毛布

鉛のような足と身体と心と頭
マシンガンで蜂の巣にされたよう
ほんとの蜂の巣の穴は
子供と言う名の希望が潜む
ほんとの私の心の穴は
ただぽっかりと風が吹くだけ

そんな穴を埋めるのは
いつでもあなたのことばたち
言われたカケラが葉っぱになって
優しくわたしに降りつもる
なんどもなんどでも降りつもる
カラフルな紅葉のような言葉たちは
やがてふっくらと編みあがり毛布となる
わたしはそれにくるまって
石焼きいものようにほかほかになって
長い長い秋の夜の旅にでるのだ

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