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Atelier Ladybird「add to palette」 の感想のようなもの

この記事は、2021年3月10日にリリースされたAtelier Ladybirdさんの2nd EP「add to palette」に収録されている楽曲について、個人的な感想を述べたものになります。

各楽曲にボーカルとして参加している、A2P(Avatar2.0Project)メンバーのオタク視点での感想なので、音楽的に掘り下げた内容は期待されないようお願いします。また、途中途中で話が脇道に逸れたり、限界化しているオタク特有の気持ち悪い言動が見られるかもしれません。

それでも構わないという方のみ、本文をお読みいただければと思います。

「add to palette」全曲試聴動画

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染まって(feat.幸糖ミュウミュウ)

まずは1曲目、人類に媚びない猫メイドこと、幸糖ミュウミュウ氏の歌う、「染まって」。

EPの始まりに相応しく、軽快で、目の前がぱあっと開けるようなイントロから曲がスタートします(この時点で、「ああ、これいい曲のイントロだ」と思いました)。

明るい曲調に乗せて、日常の中に溶けている小さな違和感を歌いながら、それでも足掻いて前に進んでいこうとする楽曲、というのが自分の印象です。

些細なことで上向きになったり下向きになったりする感情の振れ幅を、ミュウミュウさんがきっちり緩急をつけて歌いこなすことで表現しきっているので、とても心地よく聴けます。

個人的な願望ですが、芸人としての活動をある程度やりきったと感じたら、是非アイドルという新しい可能性を模索してみてほしいと思います。


Wonderful Weekend(feat.青咲ローズ)

2曲目はベーコンとレタスを嗜む青咲ローズ園長が歌う、「Wonderful Weekend」。

弾むようなリズムで「キミ」への気持ち、そして、それに悩む自分の中での葛藤を歌った楽曲、という風に自分は捉えました。

ローズ園長の声質はとても可愛らしく(角砂糖みたいな声、という表現が個人的にしっくり来ます)、ともするとその可愛さだけに気が向いてしまいそうですが、その綺麗な歌声にしっかりと「俯き加減の気持ち」や「確かな強い意思」といった感情を乗せて歌っているので、楽曲が真っ直ぐ心に響いてきます。

自分の勝手な脳内MVでは、石畳の道を園長が小石を蹴っ飛ばしたりしながら歩いている映像が流れていました。譜割りも音程を取るのも難しそうなこの曲を、しっかり「自分の歌」として落とし込んでいるのは、素直にすごいとしか言えません。


Bless(feat.泡沫調)

3曲目はA2Pが誇る宇宙人の歌姫、泡沫調様の「Bless」。

この曲については内容をあれこれ分析するような物言いをすると野暮になるので控えます(調様が全てお歌で表現なさっているので、自分風情が言葉で解体する必要がない)。

楽曲のタイトルそのまま、静かに深く息を吸いこんで、そっと吐くような歌です。

個人的には調様のお歌はもう一人のシンガー、歌い手のスタイルとして確立されていると思っているので、非常に落ち着いた心持ちで拝聴させていただきました(勿論、その上でどんどん進化していることも感じております)。

3曲目に位置しているこの楽曲が、EPの「要石」としての役割を果たすことで、なんというかこう、EP全体がぴしっとまとまっているような、そんな印象も覚えました。


Best Holiday(feat.菜花なな)

続けて4曲目は、ぱやぱやウクレレお姉さん、菜花ななさんの「Best Holiday」。

これもすごくいい曲です。いや、シンプルに、すごくいい。

ばなさん(すいません、この呼び方が一番馴染むんです)のお声は、とてもお姉さんなのになぜか不思議と可愛く聴こえてしまう、というのが魅力だと個人的に思っていますが、この楽曲でもそのお声のよさが存分に発揮されています。

朗らかに清々しく、ありのままの自分の人生を楽しんでいる楽曲だと感じました。

繰り返されるフレーズも耳に気持ちよく、本当に心地よく聴ける楽曲でした。自分の勝手な脳内MVでは、窓の外で小鳥やリスが拍子に合わせて身体を揺らし、果ては太陽や雲も一緒になって歌っていました(ディズ●ー映画か何かか)。


星空のララバイ(feat.巻乃もなか)

そして最後、もなふわさんこと羊の国の女子高生、巻乃もなかさんの歌う、「星空のララバイ」。

EPの最後の一曲として完璧な仕上がりの、胸にすとんと気持ちが落ち着く楽曲でした。

一日の終わり、布団に入って眠る前に、是非聴きたい一曲です。

楽曲自体がとてもよく、そして巻乃さんがしっかりとそれに合わせた、この曲が一番いいものとして完成する歌い方をしているので、本当に素晴らしくいい歌になっています。

静かに独りごちるようで、それでいて優しく語りかけるようでもあり、無理にがんばることはないよと寄り添うような、けれど確かに勇気づけられる心持ちにもなる、本当に、とても素敵な楽曲です。

これ以上はちょっと言葉になりません。もななすき。この曲もしゅき。


おわりに

長々と駄弁を繰ってきましたが、ようするにこのEPはとてもいい作品だということが言いたかっただけのオタクです。

この楽曲たちが全部入って1050円は安い。※各楽曲のインストも入ってます。

それぞれの曲の主人公たちの等身大の悩みや想いが、時に明るく朗らかに、時に静かで淑やかに歌われていて、本当に全部がいい曲でした。

曲調も様々でありながら統一感が持たされていて、一つのEPとして綺麗にまとまっている印象でした。EP全体を通して、これから何度も何度も聴き返していくことになると思います。

オタクの独り語りは以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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