夜が走る

夜が走る
夜が駆け抜ける
地球とおんなじスピードで
朝陽に追いつかれぬように
何かに目をつぶれるように
月が浮かぶ
月が欠ける
満足なんて幻さ
そんな顔して欠けていく
何にも見えなくなったあと
うかぶは君の冷たい目
同じ夜も同じ月も同じ君も
あっという間に過ぎ去って
残酷なまでにまぶしい朝がくる
呼んでもないのに朝がくる


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