つめあわせ

チンチンとならないのにチンチン電車と呼ばれるね
私がものを言わなくなったらなんと呼ばれるのでしょうか
ただ私は自分の名を呼んでほしい
さらっと風に消え去るように呼んでほしい

ぐんぐん伸びる若葉のように
君の未来は広がって
いつか雲を突き抜け見えなくなる
ジャックと豆の木みたいにね
その木から帰ってきたら教えておくれよ
雲の上に何があったかをさ

余ったからあげる
はにかんで君がくれたチョコのひとかけら
あまりものじゃなくてたからもの

ゆうゆうと流れる川のように生きたい
でも川は海に流れて
海は乾いて雲となって
また雨となって川にもどる
そう考えると私は世界そのものだ
世界の一部じゃなく私が世界だ
さあ世界の幕開けだ
いつ幕を閉じるかは私が決める

あいしてる
五文字で伝わることなんか
たかが知れている
でもそれを言うときの
口の形
漏れる吐息
乗せた感情
すべてが雪の結晶みたいに
輝いている
だから人を好きになることは
やめられないんだな

ありきたりな毎日を
ありのように一歩ずつ進む
つまらないかい
たのしいかい
キリギリスみたいにその場を生きていたいかい
でも振り返れば積み上げてきた
無数の一歩が君の財産だ
誰にも奪えない君だけのものだ

かもめのもめごとどこにいく
ゆずがおちたらいつくさる
おっぱいがいっぱいでなにがわるい
ほんとうのわたしをみてください
あふれたことばにごまかされないで

やっとここまできたみたい
やれやれまだここなのかしら
コップに水が半分あるとき
あなたはどう思う
人生終わるその時までは
なんでもかんでも途中なのさ
その途中を楽しもう歌おう踊ろう
コップの水なんかぶちまけてさ

見慣れたその横顔が
いつもと違って見えるみたい
冬の寒さのせいかしら
彩られた光のせいかしら
ほんとうはどっちも違ってて
きっぱり気持ちを決めたから
あなたを愛すと決めたから

もっと素直になれたらなんて
いいわけにしかならないよ
誰かに素直になるために
自分に素直になるしかない
好きなものにかこまれて
好きな言葉を話して
好きな人のそばにいなさいな

青くつきぬける空を見て
自分の青臭い考えを思う
赤く染まる夕日を見て
開かない扉のことを思う
暗い夜空に気持ちが暗くなっても
誰がなんと言おうとも
あなたはわたしのスター

あるき続けるあなたの背中に
エールを送ろうしっかりと
頑張れって言葉は簡単で
もう頑張ってるって思うだろうから
私からはただ単純に
そのまま行け 間違ってない
とだけ伝えよう

こんなに愛してるのに
なんで伝わらないんだろう
その愛はあなたに向けてなのか
自分に向けてなのか
よく胸に手を当てて考えてみる
でもその人を思うときの
胸の高鳴りだけは嘘をついてない
そのビートの速さで
あなたに向かって駆けていこう

ありきたりな言葉ではつまらない
あからさまな言葉は恥ずかしい
あゝあなたに伝えたい
あなたのおかげでいまがある
あしたを描けるいまがある

まるで別人みたい
いつかあなたに言わせたい
からかうあなたを見返したい
でもねそのままでいいっていうから
そのままでいいかななんて思ってる

声が聞こえる
あなたの手と足を止める言葉
あなたのお腹が煮えくりかえる言葉
あなたの心を弾ませる言葉
全部飲み込みこえていけ

水分が足りない
肌も目ものどもカラカラだ
潤してほしい
君の汗と涙と唾液で

もっとも世界で大事なことは
もっともみんなが放置してることで
もっとあなたが抱きしめていたいこと
もったいないくらいに
もっていることに気づかないこと

名無しのカカシが恋をした
肩に止まるカラスにね
いろんな話をしてくれるけど
この手も足も動かない
私にできるのはただ話を聞いて
ジッと見つめることくらい

地の果てまで駆けていって
世界の端っこみてみたい
きっとすみっこ暮らしが大好きな
見たこともない内気な動物の
楽園になってるに違いない

ぽんと頭を触られて
ぴょんと心がはねました
かちんとくることあるけれど
こんなにあなたのことが好き

ゆうゆうと空を飛ぶ
鷹のように生きてみたい
翼をほとんど動かさず
風をとらえて浮かんでる
私の風はどこに吹く
私の翼はどこにある
どちらもいまないのであれば
地べたをとりあえず駆けていこう
飛ぶための滑走路だと思って

かえるの歌が聞こえてくるよ
顔をかえる
性格をかえる
体系をかえる
でもそれでなにをえるのか
そのままのあなたでいるうちに
向こうが勝手にかわるのを
待つのも悪くないかもね

アイドルは偶像て意味なんだって
私が追いかけてるのは幻かしら
いいえ私はたしかに見ました
自分の言葉で話すあなたを
いいえ私はたしかに触れました
大きな手で包まれたぬくもりに

みんなが大丈夫だという
あなたも大丈夫だという
鉱夫のようにたくましく
情婦のようにやわらかく
生きぬけると信じてる
でもわたしは心配で
心のかけらを配り続ける
あなたがいらないって言ってもね

あこがれのあの人に
一歩ずつでも近づきたい
あこがれたあの場所に
いつかたどりつけるかな
いこうその先へ
熱い想いをガソリンにして

青く深い海の底で
赤く燃えるあなたの炎
それは命の叫び
ほとばしる愛のささやき
その熱を波打ち際で微かに感じる私
よせては返すほのかなメッセージ

はなれていてもそばにいる
それは幻 それは勘違い
でもそれがあなたを救うなら
呪いではなく救い
あなたの心をすくいとる優しいスプーン

ひまわりの花だって
太陽がまぶしいときもある
いつも笑ってるあの人の
涙を許してやってくれないか
花がいつか枯れるのを許すように

ゴトゴトと音を立てて走る列車
君を好きな気持ちが燃料なのさ
銀河を走る一筋の列車
途中下車するときは
流れ星になって君のもとへ落ちていこう

さらさらと流れる砂糖の先に
濃い目に入れた黒い液体
うんと甘くしてやるわ
ほろ苦いのはもうたくさん

あやしい言葉に惑うことなかれ
愛する言葉の力を信じよ
自分で選択したその道で
汚れた誰かの心を洗濯してやりなさい

ねるまを惜しんでとりくもう
まるまる人生かけてみよう
ある晩あなたは気づくでしょう
はるか遠くまで来たことに

苦労して手に入れたものが
手からこぼれ落ちるのは悲しい
でもその空いた手のひらで
新しいものがつかめるじゃない
そのくらいの負け惜しみ許してよ

彩りのない毎日に
色をつけよう
雲はキャンバス
青は空から
赤は血から
流れ出した絵の具が虹をかけるまで

‪にくらしいときもあるけれど‬
‪にくめないのあなたのこと‬
‪にくきゅうをさわるとき‬
‪ここにくるわ あたたかさが‬

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?