すなきす(書籍:『砂の器』と木次線)

日本映画の不朽の名作『砂の器』(1974年)が製作、公開されてから今年で50年。あの「…

すなきす(書籍:『砂の器』と木次線)

日本映画の不朽の名作『砂の器』(1974年)が製作、公開されてから今年で50年。あの「亀嵩(かめだけ)」の名シーンはいかにして生まれたのか?本書では、地域の視点から作品とロケが行われた島根・木次線沿線との関わりを探りました。

記事一覧

『砂の器』と木次線 出版までの道のり(1)

 いつもありがとうございます。このブログでは書籍【『砂の器』と木次線】に関する情報をお伝えしています。本の概要をお知りになりたい方は、以下の記事をご参照ください…

『砂の器』と木次線と図書館

 7月に入り、早くも全国的に厳しい暑さが続いていますね。熱中症にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。  さて、本書「『砂の器』と木次線」は主に島根県内での販…

タイムラグはありますが…

 明日から7月、2024年も折り返しですね。  本書「『砂の器』と木次線」も昨年12月15日の出版以来、半年以上が経過しました。これまでもご報告してきましたが、おかげさ…

「木次線(きすきせん)の父」が晩年語ったこと

 お立ち寄りいただき、ありがとうございます。  今回も本書「『砂の器』と木次線」を執筆するにあたり、参考にした貴重な資料の一つをご紹介します。 1960年のイン…

『砂の器』橋本忍が語っていた幻のシーン

 本書「『砂の器』と木次線」を発刊してから半年。おかげさまでたくさんの方々に手に取っていただいています。ありがとうございます!  執筆にあたり、数多くの参考資料…

『砂の器』と木次線 自動音声による試し読み

本書の冒頭部分を、Microsoft Wordのテキスト読み上げ機能Microsoft Harukaを使って、試し読みしました。自動音声の朗読と、BGM 『宿命』(作曲:菅野光亮)が織りなす不思…

「末端区間」とは失礼な!と思った話

 今回は本書の話から少し離れ、最近また注目を集めている木次線について書かせていただきます。  「最近注目を集めている」というのは、5月23日、JR西日本が木次線の今…

【肉声スクープ!】あの原作者が映画『砂の器』を語る

映画『砂の器』(1974年)公開の9年後、舞台でありロケ地となった島根県の奥出雲で、原作者・松本清張が語った言葉とは?「砂の器記念碑」除幕式(1983年10月23日)にあわ…

『砂の器』と木次線 まとめ(発売から5か月)

 山の緑が水を張った田んぼに映える5月、外歩きには最高の季節ですね。今年は映画『砂の器』の公開から50年。亀嵩(かめだけ)など島根県の木次線(きすきせん)沿線に…

プロモーション動画もどき第2弾「八川編」

調子に乗って第2弾。映画『砂の器』のタイトル曲(作曲:菅野光亮)をバックに八川駅ホームに発着する木次線の車両の実写映像も入れ込みました

あの伝説の名シーンは…「『砂の器』と木次線」プロモーション動画もどき

映画『砂の器』のサウンドトラックから、タイトルバックの音楽(作曲:菅野光亮)に乗せて、本書のプロモーション動画もどきを作ってみました。 このメロディーを耳にする…

発売から4か月

このところ島根県内も連日20度を超える初夏のような陽気が続き、桜(ソメイヨシノ)の見ごろもあっという間に通り過ぎました。この1か月間は、年度替わりで世の中全般に…

内田先生からのお手紙

「『砂の器』と木次線」をお読みいただいた方からお手紙をいただきました。便箋6枚にわたってきれいな文字で丁寧にしたためられたお手紙です。送って下さったのは、長年『…

発売から3か月

弥生、3月。「三寒四温」という言葉のように、寒暖の波が続いていますが、少しずつ春本番に近づいているように思います。本書の発売から3か月。最近の動きをまとめてご報…

発売から2か月

早いもので2月も半ば、本書の発売から2か月が経過しました。1月後半からの主な動きなどを、ざっくりまとめてみます。 松江のベストセラーに一瞬だけランクイン!島根県…

Copilot in Windowsに書評を書いてもらいました

いつのまにかパソコン画面の右下に見慣れないアイコンが出来ていました。 Copilotという名前のAIチャットボットで「ChatGPTのMicrosoft版」なのだそうです。 せっかくなの…

『砂の器』と木次線 出版までの道のり(1)

 いつもありがとうございます。このブログでは書籍【『砂の器』と木次線】に関する情報をお伝えしています。本の概要をお知りになりたい方は、以下の記事をご参照ください。  本書について、いろいろとご質問をいただくのですが、多くの方から聞かれるのが「本を書くのにどれくらいかかったのか?」というお尋ねです。  結論から申し上げますと、本を書くことを思いついて作業を始めてから実際に出版されるまで、約1年5か月かかりました。その間、どのような作業をどういう手順で行ったのか、何回かにわけて

『砂の器』と木次線と図書館

 7月に入り、早くも全国的に厳しい暑さが続いていますね。熱中症にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。  さて、本書「『砂の器』と木次線」は主に島根県内での販売を想定した地方出版ですが、おかげさまで全国の皆さんにご好評をいただいています。  島根県以外の都道府県にお住まいの方は、書店の店頭で目にすることは少ないと思いますが、各地の図書館の中には蔵書として利用していただけるところがあるようですので、調べてみました。 1・国立国会図書館 先日から、東京・永田町にある国立国会図

タイムラグはありますが…

 明日から7月、2024年も折り返しですね。  本書「『砂の器』と木次線」も昨年12月15日の出版以来、半年以上が経過しました。これまでもご報告してきましたが、おかげさまで想像以上に多くの方に読んでいただいており、ほんとうに感謝感激です。  本を手に取って下さった方はご存知だと思いますが、本書は島根県松江市のハーベスト出版から刊行しており、主に島根県内での販売を想定した、いわゆる「地方出版物」です。なので、島根県以外の本屋さんではなかなか目にする機会がないと思いますが、それで

「木次線(きすきせん)の父」が晩年語ったこと

 お立ち寄りいただき、ありがとうございます。  今回も本書「『砂の器』と木次線」を執筆するにあたり、参考にした貴重な資料の一つをご紹介します。 1960年のインタビュー記事 JRがまだ国鉄(日本国有鉄道)だった時代に発行されていた『トラベルグラフ』という雑誌をご存知でしょうか?国鉄が編集し、鉄道弘報社という会社から出版されていたもので、国鉄のPRを兼ねて全国各地の旅行ガイド的な情報を伝えていました。  今回注目するのは、1960(昭和35)年10月に発行された第84号。ちょ

『砂の器』橋本忍が語っていた幻のシーン

 本書「『砂の器』と木次線」を発刊してから半年。おかげさまでたくさんの方々に手に取っていただいています。ありがとうございます!  執筆にあたり、数多くの参考資料に目を通しました。『砂の器』と木次線(きすきせん)、それぞれの成り立ちや両者の関わりを探る上で、どれも非常に有意義なものでしたが、今回は映画の脚本に関する興味深い資料をご紹介します。(以下、敬称略) クランクイン直後の橋本×山田対談 ご存知の通り、映画『砂の器』の脚本を手がけたのは、戦後日本を代表するシナリオライター

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『砂の器』と木次線 自動音声による試し読み

本書の冒頭部分を、Microsoft Wordのテキスト読み上げ機能Microsoft Harukaを使って、試し読みしました。自動音声の朗読と、BGM 『宿命』(作曲:菅野光亮)が織りなす不思議なテイストをお楽しみください https://amzn.asia/d/g8MwZ8i https://tpharvest.base.shop/items/80366026

「末端区間」とは失礼な!と思った話

 今回は本書の話から少し離れ、最近また注目を集めている木次線について書かせていただきます。  「最近注目を集めている」というのは、5月23日、JR西日本が木次線の今後のありかたについて関係自治体と協議したいとの意向を突然表明したことが発端です。  このニュースがテレビ、新聞等で報じられると、ネット上にも様々な解説記事がアップされました。  その中で目に留まったのが、「命運は32年前に決まっていた!? 廃止になる公算が高い木次線末端区間(出雲横田~備後落合)」と題したこちらの

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【肉声スクープ!】あの原作者が映画『砂の器』を語る

映画『砂の器』(1974年)公開の9年後、舞台でありロケ地となった島根県の奥出雲で、原作者・松本清張が語った言葉とは?「砂の器記念碑」除幕式(1983年10月23日)にあわせて行われた講演会の録音が今も残っていました! 書籍「『砂の器』と木次線」286ページで紹介しています。 第4刷、好評発売中! https://amzn.asia/d/dBlPVaX

『砂の器』と木次線 まとめ(発売から5か月)

 山の緑が水を張った田んぼに映える5月、外歩きには最高の季節ですね。今年は映画『砂の器』の公開から50年。亀嵩(かめだけ)など島根県の木次線(きすきせん)沿線に足を運び、ロケ地を訪ね歩く「聖地巡礼」を楽しむ人たちも増えているようです。  昨年12月に刊行した本書【『砂の器』と木次線】も、おかげさまで当初想像していた以上に多くの方に手に取っていただいています。わずか5か月の間に3度の増刷を重ね、現在は第4刷が好評発売中です。  これまで本書に関連する動きをその都度「note」や

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プロモーション動画もどき第2弾「八川編」

調子に乗って第2弾。映画『砂の器』のタイトル曲(作曲:菅野光亮)をバックに八川駅ホームに発着する木次線の車両の実写映像も入れ込みました

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あの伝説の名シーンは…「『砂の器』と木次線」プロモーション動画もどき

映画『砂の器』のサウンドトラックから、タイトルバックの音楽(作曲:菅野光亮)に乗せて、本書のプロモーション動画もどきを作ってみました。 このメロディーを耳にするだけで、気分はすっかり『砂の器』です!

発売から4か月

このところ島根県内も連日20度を超える初夏のような陽気が続き、桜(ソメイヨシノ)の見ごろもあっという間に通り過ぎました。この1か月間は、年度替わりで世の中全般に忙しい時期だったこともあり、本書【『砂の器』と木次線】に関してもそれほど動きはありませんでした。そんな中、昨日(4月14日)はYouTubeの配信番組「不忍ブックストリームⅡ」でお話する機会をいただきましたのでご報告します。 「不忍ブックストリームⅡ」とはこの配信は、東京の谷中、根津、千駄木(通称:谷根千)で「一箱古

内田先生からのお手紙

「『砂の器』と木次線」をお読みいただいた方からお手紙をいただきました。便箋6枚にわたってきれいな文字で丁寧にしたためられたお手紙です。送って下さったのは、長年『万葉集』などの研究をされてきた京都大学名誉教授の内田賢徳先生です。 内田先生は1974(昭和49)年に映画『砂の器』のロケが行われた島根県大東町(現・雲南市)の下久野地区のご出身で、なんとその年の夏は下久野の生家に滞在されていて、映画のロケもご覧になったとのことです。本書を読んで「懐しさという感傷を意味する表現では蔽い

発売から3か月

弥生、3月。「三寒四温」という言葉のように、寒暖の波が続いていますが、少しずつ春本番に近づいているように思います。本書の発売から3か月。最近の動きをまとめてご報告します。 奥出雲に春日太一さん来訪!3月の最初の週末、映画史研究家・時代劇研究家の春日太一さんが、はるばる奥出雲までいらっしゃいました。 映画『砂の器』の大ファンだという春日さん。以前から奥出雲で「聖地巡礼」をしたかったとのことで、木次線沿線に残る数々のロケ地をご案内しました。春日さんのブログで少し紹介されています

発売から2か月

早いもので2月も半ば、本書の発売から2か月が経過しました。1月後半からの主な動きなどを、ざっくりまとめてみます。 松江のベストセラーに一瞬だけランクイン!島根県の地元紙、山陰中央新報は毎週土曜日に見開き2ページで書評などの読書の特集を組んでます。その一角に「ベストセラーズ」というコーナーがあり、東京(紀伊國屋書店新宿本店)、松江(今井書店グループセンター店)、米子(本の学校今井ブックセンター店)のその週のベストセラー1~10位が紹介されるのですが、1月27日の紙面で松江の第

Copilot in Windowsに書評を書いてもらいました

いつのまにかパソコン画面の右下に見慣れないアイコンが出来ていました。 Copilotという名前のAIチャットボットで「ChatGPTのMicrosoft版」なのだそうです。 せっかくなので、本書の書評を書いてもらったところ、なかなかそれっぽい感じになったので、ご紹介します。(2月14日作成) 「『砂の器』と木次線」の書評 「『砂の器』と木次線」は、日本映画の不朽の名作である「砂の器」(1974年)が公開されてから50年を迎える節目の年に刊行された書籍です¹. この本は、地