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「将来何になりたいの?」

やりたい会社あるの?

入りたい仕事あるの?

5年後10年後どうなってたいの?

たくさんたくさん同じような質問をされてきた。

クソ真面目な私からしたら、答えなければならないプレッシャーと、答えが見つからないもどかしさとで葛藤があり、大人になればなるほど見つからない「将来の夢」的な「目標」的なものをずっと探し求めていた。

幼い頃

幼稚園の頃は確か「お花屋さん」とか「ケーキ屋さん」とかそんなのだった。

ごっこ遊びでやること、みんながそう言ってる何かしら、ちょっとテレビで見たあれ、そんなもの(それも立派な夢だけど)達が夢だった。

小学生になると、もう少し色々考えられるようになるので、ファンタジー夢かわキラキラモードからは綺麗に脱却した。

私の場合は、「なんか聞く限り地元で1番賢い高校へ入り、さらに噂で聞く限り地元で1番賢い大学へ入った後、先生になりたい」とか思っていた。

我ながら堅実というか、現実的というか、わかりやすい夢だったなあと思う。

中学生になると、少し調子に乗った。

吹奏楽部へ入部して、なかなか器用に楽器が上達した私は、「吹奏楽が強い高校へ行って、音大へ行って、音楽家になりたい」なんて思っていた。

卒業文集にも、楽器が私の友達、的なことを書いた気がする。

恥ずかしいとももう思わない年齢になってしまったが、あの頃はあの頃なりに本気で思っていた。


高校生になると、もう少し現実を見た。

相変わらず楽器を続けていたけれど、プロになれる才能のようなものが自分にはないと気づいた。

ただやっぱり楽器を続けたい気持ちがあったのと、楽器を教えるっていうことに楽しさを感じていたので、「音楽の先生になりたい」と思った。


大学生になると、途端に将来を現実的に考えるようになった。

色々端折るけど、先生は違うなと思って結局就職した。

この頃から、「あれ、将来の夢ってなんだっけ」的な気持ちがどんどんと大きくなってきた。

将来の夢=具体的な職業

でしか考えられない脳になっていた私にとって、それを縛り付けることがとても無理なことだった。

で、将来なりたいものとかあるの?

会社の上司に、「5年後やってみたいこととかあるの?」「この会社でもそうじゃなくても、やってみたい業種とかあるの?」

毎月の面談で聞かれるこの質問集。

とってもいい方ばかりなのでそれもあり、より明確な目標を持てていない自分が嫌になった。

それで、なんとなく想像してみたりはした。

一個上の先輩がやっているこの仕事はどうだろう?

別の会社のこの仕事はどうだろう?

色々模索はしてみたけれど、ピンと来るものはなかった。

むしろ、それになりたいと思ってしまうことは、自分の可能性を狭めてしまうようで嫌だった。

割と落ち込んで、割と辛くて、割と自己嫌悪を感じていた。

最近出会った人や本

そんな悩みをこの一年抱え、いろいろな人に相談していた。

すると、こんなことを言う人がいた。

「やりたいことなんて変わって当たり前じゃん。でも、こんな状態でありたいみたいなものはずっと自分の中にあるんじゃない?」

ぬお、確かに。

さらに、こんなことを言う人もいた。

「別に具体的な何かになりたいとか目標とする人決める必要ないんじゃない?それよりも目の前の仕事一生懸命やってたら新しい仕事が舞い込んでくるんだから、それ面白いと思ったらその時々に掴んでいけばいいじゃん」

なるほど。

さらに、今読んだ本の中にこんな言葉を見つけた。

「目的と目標。目的を目指す上で状況が変わると、当然目標も変わります。」

おおお、なるほど!

なんとなく引っかかっていた上の2人の方の言葉が、この本によって結び付けられ、めちゃくちゃ自分の中で納得した。

つまり、人生の目的(私だったら幸せに生きる)は変わらないが、それを達成するための目標は変わることもある、てことだ。

おおおお、納得。

なんかここ一年腑に落ちない何かがモヤモヤしていたんだけれども、とーってもすっきりした。

まあ、これがわかっただけで、この先どう煮詰めていくかが大事なんだと思うけど。

とにかくスッキリとさっぱりとスカッとした気持ちになった報告でした。

小さく分けて考える 著:菅原健一


読んだ本こちら。

後ろのバケハを被ったペンだけ見ていってください。

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