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Switchbot ペットの為のトリガー設定例

我が家では、スナネズミの快適な生活の為にSwitchbotを使用した空調管理を行っている。

最近は非常に暑く湿度が高い日が続いているが、この状態でどこまで温度湿度管理が可能なのかを記載してみることにした。

注意事項

トリガーにしている温度湿度は、あくまで「スナネズミ達が住んでいるケージ内の温度湿度」であり、人間の居住空間に関しては考慮していないし、電気料金を節約しようとは微塵も思っていない事に注意してほしい。

ここで例示する温度湿度はあくまで「我が家のこの個体」に対する適温である。

もちろん参考にする程度であれば大きな問題はないと思うが、あくまであなたの家にいるその個体における適温はその個体を実際に観察しながら決める事が大前提である。

これまでの温度管理系の記事は以下のマガジンにまとめてある。

目標設定温度湿度

2024年7月中旬現在、我が家は以下の様なスナネズミからのサインをもとに目標設定温度を設定している。

目標設定温度湿度

温度:25.5℃~27.0℃
絶対湿度:11g/m3~13g/m3

参考にするスナネズミからのサイン

  • ポルフィリンの分泌

  • 鼻水

  • いる場所

  • ティッシュの盛り具合

  • 毛並み

  • 寝相

  • 食欲

  • 体重

  • 目の力

繰り返しになるが、湿度が高いと27℃はスナネズミにとって不快である可能性もあるだろうし、あくまで各個体の状態を確認しながら最適な温度湿度を設定してほしい。

実際の温度湿度

平均温度:26.2℃
温度範囲:25.4℃~26.9℃

平均絶対湿度:12.41g/m3
絶対湿度範囲:11.26g/m3~15.02g/m3

平均相対温度:50.5%
相対温度範囲:46%~59%

これまで1年近く我が家のスナネズミを観察したところ、2匹は26.5℃が適温、25.5℃だとちょっと寒いと感じている様なので、凡そ満足できる温度帯に設定できていると思う。

湿度が14 g/m3を突破している事があるのは、除湿機の水を捨て忘れて装置が止まったか洗濯物を部屋干しした時なのでこればっかりはどうしようもない。

欲を言えば最高温度を26.7℃くらいまでに抑えたいが、これは現在方法をテスト中である。(後述)

実際のトリガー

ここからは実際に設定しているSwitchbotのトリガー。

制御している機器

  • メインエアコン

  • サブエアコン

  • Switchbotサーキュレーター

  • 小型ファン

  • ホットカーペット

  • 除湿機×2台

我が家のトリガー全体図

トリガーの8割はSwitchbotで構築しているが、小型ファンやホットカーペットはMatter制御なのでホームアプリで作成している。

なお、Switchbotはたまにトリガーが働かない事があるので、メインでトリガーを設定しているSwitchbot HUB2以外にも一部についてはバックアップとしてSwitchbot HUB1によるトリガーも設定している。(数が多くなるので下記には記載していない)

我が家のトリガー一覧

対象が人間でない事と、エアコンの自動モードやAIなんちゃらが嫌い(というか信用できない)ので、上記の様な面倒なトリガーになった。

解決したい問題点

温度範囲を見ると、適温が26.5℃にも関わらずちょいちょい27℃付近まで温度が上がっている事がわかる。

これはケージの中の温度を制御する限界とも言えるが、外気温と異なりケージ内温度はそこまでレスポンス良くエアコン温度と連動せず、どうしても多少の遅延が発生する。

また、Switchbotはその設定温度ぴったりにトリガーが発動するのではなく、若干のバッファーがあるようで、例えば26.5℃に設定したトリガーが26.7℃になって発動する事もある。(公式発表は無いが、2024/7/18頃のVer8.7で改善されたような気もするが未検証)

更に(当然だが)同一温度に複数設定したトリガーは正常に動作しない為、意外と希望の温度付近を維持するのは難しい。

例えば26.5℃付近に温度を維持したい場合、以下の様なトリガーが設定できれば理想的だと思う。

  • 26.5℃「以上」の場合にエアコンAを冷房26℃

  • 26.5℃「以下」の場合にエアコンAを冷房27℃

しかし、上記のトリガーを設定すると以下の様な現象が起きる。

  1. 温度が27℃方向から下がり、26.5℃に近づく

  2. 温度が26.5℃になる

  3. 「26.5℃以下」のトリガーが発動しエアコンAが冷房27℃で稼働

  4. 惰性で温度が26.3℃になる

  5. 冷房27℃の効果が表れ始め温度が26.5℃になる

  6. 「26.5℃以上」のトリガーは発動せず

  7. そのまま温度があがり温度が27℃まで達する

2で「26.5℃以下」のトリガーが発動しエアコンが冷房27℃で稼働しているが、ケージ内温度が上がるまでラグがあるのでその間に室温は下降する。(26.5℃→26.3℃へ)

その後、ケージ内温度が上がり(26.5℃→26.7℃へ)、26.5℃以上のトリガーが発動すると思いきや、発動したりしなかったりという現象が発生する。

そしてそのまま27℃まで温度が上昇し、27℃以上のトリガーにより再び室温が下降する。

2024/07/22追記

前述の通り、Switchbotはその設定温度ぴったりにトリガーが発動するのではなく、若干のバッファーがあるようで、例えば26.5℃に設定したトリガーが26.7℃になって発動する事もある。(公式発表は無いが、2024/7/18頃のVer8.7で改善されたような気もするが未検証、と記載をしたが、どうやら本当に解消されている様子。

温度上昇時は26.6℃で、温度下降時は24.4℃できっちり発動する。

考えられる改善方法

トリガーとなるSwitchbot温度湿度計が入っているケージには、正副予備3個のSwitchbot温度湿度計を設置してあり、これまでは温度湿度計の故障対策としていた。

しかし、せっかく3個のSwitchbot温度湿度計を設置しているのなら上記問題を解決する為に使用する事にした。

温度湿度計A:メイントリガーに使用
温度湿度計B:メイントリガーの真横に置き、互いに正常性を担保
温度湿度計C:上記とは異なる壁面に設置し、温度校正を+0.4℃で設定

こうする事で、例えば26.5℃の時は以下の様な表記となる。

温度湿度計A:26.5℃
温度湿度計B:26.5℃
温度湿度計C:26.9℃

温度湿度計Cで温度が27℃のトリガーを作成すれば、実質的に26.6℃でトリガーがかかる事と同義となる。

実際には26.7℃あたりでケージ内温度が下がり始め、現在の上限温度を-0.2℃程度押し下げることができるのではないかと考えている。

更に独立した温度湿度計でトリガーをかけているので、前述した様なトリガー不発も起こらないと期待している。

来週もかなりの夏日が続くので微調整をしながら詰めていきたい。

2024/7/21トリガー更新

上記で記載した温度湿度計補正を試してみたところ、思ったよりもうまく機能する事が分かった。

同時にかなり湿度も上がっている事も踏まえてサブエアコンを除湿に切り替えた。

試しにホットカーペットをOFFにしてみたところ、意図的に他の場所よりも1℃高く設定している部屋が他のケージ内と同じ温度になってしまった。

元々が寒すぎたときの避難場所にとつけているホットカーペットなので、やはりこのままつけっぱなしにした方が良いという結論になった。

以下はケージ内温度。
この日は日中35℃とかなりの暑さだったが、かなり理想的な温度変動になってきた。

サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。