最高の早起き

最高を語るにはまず最低から語るのがよいだろう。午前3時に仕事のコール。システム屋さんにありがちな深夜の夜間トラブルコールって奴だ。とある顧客(法人)に朝までにかくかくしかじかを確認しないと物事が進まないとのこと。ハイわかりました夜間の連絡先は事前にもらってますよ、チリンチリンすいません夜分遅くにかくかくしかじか、ほうほう了解よろしく頼む。なんてうまく進むわけはなくまるでつながらない電話を延々と3時間かけ続けつつ対応を検討するというのがとてもツラかった早起きの思い出。

熱く辛いことを思い出してたら最高の方が思い出せなくなりそうだ。ハワイ島で早起きして固まった溶岩を周りに囲まれたどこまでも続く一本道をランニングして迎えた夜明け。少し道を外れて黒く月面のような溶岩に足を踏み入れると、とがった軽石がアンバランスに積み重なったようなサクサクした感触でとても歩きづらい。固まった溶岩の上を歩くのは想定以上に体力を削られそうだ。そんな大冒険する予定はないけれども。

いつかやりたい最高の早起きは川下りをして川辺でキャンプして、冷たく引き締まった空気の中、朝焼けに水面の色がどんどん変わるのを眺めながら、熱いコーヒーを飲むてのをやりたい。カナダのユーコン川あたりで。

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