める。毎月6,627円ずつ返していた。
辞めた会社から離職票が届いたので、失業給付手続きに向かったものの、必ず出席しなければいけない「説明会」の日付がどうしても合わず、7月26日に再度ハローワークにいかなければならなくなった。
つまり必然的に「説明会」のために、8月も東京にいなければならない日がある。長崎と岡山にも居なければならない予定で、大部分を岡山ですごすつもりだったのだが。今年の夏は、青春18切符を楽しく使いたい。
昨年五月から主催してきた、金ぴか歌会の最終回を行わせてもらう。いままでにいろんな方が参加してくれて、毎回参加してくれる方もいた。歌会に参加したことのない人も参加してくれた。面識がなかったのにふらっとやってきた僕に歌会を司会させてくれた、店主の茶鳥さん。ファイナル金ぴかは加藤柊介さん。
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