Quest3 雑感 その4 ブックリーダーとしてのQuest3

Quest3 購入その後

ちょうど一ヶ月前の10月中旬、初めてのMRゴーグルとなるMeta Quest3を購入した。

色々と使える道を模索したが、現在の僕の使い方だと「漫画を一気読みするときの専用デバイス」が最も適していると感じた。

ちなみに2024年か2025年に購入するApple Vision Proは空間ビデオ専用機として使用する事がほぼ決まっており、こちらは我が家の愛しいスナネズミ達を（画質的な意味合いだけではなく空間、雰囲気的にも）より高い解像度で記録・視聴できると思われるので必要な出費だと考えている。

では、ブックリーダー、特に電子書籍サイトで購入した本を読む場合（言い換えれば自炊本ではない場合）としてQuest3を見たときはどうだろうか。

結論：★2.5
人には薦めないレベル

以下に理由を記載する。

１．アプリケーション（-★0.5）

ほぼ存在しない。
ほぼ、と書いたのは強いて言えばWolvicというブラウザが存在するため。

これはVR版のFirefox（ブラウザ）ともいえるアプリで、本来はブックリーダーという位置づけではない。

僕が主にマンガを購入しているebookjapanというサービスはブラウザからも読書が可能なので、Quest3内蔵のブラウザを使ってマンガを読むことができる。

この要領ならWolvicを使った読書も可能、という意味合い。

ただ、Wolvicだとちょうど良い画面サイズで画像表示が荒く（ジャギー）、３倍表示でやっと違和感なく読めるレベルとなる。

こうなると、必要以上に画面が巨大になり、顔を動かさないと端のコマをみることができなくなってしまうため、ここまで使えないとあきらめてQuest3内蔵ブラウザを使って読書をしている。

２．ページ送り（-★0.5）

仰向けに寝ながら読んでいるので、手にもったコントローラーをおなかの上あたりで握り、ページ送りを行う。

完全に腕を下に置いた状態でページ送りができればよいが、コントローラーのポインターが画面上になければページ送りができない。
（画面上にポインターがあることでブラウザがアクティブになるため）

３．VR時に自分の腕が映り込む（-★1.0）

これは完全に予想外だったが、VRモードで漫画を見ていると自分の腕(のVR)が邪魔になる。

VRという性質を考えれば当然なのだが、自分の腕がどこに位置しているのか、またはVR内で操作をする為に仮想的な腕や指が表示されるのは理解できる。

しばらく我慢しているとそのうち消えたりもするが、特にマンガ一気読みなどして没入している時にこの現象が起きるとかなり興ざめする。

明らかに腕を下ろしていたり一定時間範囲外にある場合は腕を非表示にするオプションなどが欲しい。

MRモードにすることで腕のVRを消すことはできるが、VR空間の落ち着いた雰囲気の中で本を読むのも捨てがたいため、非常に悩ましい。

４．頬骨が痛い（-★0.5）

僕は現在2種類のヘッドストラップを所持している。

①標準のヘッドストラップ
これは作りもチープだし頭に固定する際の微調整なども非常にやりづらく、初めてQuest３を使った僕でもダメだとわかるほどだった。そのため、付け心地とバッテリー拡張の意味合いでもう１つのヘッドストラップを購入した。

Quest３ 標準ストラップ

②Meta Quest3 Eliteストラップ バッテリー付きストラップ
純正の拡張バッテリー付きストラップ。上記の標準ストラップと比べると作りはしっかりしており、装着時の安定感は桁違い。

頭の上からバンドを通すこともできるが、使用後に髪型が真っ二つになってしまうため、基本的には上からのバンドは使用せずに後ろから押さえつけて使う。

今回の場合は寝ているため、特に頭上のバンドがなくても危険性はない。

しかし、頭の後ろと顔面（目の下の頬骨のあたり）でデバイスを支えるため、しばらく装着していると頬骨あたりが痛くなってしまう。（僕はまだ慣れていないので30分くらいで痛くなる）

ちなみにAmazonではずっと売り切れだったが、実店舗では普通に販売していた。

Meta Quest3 Eliteストラップ バッテリー付き

上記４項目を総合すると、★2.5という結論になる。

その後

上記問題を解決する為に、別のストラップも検討した。

③BOBOVR社ヘッドストラップ
少しネットを検索したところ、BOBOVR社のヘッドストラップがよさそうだったが、Amazonで検索したところ配送に１ヶ月程度かかることが分かった。（下記画像は2023/12/3のキャプチャだがやはり1ヶ月程度の納期）

BOBOVR
2023/12/3の時点で2024/1/10配送予定になっている

仕方がないので本国のWebSiteから注文した。
発注から最寄りの営業所到着までの所要日数は以下の通り。

・2023/11/11：注文
・2023/11/22：中国工場出荷
・2023/11/30：中国から日本に向けて出荷
・2023/12/02：日本の中継センター着
・2023/12/03：居住地域の営業所着
・2023/12/04：自宅着

装着感

頬骨の痛みはかなり減り、おでこと後頭部でQuest3を支えている感じがする。ただ、髪型への影響は大して変わらず、休みの日などに整髪料を付けてない時限定使用になりそうな気がする。

バランスの問題なのかはわからないが、仰向けになるとEliteストラップよりもQuest3の重さを感じる様になった。

やはり、ブックリーダーとしてのQuest3の評価は変わらず★2.5のまま。

終わりに

結果はある程度分かっていた感はあるが、ブックリーダーにQuest3を使うのは若干無理があったかもしれない。

ただ、当初の目的は達成しているので、しばらくはこの環境を微調整しながらいきたいと思う。