男心はいつの空

人の心は移ろいやすい。それを女心と秋の空なんて女性だけに押しつけるなんて、今の時代やったらサクッと炎上するレベル。とらえどころがないけれど、どうしても好きだった女性に振り向いてもらえなかった、いじけた男性が思いついたフレーズなんだろう。

もし男心とセットにするならいつの空がいいだろう。ふわふわと欲に浮かれる春なのか、パッと花火のように撃ち出したら満足する夏なのか、でもやはり思い悩んでぐるぐるまわる秋なのか、振り向いてもらえず春が来るのをジッとこらえて待つ冬なのか。

正直どれでもないしどれでもあるので、空というより空っぽの容器にたとえたい。底に穴の空いたいれもの。カラカラに乾いて空っぽなときは食欲性欲睡眠欲を一気に流しこんで満足し、それが穴から流れ落ちるまでは理性的だけど、残りが少なくなるととたん動物的でいいかげんでだらしなくなる。その調整をうまくできる人をオトナと呼ぶんだろう。

さて自分はどうかというと3時間くらいしてお腹が空くとすぐ機嫌が悪くなってしまうのでオトナへの道半ばですねすいません。

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