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カミナリの記録ライヴ〜素晴らしきデヴィッド・ワイズの世界〜|感想と思い出と

2024年4月13日、『カミナリの記録ライヴ〜素晴らしきデヴィッド・ワイズの世界〜』に行ってきました。本当に最高のイベントでした。
というわけで感想と、「スーパードンキーコングシリーズ」の思い出について書いていこうと思います。


なぜライヴを見に行ったのか

わたしとスーパードンキーコング

私に取ってスーパードンキーコングシリーズ(以下SDK)は自分の人生で最も思い出深いコンテンツの一つである。
私は1996年、SDKでいう「3」の発売と同じ年に生まれた。なのでリアルタイムでSDKシリーズにドハマりできた世代ではない。ただ家にはスーパーファミコンがあって、たまたま親が「2」「3」を持っていた。はじめてのプレイは物心がついてゲームに興味が湧いたころ、確か小学生になったかならないかくらいのときだった。正直ムズ過ぎて途中までしかクリアできなかった。「2」だとタルタルこうざんで詰まっていた気がする。
その後小3で同じクラスになった友人がSDKシリーズが好きだということで、放課後お互いの家で交代しながら一緒に進めていった。このころには完全クリアもできるようになり、親にお願いして「1」も買ってもらった。とはいえ新しいゲームをなかなか買ってもらえない家だったこともあり、まわりが新作ゲームにいそしむ中、わたしはSDK(とクラッシュ・バンディクー)ばかりやっていた。
そんな中、友人といつものようにSDK2をやっているときに、このゲームって曲も良いよねといった話になり、デヴィッド・ワイズという名にたどり着いた。当時は満足にPCも使わせてもらえなかったため、ゲームをしながら曲を聴くのみであったが、このデヴィッド・ワイズという名前は常に心のどこかに残り続けていた。

わたしと「カミナリの記録映像」

社会人となった今でも、SDKシリーズを少なくとも1〜2年に1回は通しでプレイしては、最高だ!と叫んでいたところ、ある日YouTubeのおすすめにめちゃめちゃ気になるサムネが出てきた。

「とげとげタルめいろを聴く」の文字を見た瞬間に再生した。カミナリのことはテレビや、M-1で見たことはあったものの、YouTubeをやっていることは知らなかった。そしてその動画は最高だった。子供の頃ゲームをしながら音楽を聞いていたまさにその思い出がズバズバと蘇ってきた。どれだけステージが難しくても、最高の音楽にノせられて延々と繰り返してしまう感覚、ゲームから離れてからも残る印象的なメロディとビートに夢中になる時間、本当に最高だったんだ。まるで自分も一緒にプレイしているかのような感覚で、すでにアップされていたタルタルこうざんの動画も見て、感傷に浸ってしまった。

その後デヴィッド・ワイズ企画に限らず、チャンネル自体も視聴するようになっていたところ、デヴィッド・ワイズ来日イベント開催のお知らせを見た。応募しないわけはなかった。抽選にあたったときはかなりはしゃいだ。

ライヴについて

内容についてはカミナリのお二人、デヴィッド・ワイズさん、本当にありがとう。ゲストの皆様も本当にありがとう。最高でした。に尽きます。
以下ネタバレ目的ではありませんが、公演の内容についても言及しますので、ご注意ください。
また、感想というよりも個人的な思い出についての話もこれまで同様多いので、ご注意ください。




レア社Tシャツを着てライヴへ。こんなときしか着られないもんね。

オープニング

開始に合わせてアンサンブルオケの方々登場。ワイズ氏の生演奏だけじゃない!嬉しい!オープニングの素晴らしい演奏の中期待感でめちゃめちゃ緊張してしまった。見る側なのに。そしてまさかのシークレットゲストに霜降りせいやさん!ハマ・オカモトさんは来られないんだろうな、残念と思っていたこともあるが、純粋に好きな芸人がゲストで嬉しかった。お笑いライヴであることを強調しながらも軽快なトークでいつの間にかすっかりイベントに集中、そしてワイズ氏登場。「2」のオープニングとともに、本当に本人が現れた。自然とめちゃめちゃ泣いてしまってあまりこのときのやり取りは覚えていないのだけれど、とにかく楽しげな雰囲気で嬉しかった。

質問コーナー①

ワイズ氏がとにかく気さくなオジサンで最高だった。あとまなぶさんの質問の幅がやばい。YouTube等で語られていた話を本人の口から更に掘り下げて貰える最高の時間。メタルギアからの影響は意外だったなー。

ゲームプレイ

こんな贅沢なゲームプレイったらない!ゲーム音楽の演奏の後ろに実際のプレイ映像を流すことはあってもその逆なんて… Ensemble G.A.P. TOKYO(https://x.com/Ensemble_GAP)さんまじですごかった。オープニングからのロード画面で待って!と思いながらも本当に圧巻続き。ボーナスステージの用意はなかったのか、はたまたまなぶさんが純粋に入れなかっただけなのか。(タルタルこうざんのボーナスとDKコインの構成好き。)TNTバレルを右の画面外に投げるのもお約束感あって最高。やっぱり「Mining Melancholy」は音がこもって厚くなるところが良い。個人的には「かぜのこうざん」でジンガーが円を描くように動いてくるところがすごく好きで、そのイメージが強い。難しいほど曲の印象は強くなる。
そして「Sticky Brush Symphony 」、当然良いんだけどミスったときの音楽もちゃんとステージに合わせてのアレンジになっていて最高だった。そしてワイズ氏はプレイが下手で爆笑。舐めプもしていてこのときは本当に面白いオジサンだっった。

質問コーナー②

深い話が色々聞けて本当に楽しかった。特に「Gang-Plank-Gareon」の後半アレンジの話は驚き。インスピレーション元IRON MAIDENなことある?それとワイズ氏の夢が、今回のイベントとまさに重なっているって話は本当に凄い… カミナリの行動力と、運と、コミュニケーションと、すべてにピタリとハマっていて感動した。本当に彼らには感謝しかない。ワイズ氏との奇跡をおすそ分けしてくれてありがとうございます。
欲をいえば、またこんなイベントが有ると嬉しいですね…

ワイズさんの生演奏

そして待望の生演奏。全体としてEDM長のアレンジだったけど本当に良かった。ブラウン管とにらめっこしていた思い出と、まさに今ステージでワイズ氏が演奏している状況がごちゃごちゃになって、一瞬たりとも落ちつけなかった。

・Theme
アップテンポでビート感強めのアレンジだから、脳内でクランキーコングが蓄音機をグルッグルにブン回していた。ファミコンの「ドンキーコング」の音楽アレンジあることは知っているけれど、ここまでくればすっかり別物に感じる。然るべき始まりの曲でありながらもうここで終わるのか?ってぐらいガンガン攻めた演奏。もともとワイズ氏の演奏「も」あるといったアナウンスだった気がしてたので、若干短めなんじゃないか?って不安もありつつ、満足感も感じつつ、一気に心揺さぶってきました。

・DK Island Swing
泣いた。ので良かった!最高!ってことだけで。
ドンキーの家も、木の上のライフバルーンも、ランビも、エクスプレッソの金のトークンも、角で壊せるボーナスの入口も、本当にありがとう。

・Aquatic Ambience
カミナリのお二人を見てもらい泣き。ビートは引き続き強めながらも浮遊感のあるメロディがしっかりとたっていて素晴らしい。「2」の水中ステージは船底が舞台ということもあってか、すこし重めの曲調だと感じていますが、「1」は曲名の通りアンビエントに強く寄せた、陶酔感のある曲調で本当に美しい。

・Forest Interlude
あとでやるって質問コーナーのとき言ってたけど、やっぱりこの曲のメインフレーズが聞こえてきたときにはガッツポーズ。もともとテンポを上げたらダンスミュージックっぽいと感じていたので、今回のアレンジは素直に嬉しい。後半部分の儚さは全く別の見え方になった。あと「きりのもり」は本当に大好きなステージで、ボーナスへの入り方が秀逸。

・Life in the Mines ~ Fear Factory ~ Life in the Mines
選曲が激シブ。もちろんワイズ氏の曲はどの曲も良いのでなぜ?とかではなく、なんかコレくるの超アツいな!!!って思いました。今回のアレンジ感だとめっちゃ映える。そして「Fear Factory」は原曲のポップ感を伸ばすんじゃなく、重たくノリ重視に仕上げる最高の演奏。そっから戻るのも超良かった。どちらも「1」の終盤に多い曲なのでそろそろ終わりか…と感じてしまい、寂しさもありました。

・Sticky Brush Symphony
ワイズ氏が「アレやる」っていったので流石に予想できたけど、メインフレーズにアレンジ加えてたので最初はお?って感じ。一方でだからこそ生演奏への聞く姿勢が202%になる。そして段々と本体のメインフレーズが目立ち始めて、いつの間にか終わっている。この曲のすごいところって実際にプレイに集中していると(ステージのムズさも相まって)影を潜めるくせに、めちゃめちゃ良いフレーズだらけで、超印象的なためプレイ後には脳内に焼き付いているところだと思っていて、今回のアレンジではその良さを引き立てつつも、まさに目の前のプレイングを主役にするるような印象を受けました。すっごい。あと個人的には「とげとげタルめいろ」よりも「スコークス ライド」がトラウマ。友達とめっちゃやった。

・「Gang-Plank-Gareon」
デヴィッド・ワイズでシンガロングすることあるかよ!!!最高でした。前半は軽快で、後半は力強く。原曲のエネルギーを一気に上げた感じで圧倒サれました。スマブラのアレンジも取り入れるね的なこと言っていた気がするんですが聞き間違いかもしれない。スマブラSPはやっていないんですが、キングクルール参戦の映像も本当に良いですよね。これを始めてみたときも泣きました。曲のアレンジも気に入っています。

度々の完全な自分ごとですが、この曲を毎日の目覚ましに使っています。最悪の目覚めに対してもとてもポジティブなイメージと、活動への焦りを与えてくれていて本当に感謝しています。曲が良いので、嫌いになることもない。

総じて本当に素晴らしい演奏だったと思います。別アレンジや、今回やっていない曲も聞きたいなんて過ぎた欲望も出てきてしまうほどに最高の時間でした。
(このアレンジで、「Funky's Fugue」、「Flight of the Zinger」、「Disco Train」、「In a Snow-Bound Land」あたり聞きたい…!「アァ〜ヤッ!」って言いたい…)

エンディング

ここで「Hot Top Volcano」www

ディディーコングレーシングはやったことないんですが、ホーワンバッチャン検証で散々聞いたので、コレも嬉しかった。しかもDKラップのフレーズまで(たくみさん、せいやさんで)歌ってた。ワイズ氏も一緒にホーワンバッチャンで正拳突き?して本当に最高の空間だった。サイン欲しかったなーーーーーーーーーー。

終わりに

本当に本当に最高で、一生忘れられないイベントでした。途中にも書いたんですが、カミナリのお二方あってのイベントだと思いますし、お二方の力で実現した「デヴィッド・ワイズへの邂逅」を私達にもおすそ分けしてくれるような本当にありがたい時間でした。正直こんな機会があるなんて夢にも思っていませんでした。本当に本当にありがとうございます。
もしもまたこんな機会があるのなら、ぜひまた参加できれば、抽選が当たれば、それはこの上ない幸せです。

余談①

以前のYouTubeでたくみさんも言及していたが、「2」のサントラCDは廃盤で、中古も高すぎて(20万円前後)購入しづらい。ただしレコードだと1万円前後で買える。やすいプレイヤーといっしょに買ってもCDの1/4くらいの金額で買えるので、オススメ。

余談②

霜降りせいやさんの「終わってる麻雀の打ち方をする武田鉄矢さん」シリーズ本当に大好きで、Mリーグの魚谷プロとの共演動画も見ていたので、まさか休憩時間に生で見られると思っていなくて、これも嬉しかった。こんなお得なイベントになって良いのか…?

あと霜降りチューブのゲーム動画だとマリオテニス64の企画が大好き。


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