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いつか宝物になるように

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高校生の頃、演劇部員でした。

当時大好きだった漫画家
萩岩睦美さんの短編作品
「くじら・舞踏会」を漫画から台本におこして
舞台で上演しました。

身体が弱く勉強だけが支えの少年マーク。
幼なじみのフィオナを助けようと
崖から足を滑らせてしまい
目覚めたのは何故かくじらのお腹の中で!?

舞台で演じた「くじら・舞踏会」の他にも
「パールガーデン」というお話も大好きでした。

そう、普通なら「でした。」で終わるお話しですが、萩岩睦美さんは現在もご活躍されていて、最近は再現原画展を開催されています。

当時のカラー原稿は発色優先で描かれていて、光にあたると退色してしまう絵具が使われていた為、展示する事ができません。

それを展示に耐えられるように
当時とは違う違う絵具で再現して
展示されるという事に取り組んでおられて
先日、大阪でも再現原画展が開催されました。しかもサイン会付きで。

サイン会は抽選でダメ元で応募したところ
なんと当選!

大好きだった作家さんに会えて
しかもサインがもらえるなんて。
そんな事が四半世紀も経って起きるなんて!
当時の自分に教えてあげたい!
って思いました。
(同じことを会場で言っている方がいて、みんな同じ事を思っていると嬉しくなりました。)

当日は、その場で購入した書籍と
プラスして自分が持っている昔の単行本などにも1点サインをしてもらえました。

私はなんとなく遠慮してしまって
古い単行本を持って行かなかったのですが
古い単行本を宝物みたいに
大切に持っている方がたくさんいました。

単行本の粗めの紙は
時間が経つと茶色くなってしまいますが
その色は大切にされてきた時間を感じさせて
本当に素敵だなと思いました。

「古い単行本を親子で読んでいます。」
という方もいらっしゃって
声はかけられませんでしたが
親子で同じ単行本を読んでいるなんて
最高じゃないですか!って伝えたかったです。

場所を取らない、とか、
読みたいと思ったらすぐ買える、とか
電子書籍には電子書籍の良さがあって
紙で買っていた週刊少年ジャンプも
とっくに電子版を買っている私ですが

でもやっぱり紙の単行本って
いいなと思うのです。

手触り、
紙やインクのにおい、
重さ、
時間が経つと変わる紙の色。

萩岩睦美さんのサイン会を体験して
やっぱり紙の単行本が好きだなって
改めて思いました。

だからなるべくマンガも含めて本は
いつか宝物になるように
紙の本を買って読みたいと思っています。


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