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【ネタバレあり】トイストーリー4は、ウッディの物語


・はじめに

金曜日ロードSHOWで、トイストーリー4が放送されていました。3度目の視聴だったのですが、感動してしまいました。しかし、4はトイストーリーシリーズの中でも、賛否が分かれている作品のようです。今回は、私なりにトイストーリー4に対しての肯定的な感想を書きたいと思います。ネタバレ注意です。
感想の結論を先に言うと、「お疲れ様ウッディ」です。

・ざっくりとしたあらすじ

前作で、ウッディたちはボニーという新しい持ち主のおもちゃになりました。時間がたつにつれ、ウッディだけ段々と遊ばれなくなってしまいます。だいぶ話を端折りますが、フォーキーやボーピープとの出会いを通して、ウッディは自分の役割について考え始めます。持ち主のために生きることを人生の使命としていましたが、持ち主から離れ公共のおもちゃになるという生き方があることを知ります。最終的には、後者の選択をし、仲間から離れることになるというのが大筋です。(詳しくはhttps://ciatr.jp/topics/24623をご覧下さい)

・感想 トイストーリー4

賛否がある部分の一つが、最後の仲間から離れるという選択肢を取るところだと思います。見方によっては確かに、ずっといた仲間を捨てて、自分勝手な決断をしたとも考えられます。

賛否の根本にあるにのは、おもちゃを、「人間のために存在するもの」として捉えるか、「一つの人格のある人間」のように捉えるかの問題があると思います。

前者の考えがある人は、ウッディの選択を否定的に、逆に後者は肯定的に受け取りやすいと思います。
前者のように捉えたら、ウッディの選択はおもちゃの範疇をこえた行動であり、自分勝手です。
後者のように捉えたら、ウッディの選択はおもちゃといえど一人の個人の選択であり、彼に選ぶ権利があると考えます。

人によって感じ方は違うと思いますが、私は後者の意見のほうが好きです。ウッディは長年おもちゃのリーダーとしての役割を担い、人一倍アンディやボニーのおもちゃとしての責任感を強く持っていました。言い換えれば、責任感が強いがゆえに、今まで「他人のための人生」を歩んできたと思います。そんなウッディは、今回の選択によって、初めて「自分の人生」を歩めるようになったのではないでしょうか。
もう少しメタな視点で考えると、製作陣がウッディを主人公の束縛から解放してあげているように感じました。商業的にみれば、ウッディに仲間たちといる選択をさせ、もう何作も新作を創ることができたと思います。しかし、あえて続編が作りづらい選択をしたということは、製作陣がウッディを一人の生きているキャラクターとして捉えているから定年させてあげたように感じました。まるで「いままでお疲れ様、ウッディ」といっているように感じました。そう捉えると、PIXARの1キャラクターへの愛を感じました。
あくまで、私の勝手な解釈なので、製作陣の思いとはまったくことなるかもしれませんが…




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