愛猫の死
両親と同居して介護したり仕事をしたりしてきたので、
前猫の死などを亡父と亡母が支えてくれた。
前猫は心臓が悪かったが18歳まで生きた。
或る朝、寂しそうに出勤する私を見送った姿が印象的だった。
コレが今生の別れになった。
だから次猫を飼った時は
「自分の腕の中で死なせてやる」、
と決めていた。神は私にその責務を与え給うた。
奇しくもこの猫が死ぬ歳に、悪性のリンパ腫を原潜として、
脳に転移するなどとは、考えなかった。
不憫でならなかったのは、吐き気と痛みに身体が利かなくなって、
末期には歩くことも見ることも出来なくて。悲痛だった。
愛猫の興味津々の大きな瞳、
悪戯っぽさのある顔つきや可愛さのある動作は
すべて病に失われてしまった。
それでも私は自分の「子」を愛していたので、
とにかく今まで愛してくれたお礼を動作に尽くした。
この猫は、敏感で私の気持ちをよく読んでいた。小さい声で鳴いたりすると凄く悲しかった。いつも、とても声が高くて大きかったから。元気だった。
発病からずっと経っているだろう、と獣医が言った時、最近、仕事が終わったり始まったり、お金がなくて大変な中、毎日無理をして、また猫にさせて、本当に面倒を見てやることが出来なかった。
この子は私のせいで亡くなったんだ、と言う感じがしてしまう。
多分、ウチの子はそんなことないよ、と鼻を舐めてくれるだろうけど。
きっと発症した際にも、我慢していたのだろう。
私が用意出来るまで、いつも待ってくれていたものだ。
人間並み以上だ。非常に利口で敏感な子だった。
私の😍好き彼😍は、大変な動物好きであられ、また大人の頭脳明晰な方なんで、私の落ち込みや鬱の原因を簡単に呑み込み理解して、言葉少なに大事にしてくれた。にゃんこの最期を私の腕の中で看取れたのも、彼の判断のお陰で、チームリーダが
「猫の事で、大変だと思うから、😍好き彼😍さんから、CHACHAさんは
リモートしてやれってトップダウンが出たよ」
と言われ、
「俺も、みんなも、気持ちが分かってるから。よく大事にしてやって」。
ウチのにゃんこもきっと人間だったら、そんな感じだったのかしら、思慮深くて明晰な頭でぱっぱっぱと😍好き彼😍や彼の右腕の部下みたいに
処理出来ちゃうのだろうな。
最期が壮絶だったので、とても辛かったが、そのせいか、天国で楽になって欲しい、と思っている。
悲鳴とも怒声ともわからない太い声で二度叫んだ後、最期の悲鳴で涙流しながらさようならしてくれた。どう言えばいいのか分からなくて泣きながら神に祈った。神よ、大切な猫を預かって病を治してやってください。お慈悲を。目が明いたまま苦しい口元のまま死んだ愛猫を抱いたまま、一時間、
泣いていた。
でも、ウチの子はレスキューだったから、助けて貰っただけでも恩の字だったのだろう。よく尽くしてくれて、ご飯食べる時にお礼していた幼少時を思い出す。
私自身、この15年は本当にウチの子なしではやっていけなかったろう。ちょっと暫く、ペットの画像が見れない感じ…。自分の猫の画像見て泣いてる状態…。
いずれまた新たな猫か犬を愛護協会でレスキューするのかな…。
時間が必要だな。
あの子の愛を貰えて、それは楽しい長い時を過ごし、
また他の子の無償の愛をくれる…。
My preciouos, previous little thing. I love you, baby.
…あぁ、悲しい。
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