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夏用スーツ+財布(Hitoe® Fold)

2024/06/29追記
1番下にしばらく使った感想を追記

夏用スーツでの悩み

夏にもスーツのジャケットを着なければならない僕みたいな営業職は、暑い以外にも悩みを抱えている。

暑さ対策だけならスーツを盛夏用の生地やアンコンにすればある程度解決するものの、今度は別の問題が浮上してくる。

それは財布の入れ場所問題。

盛夏用の生地やアンコンにする事でスーツは薄くなり、例えフレスコやモヘア混にしたとしても、長財布をジャケットの内ポケットに入れるとぽっこりと膨らんでしまう。

フレスコ:強撚糸(きょうねんし)で作られた生地。
強撚糸:2-3本の糸を縒って強度を高めたもの
アンコン:ジャケットの裏地や肩パッドなどを極力なくしたもの。
モヘア混:アンゴラヤギの毛(モヘア)とウールを混ぜた生地。

この問題を回避する為には以下の方法しかない。

  1. そもそも財布を持ち歩かない

  2. 財布をスラックスのポケットに入れる

  3. 財布をカバンなど別のものに入れる(スーツに入れない)

  4. ジャケットに響かない薄型軽量の財布を使う

1は論外だとして、2もオススメしない。
たまにスラックスのポケットに折り畳みの財布をいれている人を見かけるが、パンパンになっていてちょっと格好が悪いし、スラックスがすぐにダメになってしまう。

3も何度か試したものの、万が一カバンを無くしたり盗られたりした場合、すべてを失うことになりリスクが高すぎる。

そのため、やはり財布は身に着けておくという結論に落ち着くのだが、入れ場所が・・・とループをする日々だった。

が、やっと答えが見つかった。

これまでも盛夏用スーツに耐えられる財布を探し続けていたが、今回かなり良さそうなものを見つけたので記載する。

Hitoe® Fold

いくつかのモデルがあるが、特に僕が惹かれたのはHitoe® Fold Lessというもの。

電子決済時代を前提に、極力無駄を省き、薄くて軽いに特化する事で機能美をも実現した財布。

以下の比較表を見てもらうとわかるが、硬貨やカード収納枚数などをバッサリ削っている。

スティーブ・ジョブズの名言「シンプルである事は複雑であるよりも時に難しい事がある」を体現したような製品にとても惹かれたのを覚えている。

Hitoe® Fold 比較表
公式サイトより。

したがって、以下のような人には向かないと思う。

  • 小銭をたくさん持つ

  • レシートはとりあえずもらう

  • 色々なポイントカードを持っている

  • クレジットカードを複数枚持っている

僕の場合は仕事専用という事もあり、カード3枚タイプで事足りる。
免許証、コーポレートカード(会社から貸与されたクレジットカード)、ETCカード一体型レンタカーカード。

緊急時に家用のクレジットカードを使わなければならない場合、iPhoneに格納されているクレジットカードでタッチ決済をすれば乗り切れるし、SuicaやQRコード決済もあるので支払い関係で困る事はないと思っている。

WEBを検索すると5,000円程度で薄い財布も売っていたりするが、どうしても質感がチープすぎて(=クオリティが低い)好きになれない。

ただ、経験上この手の製品はシンプルさとクオリティをトレードオフしている事が多く、なかなか満足がいく製品を見つける事が出来なかった。

しかし、本メーカーはユニークな方法でこの不安を払拭してくれた。

どこでもショールーム

9,900円のデポジット(一時預かり金)でサンプル品の貸し出しを行えるサービスで、14日間以内に製品を送り返す事で預かり金を返金してもらう仕組み(ただし送料のみ自己負担)。

この方式であれば実物を手に取る事も出来るし、実際にスーツに入れて試す事も出来る。1週間程度使えば潜在的な問題点も洗い出されるだろう。

以下はどこでもショールームを利用して製品を借りた際の写真。

新品ではないので、逆にしばらく使った後の皮の具合をみるのにもちょうど良い。

ただし、人間は一度手に取るとそれを所有し続けたくなる(要は買いたくなる)為、必要に迫られていないのであれば借りない方が良いと思う。

正面
カード3枚、小銭4枚(500円、100円、10円)くらい、お札5枚くらいをいれた状態

夏用のスーツに最適

フレスコやアンコンのスーツにこの財布を入れてみたところ、「言われてみれば入れてるかな?」くらいに違和感がなく、これまでの長財布とは全く違った。

前述のサンプル品貸与がなければ絶対に購入していなかったが、実際に財布の作りや質感を試す事が出来た安心感なども相まって購入を決めた。(僕の誕生日プレゼントになった)

耐久性も踏まえた上で実際に購入したのはHitoe® Fold Less - Etretat -だが、とても満足いく財布を手に入れる事ができたと思っている。(毎度ながらこの手の買い物は好きにさせてくれる奥さんに感謝)

Hitoe® Fold Lessのメリット

  • 薄くて軽い

  • 夏用のスーツでも響かない

  • カードは3枚、臨時なら+1枚格納できる

  • 製品としての完成度は高く、所持する喜びを与えてくれる

Hitoe® Fold Lessのデメリット

  • 高い

  • 閉じ方、開け方にコツがある

  • 貨幣が最大15枚までしか入らない

  • AirTagが入れられない

高い

Hitoe® Fold Lessが33,000円、Hitoe® Fold Less - Etretat -に至っては52,800円もする。

僕の場合は選択肢がなかったこともあり価値が価格を超えたが、ここは判断が分かれるところ。少なくても気軽に選択できるものではない。

閉じ方にコツがある

インナーフックという仕組みを利用しクレジットカードをひっかけて財布を閉じる仕組みである関係上、初めて手にした時は戸惑うと思う。

動画では片手で財布を開閉しているが、かなり慣れないとこの動きは無理だし、最初は両手を使っても難儀する。

この開閉方法を許容できるかをしっかりと見極めたほうがよく、従って「どこでもショールーム」の活用は必須だと思う。

また、公式HPに動画もあるので参考にしてもらいたい。

貨幣が最大15枚までしか入らない

ジャラジャラ小銭を持たない人だと仮定して、この財布に500円玉を1枚しか入れていないとする。

もし120円のジュースを購入したらどうなるか?

最悪、50円玉が切れている自販機だった場合、お釣り380円を100円×3枚+10円×8枚で返却される。

もうこれだけで実に11枚。
最初から複数枚の硬貨を入れていた場合、簡単に15枚の制限を超えて入りきらなくなってしまう。

これはしばらく使用してから判断するつもりだが、少し大げさに言うと、硬貨を持つことをある程度諦める必要がありそうに思う。

「今どき硬貨を使う事なんてない」と思っていたが、先日、金沢で北陸鉄道バスに乗った時、支払いは現金とローカルICのみ(Suicaも不可)という状況に遭遇し、現金の必要性も加味する事にした。

余談だが、補助金目的でICカードからクレジットカードのタッチ対応に乗り換えるバスも増えてきているので、この問題は収束していくと思われる。

ちなみに補助金は新規対応のみを対象としており、既存インフラからの乗り換えが必須であるため、Suicaを含めてICカードを採用していたところは補助金目当て+コスト削減狙いでクレジット決済に乗り換えると思われる。*1

既存ICカード(Suicaなど)のインフラを更新の場合のコスト:約12.1億
新規クレジットカード決済導入の場合のコスト:約6.7億

あとはクレジットカードそのものをかざすのではなく、iPhoneのクレジットカードタッチ決済に対応してくれれば全く問題ない。

インバウンドも含めて考えると日本ローカルなSuicaよりもクレジットカード決済の方が効率があがるし運転手も海外の人に運賃の説明をすることもなくなるので個人的には賛成。

AirTagが入れられない

これは完全の僕の使い方の問題だが、今までの長財布にはAirTagを入れていた。

しかしこのタイプの財布に変えてしまうとAirTagは入らない。
カードタイプのAirTagっぽいものもあるが、カードはすでに3枚収納されている上に、このAirTagっぽいカードは現時点でクレジットカード2枚分程度の厚みがあるため、これも無理。

将来的に運転免許証がiPhoneに格納されないと解決方法はなさそう。

問題点

それは財布が仕事用とプライベート用に分かれてしまう事。

仕事用の財布だけでプライベートを乗り切るのは無理だし、逆もまた然り。
すなわち2つの財布を用途別に持つ必要がある。

現在は以下のように分けて財布を持っている。

注意した点は身分証明書。
プライベートで車を運転することがないため、免許証は仕事用の財布へ。

急に身分証明書などを求められたり、僕の身に何かあった場合の身元確認用としてマイナンバーカードをプライベート財布に入れることにした。

仕事用の財布

  • 免許証

  • コーポレートカード(会社から貸与されたクレジットカード)

  • ETCカード一体型レンタカーカード

プライベートの財布

  • 家用クレジットカード

  • マイナンバーカード

来年の夏ごろまでにマイナンバーがiPhoneに搭載されるので、将来的にプライベート用財布から1枚カードが減るのはいい事。

最後に

夏用スーツの大きな問題点がこれで解消した。

僕的に唯一の問題点であるAirTagが入れられない問題をどうにか解消すべく、引き続き情報を集めたいと思う。

実際の写真。
青の色具合もちょうど良く、長く付き合っていけそうで嬉しい。

奥さんに感謝しつつ大切にしたい。

2024/06/29追記

しばらく使った感想。

製品としてはとても良く、個人的には90点。

良いところ

  • やはりこの薄さはかなり良い。

  • その割にペラペラ感や形の歪さは無い

  • 安っぽさも全くなく、所有する喜びを感じる事が出来る手触りと外観

イマイチなところ

  • カードをあと1枚入れたいと気づいた

  • 現在のタイプだと最大3枚なので、運転免許証、レンタカーカード(ETC)、コーポレートカードを選択せざるを得ない。

何故カードをあと1入れたいかというと、飛行機移動の際は空港のカードラウンジを使うのだが、そこで対象のクレジットカードの提示を求められるから。

ラウンジが使えないと机の確保どころか電源確保もままならず、空港内を彷徨う事になる。

暫定で1枚入多く入れる事は出来るので、とりあえずはこの方法で凌いでいる。

常に4枚必須というなら他の種類のHitoeを選べば良いのだが、やはりこの薄さは捨て難い。

リファレンス

*1)熊本市電も全国ICカードから離脱へ



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